第65回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会5/4(水・祝)大会5日目・準決勝


連日ぴーぴーわーわーの環境で朝から晩まで目をこらし,夜はキタやミナミに繰り出し続けていると,見ている自分の疲労がピーク。14時開始予定の第3試合(男子1試合目)にさえも遅刻する始末。片道約1時間半かかりますし。

JTサンダーズ3-1サントリーサンバーズ(25-18 25-21 22-25 25-22)


JT)11安井 2町野 18ヴィソット 7越川 4中島 3深津 L15唐川


SUN)12塩田 15山本 10藤中 2鈴木(3s-17星谷) 7エヴァンドロ(4s途中-14椿山) 11鶴田(2s途中-20米山) L3高橋


スタメン藤中(まだ言う)。栗山と柳田がおらん隙にアピールしてほしい。はらはら。黒鷲ってなんでか自分の若手厨モードが全開になる。学生時代に主力で活躍していた選手が,ぺかぺかの新人(や2年目や3年目)で,おとなのユニフォームを着ているのが嬉しいんかねえ。


サントリーのアップゾーンの盛り上がりが楽しい。


米山のサーブが強烈だった。第3セットに3連続サーブポイントを取って逆転したときには唸るしかなかった。


比較的ブレイク率の高い試合だった。それもあって接戦に見えたけれど,点差はけっこうついていた。地力の差か。


前日から,エヴァがあんまり目立っていないなーと思っていた。打数はめっちゃ多かったんだけど。ゅぅくんエヴァに頼りすぎ酷使しすぎっていいたくなるぐらいに。もうちょい好調だったならと思わないでもないが,連戦中えばお休みタイムがあんまりなかったような気がするんで,きついわなあ。


第4セット,椿山に交替してからのほうが,むしろ,つばきは体力あるし威力もあるし,ゅぅくんもつばき一辺倒にはならなかったので,よくなっていたように見えた。雰囲気を仕切り直せたことで第4セット取れるかな,と思ったんだが(米山のSPもあったし),あと1歩届かず。


第3セット22-20で金子がコートイン。24-22でサーブが回ってきた越川は,あれは金子を狙って打ったんだろうなあ。それを金子は上げたけれど,最後はヴィソットが締めた。


栗山主将不在の今大会,金子がキャプテンマークのついたユニフォームを着て3位表彰をうけた。主将じゃないときも主将と勘違いしてしまうぐらいにキャプテンシーに溢れた選手だった。3位に終わったのはもちろん残念ではあるけれども,主将姿で引退していくのは実に彼らしいと思った。

ジェイテクトSTINGS3-0豊田合成トレフェルサ(25-19 25-20 25-15)


JTEKT)7高橋和 2金丸 4古田 1カジスキ 21廣瀬 16久保山 L17本間


合成)6近(3s途中-11高橋) 15イゴール 1山田 21細中 4内山(3重村) 12高松(20川口) L10古賀幸


豊田合成が入場してきたとき,白岩と山近がユニフォームを着ていないのを見て,嘆きしか出てこなかった。おそらくはフィジカルコンディション。風邪か怪我かはたまたお腹を壊したのかわたしには知るよしもないけれど,どうしてこんなに満身創痍なんだ。


スタメンのWS対角が山田と高松。夢の対角ですよ。しかし,(主に山田に)はらはらし通しだった。わたしも試合中文句言いまくったし,1・2回サービスエース献上したし,足引っ張ってるようにしか見えないシーンも何度かあった。トータルでみればじゅうぶんよく働いた(だからこそ至らなかった点が目立つ)と思うのだけれど,トーナメントの結果はやり直せない。おおかた本人が誰よりも凹んでいて試合後めっちゃ泣いていた。前週中国リーグで古賀健太がめっちゃ泣いてたのを思い出した。若人が泣くのは好きなので。泣くだけ泣いて,それからなんか気分転換して,そしたらまた上を向いて,次の秋に向かってほしい。


そんなわけで,この対戦カードはどちらを応援するでもないつもりでしたが山田のせいで合成肩入れ仕様になってしまい,見事な惨殺のされっぷりに落ち込んでしまいました。


試合は,白岩「が」いないからとか,山田がどうとか,そういう次元の話ではなかった。この大会は契約外だそうなクリスティアンソン監督がいたら勝てたかと言われても,果たして。一度も試合の主導権を握れないまま,清々しいぐらいいボコられた。イゴール1人のチームではないことが逆説的に証明されたね」とは一緒に観戦していた夫の弁。


豊田合成がぎりぎりでぱつぱつだったかもしれんが,それよりなにより,ジェイテクトがものすごく良かった。サーブで殴る,アタッカー陣好調,ディフェンスもしっかりしている。


昨日から和人にやられっぱなしなんですが,今日もいっそうえぐかった。古巣相手に燃えすぎじゃないですか。


廣瀬とクリスの順大OB背番号21対決も気になっていたけど,マッチアップしなかった。廣瀬が何本かブロック止めてて,ぐぬぬってなった。


そして,久保山よかったねえ。レセプションアタックの決定率が高かった。カジスキも高橋和人も,古田も,高いところから力を乗せたスパイクを打っていて,合成のディフェンスが対応できなかった。MBの金丸・廣瀬も織り交ぜて,ばしっとサイドアウトを取っていた。各スパイカーの力を生かしたシンプルな構成が却って良かったんじゃないかな,と。トランジションアタックの選択肢は多いんだけど,あいてる(前衛の)WSのどちらかというのが多かったような。バックあったかな。思いも寄らぬところに上げている感じは全然しなかったのに,ブロックつけてなかったんよなあ。


それから久保山はディグでも活躍。ライト側にいるのでイゴールがライトから打つときのクロスのボールが(ワンタッチのフォロー含めて)飛んでくるんだけど,半分身体で受けていたような,でもとにかく上に上げてた。


第3セットはいちど合成が追いついたんだけど,中盤でジェイテクトが突き放してからは一方的な展開になった。途中でセッターを重村に代えたが,すでに点差はずいぶん離れていた。シゲがセッターで入ることなんて滅多にない(一昨日も入ったけど)から使いづらかったんだろうけど,その前から追い込まれているのは見て取れたわけで,どうせ出すならもうちょっと早く,とは思った。


最後の最後にイゴールにかえて井上が入ったのは違う意味合いも含んでいるように見えて,あにはからんや,井上は試合後に胴上げされていた。そのあとの様子から伺うに,お察し案件,だろう。