日本ダービーに行ったよ


東京競馬場


競馬はたしかマイルチャンピオンシップ以来の14年ぶりで,東京競馬場は初めて。沿線在住でいつでも行ける環境にあると却って行かないありがちなパターン。ぐだぐだしていたら10レース(日本ダービー)しか間に合わない時間になったがとりあえず出かけて,1レースに賭ける。


特急準特急が臨時停車する東府中から向かいのホームに乗り換えて,府中競馬正門前までは一駅。ほぼ競馬場のためだけの駅なので,駅から入り口までの通路もそれっぽい。入場料は当時と変わらぬ200円だった。競馬場の本体(なんていうの)の外のパドックのまわりに売店が出ていて,広々していて気持ち良い。


ダノンBIO愛好派としては,狙うは1番人気の1枠1番ダノンプレミアム。競馬から離れている間に(もともとけして近かったわけではなく,通算しても片手で数えられるが)馬券の種類がやたら増えており,マークシートも何種類かあって,なにをどうすればいいのか良く分からない。ぎりぎり3連単ができたぐらいで知識が止まっている。


記念に「がんばれ」の応援メッセージが入る,単勝複勝という馬券を買う。あとは,駅からの通路で見た写真がかわいかった11番と,騎手がいけめんだった(名前も「戸崎」だし)12番との馬連BOX,もひとつチキンで15番の複勝。600円。入場料とあわせても800円。


ちかごろ若い女性を引き入れようと力を入れている競馬界,わかりやすくて洒落た馬券の買い方ガイドなどもある。建物もすごく新しくてすごく綺麗。たしかに若い女性も多かった。が,コンコースに座り込んで競馬新聞見ながら唸っている(なんなら耳に鉛筆挟んでいる)人々の光景は,やはり競馬場であった。


しかもめっちゃ人が多かった。11万8000人,だったかな。それでももっと多かった頃と比べれば少ないのだそうだけれど,立錐の余地があるかどうかという混雑ぶりで,当然椅子なぞあるわけもなく,平場に立ったら何も見えないので,スタンドの通路で立ち見。それでも死角も多くて,なかなかの観戦環境でしたん。


第4コーナ曲がったあたりがちょうど見えないのでイマイチ盛り上がりにも欠けつつ,つーか,ダノンプレミアムちゃんはもう全然さっぱりで,なんだかんだで,買った馬券全部かすりもしなかった。


それでも,レジャー代にしてもかわいい金額しか賭けていないので別段恨み辛み失望も大きくはなく,ダービー19度目の挑戦で初めて勝ったという福永の男泣きに,良かったねえ,としみじみするなど。


しかし払戻金が馬連7千円台3連単は280万円というレースなのでその場にいる人のほとんどは大敗を喫しており,試合後の雰囲気は,なんていうか……惜しくもない負け方でもあったので荒れるわけでも騒ぐわけでもなく,「あーハイハイ負けました」感。ううう。


11R,12Rも残っていたけれど,さらさらと競馬場をあとにする。あ,場内で売っていたキッチンカーのピザは食べた。石窯積んでるの。マルゲリータ1ピース300円ぐらい。めちゃおいしかった。


広々していて気持ち良いし馬はかわいい。しかし,こうも人がいておまけに全く勝てないとやはりつまらん。もう少し人が落ち着いていて,何レースかやって1枚ぐらいは払い戻し機に馬券を突っ込みたいよね。


というわけで,とうぶんはいいかなー。まあ,また機会があれば。