2014年度関東大学春季リーグ男子1部・9日目


駒澤大学駒沢キャンパス体育館


以前はよく使われていたと聞く駒大駒沢キャンパス体育館。わたしはこれが初めて。聞くところによると近々改築される予定だとか,確かに新しくはなかったけれど,想像していたよりははるかに綺麗だった。


しかし,かなり狭い。2面ぎりぎり。チームの控え室は別に用意してくれたようで,コの字型スタンドが荷物でうまることはなかったものの,スタンドの一辺がまるまる応援団席とアナリスト席としてキープされていたのには最初は唖然とした。結果的には観客もだいたい座れていたっぽいから分けたのも良かったのかな。でもサイド側の客席からは手前側にあたるBコートは全然見えなかったと思う。


ただでさえ,柵(手すり)が邪魔で見づらいうえに柵の隙間を覆うようにして幕を張られると,見づらい通り越して手前側のコートは完全にふさがれる。上から幕を張っていたチームも途中でおろしてくれたけれど(順大は試合始まってからだったのでありがたかったけれど気はそがれたし,明治に至っては第3セットになってから現れる始末で,まったく間に合ってなかったですね……),サイド側の席はリーグ幕,学連旗,国旗,で完全にふさがれていた。


その点最初から下につけている東海大すげえや,とおもいましたが。


柵が邪魔なのは日体大青葉台)に似ているのだけれど,日体大よりも席が低くフロアが狭いので見づらい範囲が広かったし,通路が前だけなので,人の行き来もはげしく気になった。椅子は慶應日吉と同じような木製の低い背もたれ付き。どうにも,腰が疲れました。

早稲田3-1慶應義塾(25-23 23-25 25-23 25-17)


早:13山口 1専田 6福山 2三宅 18喜入 3濱松 L19土屋


→慶:12上田 5成尾 28黒田 6稲田 1柳田 3野口 L16野瀬


見ていないというか見えていないというか。


慶應は前週日曜の試合で勝利の立役者となった成尾と黒田がスターター。でも,うーん,先回の神降臨とまではいっていなかったようす。いまいちみんな上がってきてなかったかな。第4セットはたぶん黒田のところに10佐藤。


早稲田は,たまに見ると喜入が高くて切れのいいスパイクを放っていて,よすよす,という感じだった。聞くところによるとまたMB陣がブロックを量産した模様。

明治大1-3東海大(20-25 25-23 14-25 23-25)


東海:23松林 4加口 19佐々木秋 18久原 10栗山 35龍 L28井上航


明治:2有田 11原 19政井 4杉本 9小野寺 12與崎 L14瀧野


第1試合は,初めての会場で落ち着かないまま試合を追っていたので状況さえも把握できていなかったのだけれど,なんでこうなった,という感じはする。特に第3セット。杉本もけして悪くはなかったんだよなー。よざきいいプレーあったよなー。うーん。


言ってしまえば,栗山一人にやられた感。いやほんとに。打数一番多いんじゃ。いくらなんでも実際にはそんなことはないはずだけれど,ものすごく多かった。こういう試合こそ,打数と決定率を知りたいし,ちゃんとメモを取りながら見ればよかったと悔やみもするものだった(死角が大過ぎてメモする気にもなれなかったのだが)。


前週の日曜に主に攻撃面でアチャーと言い続けていた翼には,ほっとんどトスが上がらなかった。翼が前衛にいるときに打っているのはもっぱら隣で一緒に回っている栗山だった。栗山に上がるってわかっていたら止まりそうなものだけれど(もちろんシャットアウトもありはしたが),なかなか止まらない。トスの緩急ありスロットの左右あり。栗山自身もブロックを見てコースを切っていたので,打っているのは栗山一人なんだけど,攻撃の出所は一か所ではなかったというのも大きかったのかもしれない。最後のほうでついに栗山をとらえて,キルブロックとワンタッチからの切り返しで明治が2連続ブレイクして(たしかそれでも栗山に上げたような)いけるかな,という機運が盛り上がったものの,間に合わなかった。


あんなに頼りになるセンターエース(きらきら☆)……,そんなチームだったっけ。今リーグは去年に比べて栗山の存在感が増している気はする。体つきもがっちりしてきたし,去年までとは少し印象が変わった。

筑波大3-2東京学芸(25-21 25-21*1 23-25 24-26 15-11)


→筑波:13中根 14秦 10高橋 7宮下 2篠村 9兒玉 L1竹澤


学芸:16樫原 1白川 18小野 5井上 19中村 3堀込 L12園田


AB両コートともフルセットで白熱(?)した第2試合。初白星なるかの筑波,序盤から飛ばす。宮下が跳んでいると背番号7番なので,なにやら懐かしい気持ちになってくる。


勢いよく第1セットを取り,第2セットも23-13と大量リードしていた。なのに,なぜか,ふと目を離した隙にどんどん点差が縮まり,筑波が取りはしたものの25-20まで詰められていた。こわい。


第3セットも筑波がリードしていたように見えたのだが,学芸が2セット奪い返した。学芸は第2セットの後半からメンバーを大幅に入れ替え,それが奏功したように見えた。第3セットは4金成 20高澤 18小野 5井上 9柳澤 3堀込というオーダーに。一方の筑波は,第4セットだったか,かなり学芸にリードをゆるしても手をうつ気配はなく。変えるのも変えないのもどちらも難しい。


といいながらも22-22ぐらいで筑波が追いついて,ブレイクして,24-22(たしか)とマッチポイントを握った。そこから柳澤のサービスエースが出たり秦をシャットアウトしたりで学芸が一気に持っていったんだけれど。


ともあれ,9日目にして,今年度公式戦初勝利となった。


両チームともに入れ替え戦の可能性が色濃い状態ではある。

日体大2-3順天堂(23-25 24-26 25-21 25-13 22-24)


日体大:2田尻 1山田 31矢貫(3s途中-24原) 13緒方 20峯村 9小宮 L23山本(途中から15西村と)


→順天堂:7西尾(2s-12浅野) 5廣瀬 1柳田 10堤 25濱道 11渡邉 L20松崎


第5セットの終盤,といっていいのか,結果的に中盤となった10点すぎからの攻防は,見物だった。


きゅん太郎を初めとする日体sの神業のようなdig。移動の素早さ。順大の3枚ぴっちりそろったブロックと,ワンタッチフォローの自在さ。


日体大がリードして,先に10点台にのせた。10-10から濱道のSPで10-11,山田を廣瀬が止めて10-12。日体大タイムアウト。流れは順大に傾きかけ,13点目でこの点差,しかしこんどこそ山田が決めて(鬼気迫るブロックアウトだった)11-12とすると,日体大は田尻のサーブ。


12-12で順大タイムアウトタイムアウトあけのサーブもレシーブボールが直接返り緒方がたたきこんで13-14,順大2度目のタイムアウト。堤を山田がとめて14-12。一気に日体大がマッチポイントに手をかける。


堤が決めて14-13,もおりのサーブのこれもレシーブが直接戻り,廣瀬が決めて14-14。ここから長いデュースに突入した。進行が遅かったAコートが先に終わってしまうのではないかと思うくらい。サイドアウトの応酬は,ひとつひとつのラリーが長く,キルブロックが多く,びりびりくる展開だった。


順大の22点目。ローテーションが一周し,田尻のサーブだった。サーブで崩し,山田のトランジションアタック,これは決まると思った高いスパイクだったけれど,わずかにブロックの指先にかけ,わずかに勢いがなくなった。それでもじゅうぶんな速さでコートの外に飛んでいこうとするボールを,順大の誰かが,深い位置まで素早く移動し,綺麗につなげた。


結局順大はアドバンテージを譲ることなく,最後はトランジションアタックを浅野が決めて,1点足りないスコアに見える22-24で決着した。


いい試合を見た。しかし日体大は2敗目。次の試合で中大が3-1以上で勝てばセット率の関係で中大の優勝が決まる,ということになった。

中央大3-0駒澤大(25-15 25-20 25-20)


中:13関田(3s途中-26山下) 23石川 15渡邊 2江頭(3s途中-9今村) 25武智(3s途中-11塚本) 22大竹 L20伊賀(3s途中-21)


駒:25佐々木*2 7大野 4柴田(途中-19高子) 21西田 9愛甲 10富永(途中-18曽田) L29藤岡


ホームの駒澤に期待はしていた。序盤はリードしているのだけれど,いつの間にか追いつかれて,逆転され,点差までつけられている。中大のぶっちぎりの優勝を考えれば,惨殺にはならないのだな,ということにはなるのだが。


ということで,優勝である。しかし試合後の中大めんずは実に淡々としていて,目の前の試合に勝った喜びさえもうかがえないぐらいに淡々としていて,優勝が決まったはずという自分の計算に確信が持てなかった。

専修大0-3法政大(20-25 17-25 17-25)


専:8小林 12川波 6藤中 7高橋 1山本 18小森(3s-9古賀) L25井上


→法:12長谷川 10千住 1村上 7木村 5久保田 11田中 L27小林


ヴェルディのサポさんがやって来た! ほんとうにヴェルディ愛に満ちている。ベンチアウトの選手に名前を聞いて,選手コール。「はまぐちーほうせい!」もやっていた。


その力あってか,木村がたいへん好調。ぶいぶい言っていた。


専修ほど波の激しいチームもちょっとないと思うのだが,今日も今日とて,スイッチが最後まで入らなかった。いつにも増して雑。


この試合はもう少し接戦を期待していたのに,なあ。


法政は楽しかったのだけれど,専修があんまりだったので,試合としてはなんだかなあという感じではあり。

おまけ

星取表


20140518031520


順位順


20140518031552

順位の推移


20140518031522

日程別勝敗


20140518031525


残り二試合。

*1:5/27修正。手元のメモが間違えていた模様

*2:メモ帳には20と書いてあるのだが,たぶん佐々木