2016年度関東大学春季リーグ男子1部・11日目(最終日)


日体大横浜健志台キャンパス


後半のほうがもつれる試合が少なく,今日も1試合を除いてストレート。*1東海-専修の第4セットがなければあと20分早く終わっていた。


それでも3時50分前には全試合が終わり,4時過ぎには閉会式に。外が明るい。

日体大3-0東京学芸(25-20 25-20 25-16)


日体:31河東 29仲本 7原 24高梨 1峯村 14矢貫 L2山本


学芸:1樫原 8小野 10高澤 17須貝 3竹元 9中村博 L27瀬戸山/19中村有


できることはストレート勝ちのみの日体大が,ストレート勝ちをおさめて第2試合の結果を待つことに。


日体大は,去年とスタメンがそれなりにかわり,とくにリーグ序盤は上位チーム相手にいろいろ試しながら戦っていた。それでこの結果。惜しいような立派なような。


仲本が新人賞。仲本の活躍(というか日体大の試合)を自分自身で見ていないので河東大本命と予想したけれど,どちらが取っても納得。仲本は1戦目だったか2戦目だったか,ビハインドで出てきての活躍が鮮やかだった。

中央学院3-0日本大(25-21 25-22 25-19)


中院:1佐藤 8渡邊 11寺尾 29澤 46平田 3小松 L2箱崎/5市川


日大;14菅原 7小田 24松村 6郡 1細田 23高 L25新山


前週の土日を見ていたら日大のほうが強いだろうと思っていたんだが。やってみないとわからんもので,中院のストレート勝ち。お互い2部が長くて一緒に上がってきたので手の内はわかっている,のか?


中院は佐藤の調子が良く,サーブもスパイクもキレがいい。なるほど東海大に勝った中院はこんな感じだったのね,と。


中院は駒大結果待ちとはいえ,入れ替え戦回避の光がかなり見えてきた。

早稲田0-3筑波大(23-25 13-25 26-28)


早稲田:15藤中 7山崎 3田中 10喜入 2加藤 1山口 L20/6後藤


筑波:7中根 1ロジャーズ 4樋口 8小池 11秦 3兒玉 L18高橋結


早稲田が勝てば日体大優勝という展開だったんだけど。


筑波は3-1以上で勝てば確実に優勝(3-2なら得点率。どの程度リードしていたのかは不明)という状況で,かっちりストレート勝ち。最終セット率が4.0を超えた。


早稲田には歯がゆい春リーグだった。6勝5敗。最終結果を見ると,上位に勝っている一方で下位にも負けている。取りこぼさなければ,という見方もできるのだけれど,今日の試合(特に第2セット)を見ていると,結局,安定しなかったのも力のうちかな,とか偉そうに思ってみる。第2セット最後ちょろっと鵜野が出てた。今季の早稲田は,スタメンが崩れたときに崩れっぱなしにせず積極的に選手交代をしていた。が。

明治大3-0駒澤大(25-22 25-22 25-19)


明治:1濱中 3安井 9加藤 12頼金 4小林凌 10辰巳 L20小川


駒澤:17徳重 30遠藤 20正来 7戸嵜 12今野 1高子 L2藤岡


第3セットは駒澤がイケルかという展開ながら,終わってみればストレート。11位決着で入れ替え戦へ。


どうも,戸嵜が目立たないリーグだった*2(本人のついったーアカウントによると腹筋いためてました?)。


今季明治をあんまり見ない巡り合わせで来ていて,最終日ぐらいはと思って見ていたんだけど,うーん。


7勝4敗の5位と結果こそそこそこ出たものの,少なくとも今日の内容は,うーん。


サイドアタッカー好きなので,加藤とかはまーとかがバックから綺麗に跳んで気持ち良く決めているところを見たいわけで,そういう意味で今日は辰巳がんばれだった。

中央大3-0順天堂(25-22 25-18 25-18)


中央:17柳田 1井上慎 3渡邉 20谷口 23富田 9大竹 L7伊賀


順大:2松崎 3石原 5後藤 12吉野 26中村 15坂口 L28加藤


順大がんばれぐぎぎぎぎ,となりながら。


中大は,武智がいなくて(いたのかもしれないけど)東山出身の1年の富田がスタメンで,おそらくフル出場だった。


井上(慎)が冴えていた。彼はネット際のボールあしらいが実にいやらしい。咄嗟の対応にセンスを感じる。かっこいい。


一昨年から,石川がいると井上が出ないパターンなので,井上を堪能できる春リーグだった,ということになるのか。なんだかなあ(=もったいないとか残念とか)と思うこともないでもないけど,彼はどうしようもなく別格だよなあ。


中大は前半の山場日体大は超えたが後半に筑波・東海に負けた。セット率で3位。筑波にストレート負けだったのと,序盤にあたった中院や駒澤にセットを落としていたのが最後に響いた。が,セッターがかわり,OPがかわり。セッターも2人併用だったし,OPは全体のレセプションフォーメーションの変更や選手の役割の違いも伴うもので,前半は手探り感が見えた。谷口は拾って打ってとたいへんがんばっており,今リーグで印象に残った選手の一人。


順大もメンバー総取っ替えに近い。これから,か。

東海大3-1専修大(25-12 25-22 19-25 25-22)


東海:2松林 12小野寺 23佐藤 1久原 14神谷 18龍 L11井上航


専修:3冨田 18畑中 2小川 14伊藤 17柏田 8舩倉 L1平安山/9平原


隣がさくさく進行で,残るはこのコートのみ。隣の結果で順位も決まった。というところからの第3セット。専修がリーグ通算2セット目獲得となった。


今日はスタートに小川冨田の4年生sが並んだ。緒戦こそだめなほうの4年生sだったのだが,試合が進むにつれ調子が上がってきた。2人ともワンポイントのリリーフで力を発揮するタイプではないのかもしれない。とくにセットを取った第3セットは,サーブ良しスパイク良しだった。


小川は,基本的にスパイクアウトが多すぎてほんとうにどうにもならないときはどうにもならないんだけど,ポテンシャルが高いのがわかるだけに,こう,もったいないとうか,ちょっとしたことで劇的に伸びるのではないかと期待を持たせるというか。


そうは言っても全敗最下位で入れ替え戦。法政がどんなものかわからないながら,第3セットのように歯車がかみ合えば(セットと打点が一致すれば)めっちゃ強いので,この結果とはいえ入れ替わるとは限らないと入れ替え戦に期待が持てる内容だった。20点あたりまでは良くてもそこから25点まで保たないことも多かったので,今日ので「セット取る」のを思い出せたなら良かったんじゃないかな,とか。


第3セットは東海側もぐっずぐずになってましたが。東海大は8勝3敗で4位。上位の筑波,中央を破っており,中院に負けなければというのは文字通り「たられば」だから言っても仕方ない。

最終順位


  1. 筑波大学 9勝2敗|4.143|1.174
  2. 日本体育大学 9勝2敗|3.222|1.132
  3. 中央大学 9勝2敗|2.800|1.148
  4. 東海大学 8勝3敗|2.167|1.087
  5. 明治大学 7勝4敗|1.400|1.041
  6. 早稲田大学 6勝5敗|1.111|1.034
  7. 順天堂大学 5勝6敗|0.739|0.982
  8. 東京学芸大学 4勝7敗|0.727|0.946
  9. 日本大学 4勝7敗|0.591|0.961
  10. 中央学院大学 3勝8敗|0.462|0.886
  11. 駒澤大学 2勝9敗|0.407|0.884
  12. 専修大学 0勝11敗|0.061|0.784


9勝2敗で3チームが並び,セット率での優勝決定となった。6勝5敗あたりに複数チームが固まるのはよくあることだが,優勝絡みで3チームというのは珍しい。


筑波大は2005秋以来11年ぶりの優勝。石島(堺bz)がいた頃というのだからずいぶん前。

個人賞


例によってスコアは聞き間違いあるかもしれません。でも今年は比較的聞き取りやすかった。スコア聞くまで拍手控える傾向かしら。


学連公式サイトにB帳票記載の用意はあるわけなので,個人技術成績表も出してもらえると嬉しいなあ。後日掲載をほんのり期待している。


  • 優勝監督賞:筑波大学 秋山央
  • ベストスコアラー賞:日本大#6郡浩也(230)/次点 駒澤大#7戸嵜嵩大(191)
  • スパイク賞:東海大#12小野寺太志(68.1%)/次点 筑波大#3兒玉康成(61.6%)
  • ブロック賞:中央大#9大竹壱青(0.79本/S)/次点 早稲田#7山崎貴矢(0.74本/S)
  • サーブ賞:日体大#24高梨健太(18.8*3%)/次点 早稲田#7山崎貴矢(17.9%)
  • サーブレシーブ賞:駒澤大#2藤岡翔太(78.1*4%)/次点 中央大#12武智洸史(69.9%)
  • レシーブ賞:筑波大#8小池勇輝
  • セッター賞:早稲田#1山口頌平
  • リベロ賞:日体大#2山本智大
  • 新人賞:日体大#29仲本賢優
  • 敢闘賞:日体大#1峯村雄大
  • ベストオブサポート賞:筑波大学
  • 会長特別賞:筑波大#3兒玉康成
  • 最優秀選手賞:筑波大#1ロジャーズ海

おまけ


20160522014024


20160522014023

*1:去年の春の最終日もそうだったようなので,春はそういうものなのかもしれない。

*2:と言いつつベストスコアラー次点。

*3:

*4:8?