天皇杯東京都予選@東京電機大学付属中学・高等学校


※バレーボールの天皇杯です,念のため


電大の体育館は昨年の天皇杯都予選ぶりの2度目。東小金井の駅からまっすぐ歩くだけなのでわりと御しやすい。去年暑くてかなわんかった記憶があったのでびくびくしながら乗り込んだのだが,空調が効いていて快適だった。私立の学校ってすごいなー。体育館にエアコンかー。


例によって椅子がないので2Fの通路で柵によりかかるか通路に座って柵越しに見るかしかなく,その意味では快適ではないのですが。


男子の参加は7チーム。27-28の2日間開催で予定されていたが,今年は参加チーム数が少ないため27日のみの開催となった。


また,同時開催予定だった女子(皇后杯)は,日女体ー日女体クラブの1戦だけが組まれていた。開始時刻が近づいても試合が行われる様子はなく,どうやらキャンセルになっていたようだった。


以下,背番号のみで。

[A1]日本ウェルネススポーツ専門学校2-0SETAGAYA LINKS(25-22,25-?)


ウェルネスさんは国体の都予選にも参加していた。SETAGAYA LINKS はかんぺき初見。隣のコートを見ていたのでこちらは見られず。

[B1]明治大学2-0大東鈑金(25-18,25-10)


M:20與崎,11竹内,17小野寺,12有田(2s:27濱中),21笹山(2s:28政井),19原,L14中村/22瀧野


D:15 12 2 7 3 1 L10


大東鈑金,なんか楽しい。セッター15番さんのトスがふわっと吸い付く感じで,良い感じのゆったり放物線も心地良かった。


明治大は,コートプレーヤーは春リーグと東日本インカレのスタメン組を外したBチームっぽい感じ。大塚,佐藤,杉本の3人はユニフォームを着ていたが,4年生2人は監督・コーチ業に徹し,杉本は200%出る気配なし。リベロは中村と瀧野でスイッチしていた。スイッチの仕方がいまもって謎。第2セットはMBの対角を入れ替えていた。


第1セット中盤ぐらいまでは競り合っていたのかな。大東鈑金はコンビも絡めてくるし,レフトからのバックアタックには目を見張った。


しかしながら,明治大がメンバーをかえて臨んだ第2セットは,濱中と小野寺のサーブのローテーションで明治大が連続得点を重ねて明治大が圧倒した。リベロの中村がベンチで記録を付けているような一方的展開。

[A2]日本ウェルネススポーツ専門学校0-2法政大学(?ー25,17-25)


W:8 3 5 4 2 1 L9


H:26藤本(2s:20長谷川) 19田中 1小川 15木村 22進藤 25緒方 L6神谷/14阿部


何かの役に立つだろうと東日本インカレのパンフレットを持参していたのだが,東日本インカレは大会エントリ選手しか載っていないため事足りなかったと。おおう。重いからと躊躇わず春のリーグ戦のものを持っていくべきだった。


鎮西コンビ(=村上・池田)は姿さえ見えず,鎮西コンビいないんだーと思っていたら,セッターの藤本もサイドの緒方も鎮西という。2人とも1年生。さすが法政,鉄板の鎮西ライン。MBで田中の対角に入った進藤は荏田高出身。


フロントオーダーでOPに木村,小川がレフトサイド。レフティのレフト。春のリーグ戦はバックオーダーで小川OPだった。


リリーフサーバーで出ていた27伊藤(宇部商)の,左手から放たれる曲がるサーブがたいそうえぐくて,すげええええ,と言っていたら本職リベロなのね。

[B2]東京海上日動0-2心友会(23-25,17-25)


K:9 10 1 4 5 6 L12


S:5 11 12 8 13 4 L14


海上が勝つと思ってましたごめんなさい。地域の雄的な。いや,全然わかんないけど。


インドア6人制をざっくりカテゴリ分けしたとき,実業団方面とクラブ方面はすっぽり抜けているので。東京海上日動は,関東1部にいた選手が多いそうで,ざっとヒアリングした範囲で,1松永と10赤澤が早稲田OB。4渋谷が中大OB。セッターの6蜂須賀は慶應OBで当時はリベロ。しぶしぶだけは大学時代に見ていたのでゆいいつわかる。もう暫くすると知っている選手も増えるんだろうなと。


という状況だったのですが,心友会がうまかった。13さんのスパイクのフォロースルーが西口みたいだなーとか思っていたがもちろん大いなる誤解です。

[B3]心友会0-2明治大学(13-25,14-25)


S:5 11 12 8 13 4 L14


M:17小野寺 12有田 11竹内 19原 20與崎 28政井 L14中村/22瀧野


3年生以下のチームということで,来年の明治はだいたいこんな感じですかねーとは思うよねー。第2セットはサーブスタートでS5だった。つーか,ずっとフロントオーダーだった。法政もな。


空調が効いているといっても寒いほどではないし,3セットマッチとはいえ,2試合連戦はキツイだろうなと心友会さんに対して感じるなど。


明治大の29小林(弘)が出たのはこの試合だったかしらん。リベロの子だけどこの日はレシーバーで,MBにかわってリリーフサーバーとして出場しサーブ後リベロと交代せずに後衛3ローテーション分コートに残った。

[B4]明治大学2-1法政大学(25-22,21-25,25-21)


M:17小野寺 12有田 11竹内 19原 20與崎 28政井 L14中村/22瀧野


H:20長谷川 19田中 1小川 15木村 22進藤 25緒方 L6神谷/14阿部


第3セットの3-6ぐらいで胃がきゅうきゅうして「ひたちなかひたちなかー」と呻いていた。明治が追いついて逆転して8-7とするもすぐに法政が4点連取して8-11で明治1回目のタイムアウト。タイムおせーよ,ぶつぶつ,とか。タイムアウトあけて明治が連続得点し11-11と追いついたところで法政が1回目のタイムアウト。と,ここに至ってようやく第3セットも25点制であることに思い至った。まだコートチェンジしてないじゃんとツッコミをいただいた。はい。


最終セットは15点という思い込み怖い。


そんな感じの試合でした。面白かったよ。


ある程度力が拮抗したチーム同士の方が試合は面白いよね,と。明治さん的には,この試合が山場だと最初から睨んではいたもののしんどいひたちなか行き切符ではありましたか。


春のスタメンという意味では,法政のほうがスタメン残存率が高かったので,この編成の明治に負けてあちゃーという部分は大きかったかもしれない。セッターもうまいしアタッカーのポテンシャルも高い。なのに1部と2部いったりきたりしているのは,なんなんだろうねえ。この日は(この日も)良くも悪くも木村次第みたいな感じで,木村のスイッチが入らない第1セットは明治が取り,第1セット終盤から木村にスイッチが入ったらしく第2セットは法政。


第3セットは前述の通り法政が引き離しては明治が追いつき,といった展開だった。木村のレフトバックからスパイクも見られた。今まで意識したことはなかったのだけれど,この日は鈑金12番さんに続いてのレフトからのバックアタックで,おお,と思った。珍しいが最近ちょくちょく見かけるようになった,という話も聞いた。レフトと言ってもコート外から助走するほどのオープンスパイクではなくて,スロット3か4ぐらいの位置かな。パイプと言えない程度にはサイド。


17-20と法政が先に20点台に突入して,リリーフサーバに伊藤投入。ここを明治が與崎のスパイクで1本で切ったあと竹内のサーブポイント。緒方の前に落ちる。法政は緒方がそうとうサーブで狙われていた。一つずつサイドアウトを取ったあとの20-21からの原のサーブも緒方の前に落とすサーブポイント。続けて木村のスパイクがブロックされて,22-21と明治が逆転。明治はこのローテーションが強かった。4連続得点で24-21と突き放し,最後は與崎のクロススパイクが決まって,明治が東京都代表の座を手にした。


天皇杯もいろいろありましょうし,明治がひたちなかでどんなメンバーをぶっこんでくるかも想像もつかないわけですが,このメンバーで公式戦に出場するのが目的ならそれもまた一つの天皇杯の使い方かもしれんとも思うのですよ。ほっとくと来年が怖いものね,うん。そんな下級生達にベンチから声をかけたり,タイムアウトの時に指示を出したりしている4年生の2人を「いいな」と思いました。


今年の6大学と早慶明どうなるのかな,というのが,試合後の反省会(?)の1つのお題でした。


余談。東京都予選。開会式もなければ閉会式もない。都道府県ラウンド優勝の表彰状やら突破記念Tシャツやらは,試合終了後に本部席のところで代表の子4人がもらっていた。そこでは賞状の読み上げなど行っていたような雰囲気はあったが……神奈川はまだ進行が叮嚀だったということか。そういえばアナウンスのアの字もなかったな。マイクはあったんだけどな。


ファイナルラウンドの優勝賞金が1000万円で都道府県ラウンドの優勝はTシャツって配分どうにかならんものかねえ。