天皇杯神奈川県ラウンド


小田原アリーナ


女子(皇后杯)も同じ会場。メインアリーナで男女2コートずつの割り振り。


男子は東海大学が優勝し,関東ブロックラウンドの出場権を手に入れた。


女子は決勝が横浜国大クラブ対桐蔭横浜大になったところまでは把握したが,どっちが勝ったか遠目にわからないままだった。


得点板片側にしかなかったし。オペラグラス忘れて行ったし。撮影禁止だったのでカメラ(の望遠レンズ)もなかった。


それにつけてもこの日差しの強さ気温の高さ。冷房の効いた小田原アリーナ開催でほんとに良かった。前回神奈川県ラウンドを観に行ったときは弥栄高校の体育館が会場だった(少なくとも当時は例年弥栄だった)。ものすごく蒸し暑かった。今でも覚えているが,タイムアウトのときだったかセット間だったかに,食卓塩を直接口内に振り入れていた選手がいた。観覧スペースもキャットウォークしかなかったように記憶している。汗だくで手すりの金気の匂いがついて。


第1試合が9時半開始,以降追い込み。3セットマッチのノックアウト方式,というレギュレーション。


片道2時間以上かかるので第1試合に間に合わせるように起きるなんてどだい無理な話。12時ごろに着いた。男子Aコートはちょうど第2試合が終わったところ,男子Bコートが第2試合第1セット終盤,といった様子。


トーナメント結果の掲示もない(たぶん。気づいてないだけかもしれないが)ので,間に合っていない試合の結果は不明。そのうち,神奈川県バレーボール協会とJVAの大会特設サイトに載るでしょう。


当然メンバー表もないので,誰が誰だかもわからない。インハイを控えた高校組がどういう感じの布陣だったのかは気になるところ。やはり先月関東大会を観ておくべきだったか。

A1 慶應義塾高-神奈川工科大学


神奈川工大の勝ち上がり。塾高の監督を一目見たかった気持ちもあった。あとで聞いたところによると,神奈川工大はこのところぐいぐいと力を伸ばしていて,県内大学2番手と目されるそう。先月の神奈川県リーグでも2位だったのかな。


春リーグでは,産能大が2部10位。神奈川工大は3部A優勝で,桜美林との入れ替え戦に勝って秋は2部に上がるようだ。

B1 産業能率大学-神奈川教員クラブ


神奈川教員の勝ち上がり。

A2 東海大相模高-三菱横浜


東海大相模の勝ち上がり。


あとで聞いたところによると,東海大相模で89生の代の東海大OBがコーチ(?)をされてるそうで,そうと知っていれば一目見たかった。たぶん見てるけど気づいていない。

B2 曙 1-2 弥栄高校(25-23 24-26 14-25)


第1セットを曙が取り,弥栄がそのあと2セット連取で逆転勝ち。弥栄はどうやらツーセッター*1

A3 神奈川工科大学 1-2 東海大学(19-25 17-25)


神奈川工科*2:13*3 9安樂 5松下 1佐藤 3金丸 14井澤 L2岸田


東海大:34内山 2佐藤 19新井(1永露) 12山崎 27安部 20真子(21春藤) L18外崎


神奈川工大,1番のキャプテンエースっぽい選手と2番のリベロさんが目を引いた。


東海大がSR2枚替えを使っている。3試合通して組み合わせパターンはかわっていたか。セッター後衛3ローテのみということでもなさそうだった。


第2セットの東海大は 2佐藤(→31米村),19新井,12山崎,3木本,1永露,15島田。

B3 神奈川教員クラブ 2-0 川崎橘高(25-17 25-15)


神奈川教員,既視感のある選手も。知っているような気がするけど確証が持てないもやもや。高橋慶多がキャプテン(OP)で,MBに久保洋平もいて,往年の順大を懐かしむモード。それから,明治OBの牧瀬もいると。牧瀬は,最後のほうで記憶と合致した。


選手のどれくらいが教員なのかわからんけど,教え子とネット挟んで相対していたりするんでしょうかどうなんでしょうか。


最後は,途中交代で入っていた14番さんのサービスエース。教員つよい。

A4 東海大相模高 0-2 東海大学(20-25 14-25)


東海大相模のユニフォームは,紺地の濃淡グラデーションに,東海大のTのロゴをずらっと連ねて作った白十字。あの白十字のつくりかたは斬新だった。白十字白十字白十字に軍配が上がった。


東海大(大学の方)第2セットのリベロは30番1年生の寸田。188cmのがっしりした体格で,すごく大きく見える。県岐商時代はサイドアタッカーだった由。


1s:34内山,2佐藤,19新井(20真子),12山崎,3木本,1永露(21春藤),L18外崎


2s:34内山,27安部,21春藤,12山崎,31米村,20真子,L30寸田

B4 弥栄高校 1-2 神奈川教員クラブ(17ー25 ?-?*4 21-25)


全体的に神奈川教員のペースっぽかった。第2セットもリードしていた。が,席を外して戻ってきたら,第3セットに入るところだった。


全国大会常連レベルの高校と全国大会常連レベルのクラブチームの力加減がよくわからない。「言うても高校生」なのか「先生じゃけんよく知ってるよ」なのか,なにかほかの理由があるのか。

勝戦 東海大学 2-0 神奈川教員クラブ(32ー30 25-15)


神奈川教員:7 5 2(14) 11 22 18 L10


東海大:34内山 27安部 19新井(1永露) 12山崎 31米村 20真子(21春藤) L18外崎/30寸田


神奈川教員は4試合目。1試合目も(試合進行を見ると)フルったかそれに近い長引きかたをしたと思われ,お疲れちゃんである。弥栄戦の最後のほうはスタミナが心配な感じに見えたけれど,この試合特に第1セットは疲労を感じさせない戦いぶりだった。


そうは言っても基本的には東海大が優勢で,16ー15からこの試合スタメンの真子サーブのローテーションでSP含む4連続ブレイクで20ー16まで突き放す。


そこを追いつかれてデュースになり,32ー30まで行ったので,まあ,はい。崩れるときは崩れるのかな,と。さきの弥栄戦でも途中出場で良い動きをしていた14番さんが交代で入って,他メンバが(東海大含め)連戦で疲れている中でその元気さが際立っていた。東海大は新井でしか得点が取れていない。新井のほかが決まらなかったのか新井「も」決まらなかったところでブレイクされたのか,そのへんは謎。スパイクミスガーという状況ではなく,前衛レフト(山崎)のスパイクが通らず切り替えされての展開だったような。山崎は唯一3試合フル出場で,全体的にとても良い仕事をしていたし,今日はよく決まっていたと思う。が。


第1セットの最後は神奈川教員久保のスパイクミスで,クイックをブロックされた後のリバウンドボールを無理に打ちに行ってネットにかけた。「ごめんごめん!」と大きな声でひたすら謝っていた。教員ちゃん,楽しそう。


高橋がすごいうまくて,バックライトからばかすか打つし(大学のときは変則スリーセッターのセンターセッターだったので,OPのバックライトは新鮮),ふおおおお,となった。牧瀬もレセプション一手に引き受けぐらいでばしばし上げ,リベロさんもほんとにめちゃめちゃよく拾う。楽しそうに戦っている教員ちゃんは,見てるほうも楽しかった。試合後,準優勝の賞状を持って集合写真を撮っていて,それもまた楽しそう。


第2セットも序盤は競っていたが,11-9で東海大がSR2枚替えで永露と春藤が入り,なんとなく勢いづく。米村のサーブが効いてががっと前に出た。そのあと春藤のサーブ後も戻さず最後まで。


春藤のワンポイントでないプレーをちゃんとまとまって見たのは初めてだったが,(ブロックがあまりつかなかったとはいえ),はかなげな外見とはうらはらにパワフルでタフなスパイクで,見応えがあった。


東海大は春リーグの順位はおそらく不本意なものだろうし,今日の3試合を見ても課題は少なくなさそうだけれど,安部,米村,内山の1年生がコートで活躍している様子は未来への希望がたんまり溢れていた。真子は去年秋に緊急(?)登板したときはめちゃめちゃしんどく感じたものだが,今日は(とくに1試合目は)ゆとりのあるていねいなトスを上げていて印象が払拭された。リベロの寸田もコート内でよく声を出して(喋って)いて,良い感じ。また世代が変わるのだなあとしみじみ。


今日の試合からはこの先のリーグ戦や全カレの布陣ははかれないが,少しでもオプションが増えてくると固定メンバーで調子が出ないときの戦いかたもあるだろうか。それとも去年のとにかくやたら交代しまくってスタメンいじりまくった二の舞になるだろうか。

*1:撮影も禁止だったし大きな大会前なので高校のあれこれを書いていいのか悩ましい。でも公開試合だし,春高直前のファイナルラウンドなんてめっちゃオープンだからいいのかしら。というか,どうせ誰も見やしまい。

*2:春のパンフ準拠

*3:春のパンフに名前がない。

*4:離席中にセットが終わった。