東日本大学選手権・2日目(2回戦・3回戦)(仮)


流山市民総合体育館(キッコーマンアリーナ)


東日本インカレでは,できるだけ関東(の1部)じゃないチームを観たい。とはいえ,ベスト8の壁は厚いので,贔屓筋のご機嫌伺いも土曜日を待ってはいられない。


今回男子は4会場分散,中央区(浜町)と墨田区錦糸町)こそ近かったが,葛飾区(水元)と流山が少々遠かった。試合ごとにちょいちょいと移動して,というわけにいかないのが悩みどころ。


全くの余談だが,月-金勤務の土日休みの身では,土曜に8チーム残るのはたいへんありがたい。土曜時点で4まで削られていると観られるチームが限られる。しかし,土曜に準々決勝・準決勝のダブルヘッダとなると男女4面同時進行にならざるをえず,じっくり見られないので一長一短である。墨田区総合体育館のキャパシティでは客席数に不安もある。


ともあれ,熟慮の末,流山に行くことにした。最寄りの浜町とは自宅からの所要時間が倍ぐらい違う。流山に朝10時に着くには,ふだんより30分ばかり早く家を出なければならないが,2日連続の早起きはどだい無理だった。思い切り寝坊したら浜町に切り替えるプランも頭におきつつ,幸いそこまで大幅な遅れではなかったので流山に向かう。30分遅れぐらいで到着,パンフレットも無事入手できた。

2回戦L1 明治大学 3-0 明治学院大学(25-9 25-16 25-20)


明治学院:4日高 7渡邉 13藤井 1高橋 8久保田 6蓮田 L2新井


明治大:11鎌田 14松田 15池田 13小松 21三輪 19上林 L1小川


めーめー対決。


明治大は,チームのTwitterによると,スタメンはいつもの(上記)。しかし,自分が着いたときはすでに第2セットの半ばで,メンバーは大幅にかわっていた。25安孫子 14松田 16島 8米山 12古川 10鈴木 L27鳴尾,3s目は,25安孫子 12古川 16島 23松本 21三輪 10鈴木 L27鳴尾。


ところで,主将欄が鎌田なんですが。ゲームキャプテンだから?


明治学院は人数ぎりぎりな雰囲気。登録が11人。春3部10位。元富士通(川崎)の北沢がコーチをしている。7番(わたなべ)がエースっぽいかんじ。

2回戦M1 慶應義塾大学 3-1 国際武道大学(25-19 25-12 23-25 25-19)


慶應:23小出 19樫村 8富澤 12マルキ 17清水 18吉田 L25永田


武大:10早坂 4保坂 11福士 2畠山 3岸 8高杉 L20田畑


第2セットをちらちら観ていたところでは,1部と2部下半分(春8位)との差を感じていたが,第3セットは武大が取った。セットスタートから慶應が7-0ぐらいにリードしたのは2セット目だったか3セット目だったか。「ファーストサーバー吉田」の破壊力が凄まじい。


しかし慶應はとつぜん空回りを始める。武大が,慶應のあの速い勢いのあるスパイクでもばしばしあげて,皆がコート内外縦横無尽に駆け回ってばしばし繋いでいて,おお武大,と楽しく拝見した。


今更パンフレットを紐解いて,武大のスタメンに雄物川高出身が多いことを知る。7人中4人。うさみん→ふーみんライン……??

2回戦L2 北翔大学 3-2 東北学院大学(21-25 25-15 26-24 21-25 15-12)


北翔:MB4佐藤 1杉本 7小野(2s-9坂井) 12小泉 S10横山 23亀田 L15高尾


東北学院:S23鷲尾 9野田 MB18菊地 19小林 7高橋直 8高橋怜 L21鈴木


ほぼこの試合を目的に東京都を横断した。すごく楽しかった。学院のめんこい1年生セッターの鷲尾,同じく背番号23の1年生,北翔のサイドアタッカー亀田。背番号23はいいぞ。


双方のMB対角が大きくて楽しい。打数も多く決定率も高い。打ち合いかつブロックのかけあいががっぷり。


どっちに転んでもおかしくない展開だったけれど,最後は北翔。

2回戦M2 駒澤大学 3-1 青森大学(25-19 25-17 25-23)


青森:S1佐藤 5田高 6須藤 3浦 2倉光 4天間 L10板垣


駒澤:11谷平 18山田 14橋本 19森田 7遠藤 2丸山 L22山根/4宮崎


Lコートを観ていたのでこちらはほとんど観ていない。第3セットは青森大がリードしていて,終了の笛でストレート決着したことを知ったぐらい。

3回戦L3 明治大学 3-0 北翔大学(25-17 25-13 25-18)


北翔:9坂井 MB12小泉 S17高田 23亀田 4佐藤 1杉本 L15高尾


明治大:11鎌田 14松田 15池田 13小松 21三輪 19上林 L1小川


色が違うとはいえ,どちらも白基調のユニフォーム。なぜそうなる。4チームとも2回戦にメインユニを着用していたと思われる。


北翔は2回戦のメンバーからセッターがかわった。明治は2回戦のスターターと同じ。おもに隣を観ていたので時折様子をうかがう程度となったが,明治がのびのびとやりたい放題になっていて,フルセットに続いての関東強豪相手はさすがにしんどかった模様。そして明治は第3セットにメンバーをがらっとかえた。20瀧田 3矢澤 16島 2飯田 14松田 10鈴木 L27鳴尾。


飯田がユニフォームを着てワンポイントでもなくプレーしているのがしみじみ嬉しかった。


明治は(こういう言い方はよろしくないが)8まで残る分には比較的楽そうな山になり,1年生の試合経験を積んでみたりBチーム(っぽい)が出てきたりと,エンジョイ東日本インカレであることよ。

3回戦L3 慶應義塾大学 3-2 駒澤大学(25-19 25-22 21-25 22-25 15-11)


慶應:18吉田 23小出 19樫村 8富澤 12マルキ 17清水 L25永田


駒澤:7遠藤 2丸山 11谷平 18山田 14橋本 19森田 L22山根/4宮崎


春の1部8位対9位 駒澤2セットダウンからのフルセット。もちろん欲を言えば欲を言うが,春リーグの駒澤のあっさりした負け方や,この試合序盤の一方的とも言える展開からはフルセットは予想できなかった。裏を返せば,慶應はこの試合も悪い意味での慶應らしさを発揮したと言えるか。


けっこうなビハインドで終盤を迎えた第4セットを大逆転で取った駒澤,鮮やかな神がかった逆転劇はたいへん良いものを観た満足感でいっぱいである。しかし,セットが終わればリセットされ,勢いが持続しづらいのがセットスポーツ。第5セット6-6までは競っていたが,そのあと例によって例の如く慶應のサーブが強いローテと駒澤のオフェンスが弱いローテがぶつかって(駒澤も慶應もサーブスタートとレセプションスタートとでローテーションをかえていたが回し方が同じなのでマッチアップはずれない。はかったかのようである)慶應が一気に走り去った。吉田サーブ(駒S2)で2連続ブレイク,小出サーブ(駒S1)で3連続ブレイク。


13-8から駒澤が1ブレイクして13-9となり慶應タイムアウトを取ったときにはすわ第4セットの再来かとなったが,次のサーブをネットにかけて14-9。それでも曽田ピンサでブレイクしたりと粘りはした駒澤だったが短い15点では埋められなかった。


強いサーブで殴られて攻撃の選択肢がなく,苦し紛れのスパイクを拾われる,或いは無理に打ちにいってアウトになる。そういう展開を「まあそうなるよねー」と諦めの気持ちで眺めながらも,心の内では第4セットの再来を期待してしまうし,そもフルセットに持ち込んだなら翌日に繋いでほしいとなって,ちょっぴり苦い。

準々決勝


8シードチームが勝ち上がり。


A1:早稲田ー慶應義塾:「またか」の声が聞こえる2週間ぶりの早慶戦


B1:筑波大-明治大:明治とは逆にここまで超ハードモードの筑波,1回戦の対国士舘も3回戦の対東京学芸もフルセットの勝ち上がり。春の対戦はフルセットで筑波。


A2:日体大-順天堂:今大会未見の浜町グループ。日体大は2回戦の対亜細亜で21-0(セットスコア25-3)という,同一カテゴリの試合では滅多にお目にかかれないレアセットがあったもよう。河東がずっとサーブを打っていたらしい。亜細亜どうしたよ(その亜細亜に負けた専修……)。


B2:中央大-東海大:ここもよく対戦するけど,もうちょっと後のことが多いような。準々決勝になっちゃったかー。