2019/20 V.LEAGUE Div1 東京大会

墨田区総合体育館


今季Vリーグ初観戦。DAZNGAORAで少しは見ていたけれど,いよいよシーズン開幕。でも,今季は日程が詰まっているので,あまり見ないまま終わりそう。


墨田でのVリーグ観戦はほんとに久しぶり。4年前のワールドカップでやはり客が増え,箱の小ささ(と,おそらくはホームチームFC東京がおさえている枚数の多さ)でチケットが売り切れてる気配濃厚となり,はなから観戦計画から外すようになっていた。1度だけ,譲っていただいたチケットで見たかな。久しぶりに前売りチケットを買った。それも,ぴあとVチケは予定枚数売り切れで焦ってローチケで取ったものだった。アリーナ自由席3000円(前売り価格)。


でも,アリーナの自由席は段差なしエンド側で見づらいと聞き,実際にはスタンド席で見てました。


小春日和の錦糸公園は家族連れでたいそう賑わっていた。

パナソニック-FC東京


FC東京はキャプテン長友やリベロの野瀬が怪我と聞く。1年目の迫田がスタメン。対角手塚。リベロは橘と小森のスイッチ。レセプションが小森。栗山は,背番号が18→8に変わった。対角が,井上だったかなー(うろ覚えすぎる)。OPはセルビアのプレモビッチ・ピーター,セッター手原。監督が真保さん。


手塚後衛で守備強化で入るのが宮原。うむ。


迫田は先月の茨城国体で鹿児島を率い,3位決定戦で東京に勝ったのが記憶に新しい。FC東京はいい選手を取ったな,としみじみ感じたものだった。この日も,良い意味で1年目らしくない。顔はかわらんのだけど,落ち着いていて,堂々としていて,貫禄とか老けてるとかとも違っていて。頼もしい。


パナソニックは,さきのワールドカップで活躍していた福澤がパリに行っていることもあり,クビアクの対角が久原。


自分は選手を見る目がないんだなあ,と思う。


パナちゃんがやや選手落とし気味だったというのもありつつ,FC東京が1セット取った,けれども。

サントリー-VC長野


V12期目のトライデンツ。昨季は結局1度も観ていない(天皇杯で早稲田に負けてジャイキリストを更新する気力が失せたことは覚えている。黒鷲はあまり記憶にない)と思うので,Vリーグとしてはちゃれんじ時代の知多(で自動車かどっかにボコられた)以来だったか。こうしてみると,数少ない観戦機会に限ってあまり良いところを出せていない試合に当たっているようす。


けして,試合にならない歯が立たないわけではないけれど,勝つのはしんどいだろうなあ,という印象を受けた。(とはいえ翌日FC東京に勝ってシーズン初勝利を挙げた)


サントリーちゃんが早々に若手wkwkモードに入り,2年目4人とムセルスキーと,みたいになっていた。この日の喜入はリベロ登録。松林がまあまあ活躍したようなしてないような,その松林のところに入った秦くんがほんとに大活躍。


ヒーローインタビューは秦くんじゃろ,と思ったのだけれど,出場時間が一番長かったと思われる大宅さんのヒロインとなった。


小野くんは小柄なMBだけど見ていて楽しい。V1で通用するんじゃろうか起用されるんじゃろうかとやや不安だったものだがぜんぜん問題ない。やはり自分には選手を見る目がない。好きな選手ほどかえって見極められないという話ではなく,純粋に,力を測れないし読めない。


このチームも,妙にMB多いなー,という。もったいないお化けが出そう。


試合終了後,友人宅にお邪魔して鍋。1年ぶりぐらいに会う子どもがすごく成長していた。1年分成長しているのは当然だけれど,わかっていても目の当たりにすると驚く。

自分用覚え書き・2019秋

秋は仕事が立て込みがち。連休が多かったし最終日が土曜日なので休み(=書く時間)は十分にあったはずなんですが。


8日目以降もいつか書くとして,テンプレートほっといて雑感。

気になったチームとか選手とか


リーグ台風の目だったのが日大,最終順位は5位となったが(6勝5敗6チームのうちセット率で3番目),それも最高成績じゃないかね。9日目終了時点で単独3位につけていた。


2日目に東海大にストレート勝ちしたのが印象深いが,前半,春上位相手にいくつか勝ち,有利なかたちで後半戦に入った。


もともとレシーブはずば抜けていて,サーブレシーブ成功率はチーム・個人(新山・水島)ともに高いしディグの精度も高いが,そのあとの繋ぎと,なにより最後のスパイク決定力がいまいちで,順位に結びつかなかった。1部昇格は郡(現ジェイテクト)の決定力に拠るところ大で,彼が抜けた後は「レセプションの良さとチーム順位は相関しない」を地で行き,対戦相手としては,粘っていればいつか自滅する,そんなチームだったわけですが。


3年目になったセッターの谷越が安定して「大型セッター()」から脱却したように見えたのと,それこそミスが多かったサイドの2年生たちがかなり良くなった。とくに,フォームの美しさに惹かれてひそかに応援していたものの去年から今年の春までは「きれいだけどきまらん」状態に陥りがちで安定して試合に出続けられないでいた下田がこの秋サイドの1枚としてほぼ通して試合に出ていたのはよろこばしかった。(背番号も身長も)大型ロマンみのあるチームがちゃんと強いチームにシフトチェンジしたようで,インカレおよび来年以降が楽しみ。


もう1チーム,初昇格を果たしたあと東日本インカレ準優勝をひっさげて乗り込んできた青学。どれだけ戦えるか,という気持ちで観ていたが,東日本インカレ決勝で敗れた筑波大にリベンジを果たしたあと,こちらも前半ごりごりと上位を薙ぎ倒していった。東日本インカレで勝った相手(早稲田,専修大,中央大)には負け,負けたチームや対戦してないチームは勝つ,みたいな。


そのあとさくっと負ける試合も出てきたが,概ね,借りてきた猫ではなく,変に肩に力が入りすぎることもなく,1部でもごく自然に戦っていたように見えた。最後3日間のどこかでバスで乗り合わせた1年生(?)たちから日体大に行くのが初めてっぽい会話が聞こえてきてそういえば1部昇格したばかりだったと思い出したものだった。


10日目にけっこうどろどろの試合を制して勝ったのに(なぜか)順位を下げ,結局9位。もし最終戦で学芸に勝っていたら6勝5敗が7チームになっていたのだが,それでも9位は9位だったのかな。いずれにしても,最終戦は学芸の残留力に飲み込まれ青学には良いところのない負け方でいささか締まらない終わり方だったが,当面の目標は1部残留だったろうと考えると5勝は上々だろうし勝負は2季目だろう。今季の専修が苦しんだのと同じように。個人的には,来年は渡辺周馬がいないのがとても淋しい。


山田亜藍がとても素敵。良い意味で1年生に見えない落ち着きや体格の良さ。すでに風格がある。1年目でガタイがよくて落ち着いてるってそれこそ渡辺周馬っぽい。なんとなくね。


6勝5敗が6チームと,団子,よく言えば混戦,のリーグだった。よく言えば混戦,よく言えば実力拮抗。悪く言えば,大混雑のどこのチームに対しても,あと少しの何かでもっと勝てるだろうにとじれったく感じることもしばしばあった。それをどこのチームに対しても感じてしまうからこその大混雑リーグだったということなんだろうけどね。つまり「そういうとこだぞ」案件というか,だね。


単独2位の東海大は,8勝で,大混雑から2勝差をつけたので大混雑組から頭ひとつ抜けていたのだろうけど。うーん……………………。途中はうきうきしていたのに10日目11日目連敗で終わったので,後味がもやもや。11日目は相手が早稲田で,お互い順位も決まっていたとはいえ,客としては1位2位の対戦でリーグ最終戦(厳密には隣コートより先に終わったけど)なのだからもうちょっといいところを観たかった。早稲田が付き合わなかったのが救いだったけれど。


終盤のしょっぱさを横においておくと,この秋はけっこう良い感じで,セッターはほぼ真子が上げていたのだけれど,真子くんが良かった。去年までのどこかおどおどした感じがなくなった。上級生になったのもあるのかな。3年の秋だなあと。それから春の終わり頃からポジション2に入っている樋内くんにたいへん星野みを感じていてたいへん気になる。推せる。見えない力に推せと言われている気がする。それから,トータルでは山崎が頼もしかった。


中大は,故障(?)で春リーグ欠場だった都築が復活して,良いときはめちゃめちゃ良いんだけど。時折良い,というか。チーム自体が波が大きかった。東日本インカレでも活躍していた佐藤くんが小気味良いし,中野竜の躍動する試合も観られたのでそれは良かった。OPどっちでもたのしいので,困る。あとは,セッターが伊藤くんが出たり,後半はほぼ牧山だったり。MBの水野梅本はどちらも良かった。水野のCクイックがたいへん印象的。梅本もCに入ってた。


なんとなく「いろいろやろうぜ」の秋だった感じもあるので,さて。


早稲田は村本が怪我してて,吉田悠真が出ていた。めっちゃちっちゃいんだけどめっちゃうまい。堀江が悠真のカバーしすぎかな,とか,細かい部分ではちょいちょいほころびそうな端緒はみられたものの,どこも早稲田の牙城を崩せなかった。ほんとに,息をするようにかんたんに点を取るし息をするようにキルブロックでシャットアウトするし息をするようにブロックワンタッチからのトランジションアタックでブレイクする。相手ブロックを利用するのもうまいし,相手コートが見えていて,人がいないところにボールが落ちる。不思議なぐらいに。腹立たしいくらいに。


MVPは武藤。去年の全カレだったか今年の春だったか,ほかのスタメンが全員個人賞をもらっているのに武藤一人賞なし,というあまりに不憫なことがあったが,今季はスパイク賞(自力)とMVPとトロフィー両手持ちということになった。MVP発表は,堀江じゃないんだなあ,と,思ったわけだけれど,会長特別賞と分け合った感じかしら。


リーグ期間中に開催されていたワールドカップで柳田や西田がサーブで殴りまくって日本が好成績をおさめたことに観ている自分が影響されたか,今季はサーブぶん殴りが気になるリーグだった。サーブ賞の宮浦は,さらに腕を磨いていたようす。(しかし全日本インカレからボールがかわると知って,1か月かよ,と思っている,今)。


順位が乱高下したのが日体大。春7位だったため下位スタートとなりリーグ前半で上位と対戦。そこでわりと勝っていたのでこれは,と思わせつつ中盤でぽこぽこっと負けて「どーしちゃったの」ってなった。


終わってみれば3位,という不思議な。セット率がだんぜん良かった。最終週の連勝も大きかった。とくに最終日の日大との対戦はまさに今季の過半数のチームが団子を象徴するような接戦で,熱戦だった。日体大は古参の意地のようなものを見せた。百戦錬磨でも経験の差でも伝統ある強豪の誇りでも,そういうやつ。日大が下級生の多い若いチームなのと比べると日体大は上級生が支えている。


日体大は,チームがまとまっていて充実しているように見えるの。内情なんてわかんないけど。4年生が楽しそうなの。3年生も楽しそうなの。顔が良い。スタメンの顔がいいランキングしたらたぶんめっっちゃ上位だと思う。好みには個人差がありますがしかし顔がいい。最終日,会場校だからというのもあるんだろうけど,閉会式のあとあちこちで写真撮っていて楽しかった。


うえでも書いたけれど,春の6位がかえってやりづらくなってしまったように見えたのが専修大。1部でも2部でも入れ替え戦常連。中断あけから久保が出ていなかったのも少し気になるところ。


苦戦しつつも入れ替え戦回避能力を復活させた学芸は,春は4年生がぜんぜん試合に出ていなかったが,秋は,内田も瀬戸山も出ていた。そしてコートに吉田がふたり。OPのほうの吉田くん(星城)は春はたぶんベンチ入りしてなかったとおもう。上背があって細身で荒削りなところが実に学芸っぽく,おもしろかった。


順天堂はスタメンもローテーションもがちがち固定。以前も書いたけれど,1年生の金澤(東日本インカレから出てたかなー)がパワフル系で楽しい。千葉方面は度重なる台風と豪雨災害で,大学のキャンパスそのものは高台の立地だそうだけれど,いろいろ大変だったろうなあと……。


明治は泥団子投げ合いの2番手につけて4位。たぶんインカレの4つめの角に入るんだと思う。マジかよ……。それでいいのか関東1部。そしてここの山,ほかのチームにとっては(何も言うまい)。この秋は,安井が例によって酷使に耐え,酷使され続けた三輪が酷使に耐えられなくなっていた。スタメン定着したかなという雰囲気の島くんの成長を見守る会だった。小松担当としては小松がコートに立っていないのを淋しく感じたのは本音でござるが,まあ,あのほうがいいだろうな,バランスは。とおもう。ということでコートに立つ唯一の4年生になった鎌田の負担が増えて,結局去年の怒られ担当に舞い戻ってしまった感じが。レシーブ賞はよく拾ったで賞かつおつかれさまで賞の功労賞と見た。サーブレシーブもほぼ鎌田だしな(島とか鳴尾を狙ったほうが崩れそうなのに皆鎌田に取らせる)。このところ早稲田が占有していたレシーブ賞だけど,どこかの数字が突出しているわけではないけれどトータルで全力でチームを支えている鎌田には賞をあげたいもの。


最後に順位を下げたのが筑波。最終日は日体日大のロング試合の途中で始まり途中で日大が負けてたので,勝てば単独7勝で3位だったんだけど,すんごいあっさりストレート負けだった。で,7位。1勝の差が大きかった。セット率差だけの僅差とはいえ,順位は順位,たしかにすっきり勝ったり粘り負けだったり,という印象がなかった。東日本インカレ優勝チームがあんまり勝てなかったのは淋しかった。最終戦は,そのあとの早稲田東海もそうだったんだけど,中大筑波って楽しみにしてるわけじゃんこっちは,という文句を言いたい気持ち。


筑波も最後の試合がもやもやしたので後味もやもやなんだけど,それはそれとして,メンバーやスタートローテーションもバリエーションが多かったし,MBはラリーと西川の1年生対角の試合も多かった。中大と同じで,目先の勝利に拘らずに抽斗を増やすことに力を入れてたような。坂下が偉いすぎるのでかえって坂下次第というところもあるのがしんどい。坊主仕様の垂水が,チーム全体あんまり調子上がらないときでも仕事してるように見えて,たいへん格好良かった。


長くなってしまった。


駒澤についてはノーコメント。入れ替え戦は2部全勝優勝の法政との対決になる。たいへんこじんてきなアレですが,なにがなんでも残ってほしい。法政も1部で見たいけど,法政にしても入れ替え戦に出るのも簡単じゃなくて,上がるなら今年という感じもあるけど。けど。ううううう。

中国リーグ方面(おるすばん)


今日はGAORAでV1の試合を2試合観たあと,中国リーグ最終日の最終試合を観ていた。広島日帰りも一瞬考えたけれど,最後まで見られない場合もあるし,体力的にもきつかったため見送ったわけで。東亜大がフルセットを制してセット率差で優勝。


東亜は春に1日観に行ったときとはまたメンバーがちがっていて,1巡目の直接対決では負けていたし,リーグ中に故障者も出て,たいへんきびしい状況だったと思う。


ライン踏みしまくる古賀が,それでも集まるボールをどうにかして,どうにかした。多彩な攻撃やバランスの良さでいえば平大に分があったと思うけれど,どろんこになってもぎ取った勝利だと思う。全日本インカレで観たい。観たいよーー。

2019年度秋季関東大学男子1リーグ・7日目

専修大学生田キャンパス


気象条件が良かったので運動不足解消のために駅から歩いて行こうかとも思ったのですが,足を軽くいためているのを思い出して2km弱の登山は回避。帰りは下り坂で徒歩20分少々なので歩けます。


前週5・6日目は温泉旅行でお留守番だったのですが,対戦カードも試合内容も試合結果も盛り上がったようでなにより。そして今週は(反動なのか)かなり観客少なめ。3年前?2年前?の専修開催は観客を入れられなかったものですが。


きょうのチケットのお写真は日体大仲本。

駒澤大2-3東京学芸(23-25 25-19 25-22 18-25 12-15)


前半ゆいいつ全敗で折り返した駒澤,前季下位同士の対戦となる今日から,とくに1勝の学芸との直接対決は正念場,ではあったのだが,試合の入りはあまりよろしくなく,第1セットを落とす。


今日もまた負けるのか,という暗い気持ちを吹き飛ばすかのような2・3セット目ではあったのだが,勝ちきれなかった。


勝敗は紙一重の差でしかない。が,そのわずかな差が重い。


試合中になんとか修正しようとしている様子は窺えた。けして悪手ではなく,奏功したように見えた。途中MBを谷崎にしたのはスパイク打数も多く決定力もあるうえに雰囲気も盛り上がったし,OPに萩原を入れたのも,きゃっきゃしてまわりもいじってて明るくなって良かったんだよね。萩原と小野の対戦に一人ひっそりと「わーい,東商」と盛り上がれたし。


でも,結果的には,学芸の選手交代のほうが,大胆かつハマった。ほんとに,結果論でしかないんだけど。


ぼんやり見てて思うに,うまく言えないんだけど,今季の駒ちゃんはおされさが足りない。シティ派スマートスタイリッシュのおされ指向に見えておされじゃなくあっさりになってる,というか。とはいえ地を這い血反吐を吐く泥臭さの追求が似合うチームにも見えず,ゆえに,おされさが足りない。


シティ派は嫌いじゃない(むしろ好きだ)けど,1部で,フィジカル面で(も個々の選手のうにゃうにゃ面でも)他と比べていいとことんとんなチームなので,スタンダードオブスタンダード,オーソドックスオブオーソドックスでの勝負は力負けしているように見える。


まだあと4試合あるので悲観するには早すぎる。

早稲田3-0専修大(25-22 25-21 25-18)


早稲田ちゃん横綱相撲。第3セットの最後らへんは,コートの中にスタメンが誰も残っていなかった風味。


専修は春のAクラス入りは喜ばしいことだったけれど,秋の試合順の恵まれなさと引き換え。

日体大2-3青山学院(22-25 19-25 25-12 25-19 11-15)


青学は,東日本インカレで対戦した相手とのカードが続いたリーグ前半,東日本インカレで勝ったチーム(早稲田,専修,中央)には負け,負けたチーム(つまり筑波)には勝ち,そのあと,東日本で当たらなかったチームとの対戦フェイズに入って,明治に勝ち,東海に負け,今日は日体大にフルセット勝ち。


ビギナーズラックの側面も大いにあろうと見ている。


試合前には,とはいえ今日の相手は日体大,と見ていたので,青学の2セット先取に驚いた。勢いづいて調子に乗って,いけいけどんどんでぶいぶい言わせていた。


あの雰囲気から第3セットと第4セットを大量点差で取り返した日体大には唸ったし,セットスポーツの恐ろしさも感じたが,ファイナルセットを制したのは青学だった。終盤の粘りは青学の持ち味かな。


ビギナーズラックだけじゃなくて,コロンブスの卵というか,入れ替え戦の壁を破り東日本インカレで勝ったことを自信に繋げて勝ちを積み重ねているようにも見える。


日体大はセッター河東だった。去年あたりから,おおむね道井スタートで河東は交代出場が多い印象だけど,この試合はほぼ河東。


無意味なたられば妄想だけど,あまり高くない青学相手,だからこそ,「道井のブロックがチートw」を見たかったかもしれない。なんて,思ったり。1セットぐらい。

順天堂3-1日本大(25-22 23-25 25-17 25-18)


前半2勝4敗で折り返した順大が,今季好調の日大相手に良い感じの試合運びを見せた。わりとあっさりめ。


先週あたりに同じことを書いたかもしれないが,金澤がパワフルで良い。このところの順大にはなかったパワーヒッター系のアウトサイドだね,という話を。それこそ伊藤あたりまで遡るかもとか。スパイクの音が異質。


順大の勝敗もよくわからんねえ。中位が星の取り合い食い合いでかなりの混戦。最終的に6勝5敗あたりに多くのチームが集中しそう。

明治大3-0中央大(25-21 25-21 25-19)


第3試合はA・B両コートかなり気になっていた。第1試合の終了が大幅にずれたので丸々1セット以上ずれることを期待したものだが,A2が3-1でB2がフルセットと差が縮まり,B3もストレートで終わりそうだったところを徳俵で踏みとどまる筑波! に拳を握っている間に,A3が逆に意外なあっさり風味で,試合終了がほぼ同じになってしまい,あまり(ほとんど)見られなかった。


東日本インカレの3位決定戦のカード。そのときは中大が勝っている。今日の中大はこれが今年のスタンダードだろうという雰囲気のスタメンではあり,時折ちら見する限りポテンシャルの高さとハイパフォーマンスを発揮しているように見えたので,自分が見てない間に何が起きた,という感じではあった。


中大をここまであまりちゃんと見てないのでよくわからないんだけど,春とも東日本とも微妙にちがうし,そもそもあまりメンバーを固定しているふうでもなく,どうもよくわからん。


中大なのにフルセットゲームがない。負け試合が全部ストレートというのも,らしくない。


勝敗はさておき,明治は水野に相当ブロックの餌食にされていたように見えた。個人成績をみると,水野がブロックランキング暫定首位。春は半分ぐらい欠場していたこともあり数字上あまり目立たなかったように思うのだが,さすが名電印。


そして,池田と中野の創造3年生OP対決は池田に軍配だったのかな。池田のサーブが効いてねちねちブロックワンタッチを取れれば明治のペースなんだろうな(と,試合も帳票も見ずに書く)。島くんも手元で変化するフローターサーブが良い感じ。


小松が出てないのが手がぐるぐるのせいなのかそうじゃないのか,わからん。島くんのスパイクの高さと力強さ,悪球をものともしない勢いは(たとえ結果がスパイクミスや被ブロックであっても),かなり強みになっていて,小松前衛レフトローテがボトルネックに見えていたぶん,鎌田・島対角は正解かなー,と。後衛のときもステルスパイプだけじゃなくオープンっぽいトスの高い打点で勝負できるので,池田の負担も減ってそうな。


小松贔屓なので,ちょっと(かなり)淋しくはありますが。それに,レセプションは見ているほうが勝手にひやひやしちゃうし。

東海大3-1筑波大(25-14 25-20 24-26 25-21)


ストレート予想してもしかたない感じの1・2セット目だと思いません?


第2セットだったか第3セットだったか,筑波が目玉をがらっと入れ替えて,小澤OPで垂水・坂下対角のフロントオーダー。の,セッター前衛スタート。


だれか解説してほしい。フロントオーダーの特徴なんて,10年前ぐらいにちらっとおべんきょうしたけど身につかないまま忘れてしまっただよ。恒常的にフロントオーダーなのは日大ぐらいだよ。つまり,OPの選手が多めにレセプションに入る前提だとフロントオーダーがいいのかしら(日大のOPが水島だからというだけでほかの要素を一切考えずに書いている。でも日大も小田がOPで郡がレフトエースだった当時はどうだったっけ。バックオーダーだったような。忘れた)。


エバデダンのブロードがけっこう効く。が,ある程度割り切って捨てるのがよいのかもしれん。

2019年度秋季関東大学男子1リーグ・4日目

キッコーマンアリーナ


チケットのお写真は中央大の中野竜。本人出場しまs(以下同文。


先週は中野だったけど今週(?今日?)はOP佐藤くんだった。アウトサイドに都築,富田,鍬田,OPも中野,佐藤,セッターは牧山と伊藤。MBも水野と梅本と平井と。リベロは今季は土岐と斎藤。潤沢ー。そして,とても身長が大きい。

早稲田3-0順天堂(25-21 26-24 25-19)

東海大3-1駒澤大(25-22 25-27 25-21 25-22)

中央大3-1青山学院(25-16 23-25 30-28 28-26)


接戦,デュース。すわフルセット。でも,中大が2セットとも取り切った。


両チームの身長差がすごくて,小兵で立ち向かう青学に肩入れしたくなる気持ちはあった。


勝ちきれない青学,というのは,考えてみれば今までの入れ替え戦でよく見られた光景なんだけど,なんだか悔しい。

専修大1-3日本大(20-25 15-25 25-20 15-25)


逆コートのサイド側から見ていたので遠目に様子を窺っていただけでしたが,日大ストレートじゃろという展開だったのに第3セット専修が取ってて,でも第4セットはまた日大ペース。


観ていた人曰く「謎の譲り合い発生」。

明治大3-1日体大(22-25 26-24 25-22 25-17)


日体大に土がついて全勝は早稲田のみに。


ここまでの双方の戦いぶりと結果からすると少々意外で,これが相性というやつか,と。東日本インカレも明治が勝った,んでしたかね(きたえーるサブで対戦した? してない??)


日体大が気負っちゃったのかそうじゃないのかわからないんだけど,スタンド目線では,攻略のしどころはあるだろうに,って思えたのね。もちろんスタンド目線(またの名を床屋談義)のたらればなんて,なんとでも言えるわけで,当たるわけもないんだけど。それに,戦術としては適切だったけれど思い描いた通りにプレーできなかった,というパターンかもしれないし。


って書いてたら全カレで対戦して日体大が勝ったりするのかなあ。


明治は本日もスタメン島くん。でも日体大は鎌田に取らせる取らせる。鎌田に取らせて鎌田の攻撃を封じる説も一理あるが,対角小松なら(うまいけど前衛で余裕がないトスに対して無理が利くタイプではない)ともかく,島くんと組んでるので,島くんをフリーにするほうが不利と見た。なにもいちばんレセプションが手堅い人を狙わずとも。全員じゃなくていいけど,仲本あたりは,鳴尾か島のどちらかでサービスエース狙い,とか。でも,けんゆーだけじゃなく,日体大のサーブがあまり良くなかったんですよこの日に限ってっていう不思議(相性?)。


日大にぼこられた(フルだったけど)のはサーブで崩されていたからだと思ってて,崩れてもMBに無茶ぶりするのが明治(上林先生)だけどそれでも限度がある。無茶はほんとに優しさのない無茶なのでボールに手が触れないレベルで決まらない。明治はなんだかんだ言うてもブロックワンチにかけて粘ってナンボなので,最後を任されることの多い池田の調子次第なところはあるけど,この2日間の池田ちゃんは良かった。とくに池田ちゃんのサーブが好調だった。サーブが好調だとスパイクも好調。秋リーグからミカサの新ボールになると思ってけど,違ってたね。

筑波大3-0東京学芸(25-18 25-17 25-19)


学芸ちゃん,前日の粘り勝ちも2日は続かなかった模様で。

2019年度秋季関東大学男子1リーグ・3日目

キッコーマンアリーナ


すっかり恒例のキッコーマンアリーナ。TXの駅から徒歩圏,駐車場もあり。席数が多い,冷房が効いてる,新しくて明るくて写真も撮りやすい,土禁で綺麗,チケットもぎられた中にトイレと自販機がある。選手と観客との導線も分かれていてアップ用のサブアリも近い。たいへんよくできている。


いささか冷房効きすぎで風邪を引きかけましたが。


本日のチケットは明治大の小松。本人出場しませんでしたけれども!(ベンチには入ってた)。

東海大3-1順天堂(25-22 29-27 23-25 25-18)


隣のコートが気になるやつ。


新井は,けして誰も止められない(拾えない)選手ではなく,どのチームもわりとコースに入ってあげる場面が見られる。それは新井にとっての今後の課題なんじゃろうな,と思うのだけれど,そうは言っても,しばしば「あ,無理,ごめん」みたいなえげつない音のえげつないスパイクを叩き込む。豪快というか爽快というか,いや,むしろ,恐ろしい。


で,この試合は山崎が好調で,新井一人だけでは勝てるほど世の中は甘くなくて,山崎が決まって初めてうまく回るんじゃろう。と。


春に比べると駿一郎のブロック本数多くないな。春みたいなネット際でシャットする感じではないような感じ。どうなんだろ。

筑波大2-3青山学院(25-27 26-24 25-22 25-27 12-15)


青学,初戦の早稲田(東日本インカレで勝った),2日目の専修(同上)ときて,3日目が決勝戦で敗れた筑波。つまり唯一負けた相手に,リーグ戦でリベンジを果たした。


ほぼ最後のセットしか観ていなかったのだけれど,5セット中3セットがデュースになる胸熱の展開。ビハインドから粘って追いつく青学。


何が良いのか,というのは良く分からない。初白星ではあり。


薬師寺が高かった。上背のあるチームではないけれど,薬師寺も小田島も,身長や最高到達点の数字以上に高く感じる。望月がうまいのはもちろん,二段トスの精度が高く,セッターに返らなくても攻撃できる。高校っぽいバレー(うまく言いがたいがなんとなく伝われ)をするのだけれど,それがハイレベル。


東日本インカレの感想でもさんざん書いたが,山田亜藍が良い。


最後は,渡辺周馬のブロックだった。14点目も,たしかサイドからのスパイク。

早稲田3-1日本大(25-15 19-25 25-21 25-23)


第1セットの日大は,前週の東海大戦の好調はどこへやらで,おいこら,と思っていた。第2セットはらしいプレーが観られ,早稲田からセット取得。


早稲田がメンバーばかすかかえてたのってこれの第4セットだったっけ,翌日だったっけ。翌日かな。

明治大3-0駒澤大(25-19 25-23 25-18)


この日青学が勝ってこのあとの試合で学芸も勝ったので,駒澤が唯一の0勝になってしまった。秋なのに前半から混戦模様の今リーグ。


ほかの試合の様子は分からないものの,この試合に限ってみれば,勝てそうな目の見えないまま,打ち手のないままのストレート負けだった。


ほかのチームに比べてバックアタックが少ない。良いパスが返ればMBのクイック,そうでなければ前衛のサイド。オーソドックス。奇をてらったプレーや複雑なコンビバレーが良いとは言わないけれど,今の駒は,個々のプレーヤがずば抜けて(1部の中で)ハイパフォーマンスとは言えないので,オーソドックス勝負だとしんどい。森田はサーブで狙われててレセプションは特別不安定ではないもののそちらに意識やらなにやらが削られてしんどそうな感じを受けるし,谷平は(贔屓しているので)まあまあそつの無いプレーをするほうで今季は調子良さそうで決定力もあると思うけれど,攻撃面で谷平に偏り気味だと,勝つにはあと少し足りない感じ。いや,いいんだよ。サーブも良いし。好きですよ。でも,良いときの駒ってもっと斎藤がぐいぐい上がってくる印象があるのに,斎藤さんの存在感がやや希薄なのよね。そして,チームとしてディフェンスがそこまで強くないのが辛い。


明治は(さきに書いたように),小松にかわってスタメン島。どうしたんかね,気になるね。右手ぐるぐる巻きなので怪我かね。そういえば2日目の試合途中に1度下がってぐるぐる巻いてた。そのときはコートに戻ったので大したことないかなと思ったのだけれど。ベンチ入りはしているし試合前練習もしてはいるが。


でも,島くんが良かったので。それこそ(森田じゃないけど)サーブレシーブには観ている者としては緊張があったのだけれど,攻撃面でパワフルだし,明るくて雰囲気も盛り上がる。なんか無茶な打ち方して決まる,みたいな場面もあって楽しい。

専修大2-3東京学芸(25-23 25-19 30-32 21-25 14-16)


学芸がスゴイのか専修がやっちゃった,のか。第3セットの途中まではストレート決着予想の展開だった。専修が20点に乗った時点で4点差か5点差ついてたような。


学芸はメンバーチェンジが奏功したかな。中大が第3セットのスタメンをわりと大きくかえていて,選手交代できるチームいいなあと思っていたら,学芸もかえてきた。これがはまった。


春のスタメンとはぜんぜん違っていて,いろいろ手探りなのか,出場機会がないよりあるほうがいいよね,とも思うし。まだ1勝ではあるけれど今後が気になる。

中央大0-3日体大(19-25 26-28 34-36)


長い試合になりそうだと思った。結果はストレートで終わったが試合時間は長かった。最終セットは35点を超えた。


例によって,なんでこのカードを3日目にやってるの,というアレではある。


全勝は早稲田の日体大の2チーム。

2019年度秋季関東大学男子1リーグ・2日目(本文あとで)

駒沢オリンピック公園体育館


台風近づく中での開催。とはいえ,近づくころには終わる算段なので,とくにアナウンスなどなし。


初日は世田谷線上町からバスの目論見が外れてタクシー,とよくわからんルートで向かいましたが,2日目は駒澤大学駅から歩きました。オープンキャンパスをやっていたけれど,台風接近に伴い午後の予定変更,と駅に張り紙あり。


2日目のチケットは東海大の新井。(ゲーム)キャプテンリレーの予想が早々に崩れた。

筑波大1-3日体大(24-26 26-24 17-25 12-25)


なんで2日目からこのカードなの,と不思議な気持ちですが,日体大が前季下位だから仕方ない。

東海大0-3日本大(16-25 18-25 19-25)


おもにこちらを観ていたのですが,東海大完敗でした。どうしようもない。


日大のサーブ(水島とか水島とか水島とか)がえげつない。あと,日大ちゃんって放っておくと試合中にバランスが崩れて自滅(そこを相手が突く)パターンになることが多いのですが,高橋も下田も調子を落とさなかった。おそろしい。


これは日大今季けっこういいところにいくのでは,と思ったのがこの日。東海大が何か特別酷く悪かった,という風には見えなかったので。

早稲田3-0東京学芸(25-15 25-19 25-20)

明治大3-1順天堂(25-21 27-29 25-22 25-18)


順大,前日中大相手にストレートだったそうなのですが,


相性がー,と順大ファン。昔は逆だったんだけど,近頃(なんとなくだけど,順大の身長が大きくなくなってから)は明治のほうが分が良さそう。

専修大3-1青山学院(25-15 21-25 25-15 25-18)

中央大3-0駒澤大(25-22 25-23 25-23)

ポルノグラフィティ 20th Anniversary Special LIVE NIPPONロマンスポルノ'19〜神 vs 神

@東京ドーム


mixi日記ぐらいの無責任で気楽なノリでてきとうに書きます。


ポルノが東京ドームでデビュー20周年記念ライブをやるから良かったら一緒にどうかしらと声をかけてもらったのは,まだ春の初めの3月の終わりごろだったと思う。ファンクラブ先行販売のタイミングで,半年先の予定に二つ返事はできかね,申し込み期限ぎりぎりまで返事を引っ張った挙げ句に,お願いします,と言った。


1999年9月8日「アポロ」でメジャーデビューしてちょうど20年。東京ドーム2days。そんな大切な日の大切な催しに,ファンじゃない(という言い方はどうかと思うがなんとなく伝わってほしい)自分がお気楽に混じって良かったのだろうか,と,心苦しさやら居たたまれなさやらを目一杯感じながら,一方で,2日間のライブを,心の底から,目一杯,楽しんだ。


ほんとに楽しかった。


ステージに立っている人たちやこれまで関わってきた多くの人たちにとって,20周年を迎えたこととこの2日間のライブとがどれほど感慨深いものであるかは,MCの端々に滲み出ていた。そして客席のファンにとっても,それぞれの大切なポルノ歴を振り返り,胸に去来するものを抱えながらのライブだったことも想像に難くない。


ほんとにね。自分は彼らの歴史と自分の歴史がほとんどリンクしていなくて,知識もなくて,当然ライブも初めてで,なのに,今までを積み重ねてきた人たちがステージのあちら側とこちら側とで織りなし作り上げる圧倒的祝福と圧倒的感謝に満ちた空間と時間に当日いきなり紛れ込んで,最高に充実した部分だけを味わって,雰囲気に感化されて,なんならちょいちょい泣きながら20周年おめでとうの気持ちになってるのって,フリーライドじゃん。ずるいじゃん。


でもね。そうは言っても,東京ドームで2日間の延べ動員が10万人を越える規模のライブだもんでね。一流のエンタメのプロ達による本気のプロの仕業なわけじゃん。楽曲はもちろん,ライブアレンジも,歌も演奏も,構成も,照明や映像の演出も,特効も,音響も(!!!),あらゆるものが最高に素晴らしくて,歴代の有名すぎるシングル曲からの選曲も多くて,初ポルノライブの人も付き添いの人も,きっとライブそのものを間違いなく楽しめる。しかも,ステージとオーディエンスとの距離が近い。物理的にはもちろんめちゃめちゃ遠いのだけれど,それを感じさせないMCと一体感の醸成の仕掛けが凄い。客の振りや手拍子,コーラス,コール&レスポンス,どれも,初見でもアリーナにいる一糸乱れぬ歴戦のツワモノをみればすぐにマネできて,ステージからもわかりやすく示してくれる。自分もライブに参加して一緒にライブを作り上げている心地よさに浸れる。東京ドームは広くて明るくて,でも屋根があってクローズドな親密さもある。そこで5万人以上のみんなでつくる「一体感」の細胞のひとつになっているときの気分の良さは,ヤバかった。そうそう味わえるものではない。


それこそが,だからこそ,東京ドーム2daysアニバーサリーライブが満員になるバンドなんだと。


声をかけてくれて連れてってくれた友人に感謝。そして,20周年,おめでとうございます。


以上です。


曲ごとに細かい感動はたくさんあるのですがレポじゃなくてmixi日記なので書かないよ。曲名わからないし記憶もあやふやだし。


以下蛇足。


晴一さんのビジュアルがめちゃめちゃ素敵だった。金髪に赤に黒の模様が入ったつるつるした生地のシャツに膝上ぐらいのラップ(?)スカートに足首見えるパンツに革靴。羽織ってるカラフルでパンクでサイケでビビッドでシャープでポップ(意味不明)なロングジャケット(?)がとてつもなくかっこよくて,出の瞬間に,これはヤバそう,と思ったら,そのあとのご本人のパフォーマンスやら表情やら声の高さやらMCの内容やら,やばげな指数関数でやばさがドームの天井突き抜け続けましたが,まあ,はい。2日目には自分も慣れて持ち堪え,最初の衝撃から二晩経た今(9日ですよ)は落ち着きました。すとん。


いや,ほんとに,歌も演奏もハイクオリティで,たいへん素晴らしかった。わたしゃ別にライブそんなに(ぜんぜん・ほとんど)行ってないけど,行くとどこのアーティストさんもほんとにうまいなーって感動する。ドームとかアリーナとかスタジアムとかの大規模なライブコンサートってどうしたって音楽会をやりやすい会場ではないだろうから音響スタッフがめちゃめちゃすごいというのもありつつ。


ライブって文字通りライブなので,あんな広いステージで,ノリも勢いも空気感も作りながら,あの長い時間であの曲数,ずっと,生歌! すげえ! の感動がぶれないのが,すごく心地良かった。声が良くて歌が良い。当たり前かもしれないけど当たり前がすごい。2日目の本編終盤は短い曲間で何曲もたたみかけてきてて,あきひとさんこれ歌い続けてるの凄すぎませんか,と。そもそも歌うには難しい曲なのに。歌詞がいいのも曲がいいのも知ってたけど。テレビ(CDTVのライブとか)で聴いたことはありましたけれども。も!


晴一さんのギターソロも。ギターで歌ってた。ギターソロは「間奏」じゃなくて,曲のなかのひとつのパートだった。ご本人コーラスもするしソロコーナーで歌も歌うし(かわいい)オフマイクで歌ってる様子もビジョンで見られる(とてもかわいい)んだけど,ギターで歌ってるのの感動が大きかった。


比較しても意味はないけど,馴染みの藤岡高校OBのギターの方々は,デビューしたてのころはともかくキャリアを積んだ今はべつにへたではないんだけど,そもそもうまいとかへたとかとは違う軸(象限?)にある。ギターソロはあっても「ギターソロを聴かせる」ステージングはしないというか。(もちろん,前提として,そんなにうまくもない,というのも,あるのだと,おもう,が。)。それに慣れているので,ほかのバンドのライブに行くとギタリストのギターソロがまず新鮮にうつる。ギターってこんな風に鳴って歌って表情豊かに泣く楽器なんだと感動する。たいがいする。そして,はるいちさんのギターソロがとってもギターソロでした。はい。


ろくに曲を知らないのにいちばん好きなどと軽率に言うのは軽率に過ぎるんだけど「サウダージ」が何よりめっぽう好きで,初日にやらなかったのでちょっぴりがっかりしていたら,2日目にストリングス付きで聴けた。この曲を生演奏で聴く未来を考えたことがなかったから,嬉しくてたまらなかった。


ラジオネーム恋するウサギちゃん(「ミュージック・アワー」)の変なダンスも,なんの曲だったかの二拍三連のハンズクラップも楽しかった*1。「ハネウマライダー」のタオルぶん回しは自称減量中の身にはたいへん良い二の腕の運動になった。


初日の「キング&クイーン」の前向きで明るくて広がる雰囲気もすごく好もしかったし(去年の世界選手権のテーマソングだったと言われてようやくそういえば楽曲提供してたんだったっけと記憶がぼんやりよみがえってくる程度のアレでソレなのは内緒だ),「VS」もこの歳で聴くとしんみりする。


センタースクリーンに薔薇窓のステンドグラス風のがうつってるミディアムバラード(初聴きではない)*2もすっっっっっごい良かった。


ひとつひとつ挙げていたらきりが無い。


「アゲハ蝶」のコーラス。とくに最後,ドーム内に響き渡る客席のコーラスにあきひとさんのメインボーカルがのってきて転調するあたり,あまりに美しくて感動的で,涙が出てきて,泣かずに歌うのが大変だけど,それでも胸を張って誇らしく笑顔で歌う。何十メートルも向こうから客の顔なんて見えていなくても,「ここに連れてきてくれた素晴らしい景色を見せてくれたファンのみんな」と掛け値なしに言ってくれる彼らに感謝を届ける方法がきっとそれだから。

9/7(土)


M01 プッシュプレイ
M02 メリッサ
M03 THE DAY
M04 メドレー
ミュージック・アワー
マシンガントーク
ヴォイス

M05 アポロ
M06 グラヴィティ
M07 Twilight,トワイライト
M08 n.t.
M09 Hey Mama
M10 渦
M11 俺たちのセレブレーション
M12 ジレンマ
M13 愛が呼ぶほうへ
M14 ラック
M15 キング&クイーン
M16 Mugen
M17 ネオメロドラマティック
M18 ハネウマライダー
M19 アゲハ蝶
M20 VS
【ENCORE】
EN1 オー!リバル
EN2 Century Lovers
EN3 ライラ


すぺさるシークレットゲスト本間氏とのトークがゆるくて長かった。二人の誕生日が近いということで,本間さんのピアノでハッピーバースデーを歌ったりと,かなりフリーダムなトークコーナー状態。裏話もゆるかった。


初日のすぺさるゲストその2はホーン隊。かっこいい。バスサックス重そう。アンコールだったか,スーザホンのラッパのところに「ポ」ってつけてたのがたいへんキュート。ステージの前に出てきて,花道を,はるいちさん先頭に歩いてる様子は,音楽隊みたいだった。最後の挨拶のあとで集合写真撮ってた。


「THE DAY」よかった。あと,上でも書いた「Twilight, トワイライト」。「愛が呼ぶほうへ」のなまうたが聴けたのも幸せだった。


はるいちさんが真っ赤になってたの,なんの曲だったかな。「渦」かな。「渦」だな。2日目にやらなかったんで。

9/8(日)

M01 プッシュプレイ
M02 Mugen
M03 THE DAY
M04 メドレー
ミュージック・アワー
マシンガントーク
ヴォイス

M05 アポロ
M06 n.t.
M07 Twilight,トワイライト
M08 瞳の奥をのぞかせて
M09 ウェンディの薄い文字
M10 リンク
M11 サウダージ
M12 ブレス
M13 愛が呼ぶほうへ
M14 Zombies are standing out
M15 サボテン
M16 ヒトリノ夜
M17 瞬く星の下で
M18 ハネウマライダー
M19 アゲハ蝶
M20 VS
【ENCORE】
EN1 オー!リバル
EN2 Century Lovers
EN3 ライラ


小鳥のさえずり(=ソロコーナ)までは1日目と同じセトリだと思っていたけど2曲目から違ってた。適当すぎる記憶力。


本間さん登場時のMCは2日目のほうが少しよそ行き感があった。本間さんが入ることになってライブを観に行って,華があると思ったと。華は持ち前のものであとでどうこうできることじゃないから,みたいなことを話していた。あ「じゃあなにがなかったんですか」ほ「針金入りのスカーフ(バンダナか),みたいな」


こういうトークコーナー(?)のちょっと砕けた感じや,岡野さんの親しみやすさを感じさせるMCや,要所で新藤さんも喋るところが,大きな会場でも,距離が近く感じられるのかな,なんて。


そして,ぴよぴよコーナーで場内がどよめいた「瞳の奥をのぞかせて」のNAOTO氏の登場。ヴァイオリンとアコギのハーモニーに痺れた。初日の本間氏登場のときにご本人だったか岡野さんだったかが,本間さん「は」明日も出るのでSNSでネタバレしないでね,という旨を仰ったのがちょっとだけ引っかかっていて,もしかしてホーンのところはかわるのかな,とはちらっとは,思ったけども。ストリングス出てきてびびった。それぞれの「愛が呼ぶほうへ」がまたよい。


Zombies are standing out もめちゃめちゃかっこよかった。


ポルノってフォークロア色が同時期のほかのメジャーバンドにはない味で,やはり「アゲハ蝶」や「サウダージ」のイメージが強いのだけれど,2日で何十曲か聴いて,ハードなロック(音楽ジャンルわからん)曲がかなり好みだな,と,おもいました。まる。


そうそう,MCといえば,さいごにサポメン含めて全員で並んでお辞儀したあと,サポメンが先に捌けて,マイクなしで挨拶するのが,すごくよかったです。初日は,あきひとさんの声がオフマイクでめっちゃ通ることに感動した。


2日目はサポメンさんがはけたあと,スクリーンに「20歳おめでとう」の文字が出てきて,一番搾り(ちがうかな)のおねえさんが出てきて大きなジョッキにビールを注いで,乾杯。


大ジョッキだからすぐには飲みきれなくて,ふたりでステージ上に座り込んでなんかしゃべりながらまったりしだして,なんなのなんなの。


それから,あきひとさんはむりやり飲みきって,はるいちさんはビールが残ったグラスを台のうえに置いて,ふたりともちょっとふわふわした足取りで両花道を走って往復して,にこにこしながら手をぶんぶん振ってて,なんなのなんなの。


さいご,マイクなしで言うのが「気をつけて帰ってください」って,そうなんだけど,それ? ってなって,ああああああああああ(言葉にできないらしい)


蛇足ってほんとに蛇足ですね。あまぞんアンリミテッドが捗ってます。

*1:去る筋のご教示によると「オー!リバル」とのこと。「アゲハ蝶」もたしか二拍三連。

*2:「Twilight,トワイライト」か。

2019年度秋季関東大学男子1リーグ・1日目

駒沢オリンピック公園体育館


始まりました。(書いてるのは16日の夜)。


チケットがカラーの写真入りになってゴージャスに。初日は早稲田の武藤。学連スタッフ用のポロシャツもできていておされ。パンフのフルカラー化は春からだったっけ。チケットは11日程で春の上位から日替わりだろうと予想したところで,コンプリート欲がむくむく。


東日本インカレで関東1部勢をばったばったと薙ぎ倒して準優勝した青学がいよいよ創部史上初の1部リーグ戦,戦いぶりが気になるところですが,1週目は夜の予定があるので,青学を観るのは次週までお預け。


どうでもいい余談ですが,今年の春から試合順が変わっています。手持ちの(自前の)Excelはやっつけ仕事で継ぎ接ぎで作ってきたため試合順変更に対応しておらず,変更しようとするとあちこちに不具合が出て,自分の知識と技術では直せそうになかったのですっぱり諦めた秋。


結果等の学連公式サイトのページ。そろそろ星取表の文字を読める大きさにしてほしい。


【2019年度:秋季リーグ戦】試合結果 | 一般財団法人 関東大学バレーボール連盟(公式サイト)


近頃リーグ戦は散漫に両コートを眺めて結局何も(自分に)残らなくなりがちだったので,今季は,どちらかのコート,あるいはいくつかの試合に重心を置いて観戦してみようかな,と。久しぶりにメモなども取りつつ。


8月に読んだ(読み終えていない)山本隆弘氏のバレーボール観戦術の本の中に,ローテーションごとのレシーブフォーメーションの定石と主なサーブの狙いどころが書かれていた。レセプションのフォーメーションは十年経っても覚えられないしそれがわからなければ当然サーブもわからないので諦め気味ではあるものの,ローテーションごとのサーブ受けた人とレセプションアタックした人及びレセプションアタックの決定率が(数値まで出せなくても感覚的にでも)分かると面白いかな,と思って。


結論からすると,無理です。アナリストすげえです。


できる範囲でローテーションを書き加えるなどしてみてものの,メモしながらでもローテーションを意識して観るのはほぼ無理とわかりました。逆順になっていくのが分かりづらい。あと,記録作業に意識が向きすぎて,かえって試合そのものを観ていないというか大局が見えないというか。難しい。


そして,最大のネックは,帰宅後にも翌日からの平日にも余裕がなさすぎて,記録を振り返る時間と気力がないということ。そんなわけで,せっかくちまちま観てても何かに生きることはなさそう。

専修大0-3日体大(18-25 21-25 23-25)


駒体まあまあ広いので,見えない方は見えない。


日体大は,東日本インカレは4年生が出場せず,天皇杯の都予選は3年生が出場せず,だったので,メンバーが揃っての公式戦は久しぶり。西村と高橋良の存在の大きさありがたさを感じる。


専修はスタートが東じゃなくて中村啓だった。早々と9-16になって東がin。

明治大2-3日本大(18-25 25-17 25-18 19-25 9-15)


明治は春の初戦も駒澤相手にフルセット負け。大会への入りがいまいちなのは仕様か。


それに,日大が良かった。日大は翌日も東海大にストレート勝ちしていて,明治なり東海なりの調子・状態も分からないものの,上位に入ってきそう。


波のある(自滅しがちな)チームだけど,途中でメンバーをかえたのが良かったようで,最後は途中出場の関根ヒカルのブロック。たぶん。

筑波大3-2駒澤大(25-21 22-25 16-25 25-17 15-10)


これもほぼ観てないんですが,筑波がセットごとに目玉をかえていて,取ったセットのあとに目玉かえて落として。1-2のビハインドから悪い流れの中よく勝ったと思う。(めもちょうに「こまのじめつー」って書いてる。たぶん第4セットの話)


これもシーズン前の野望で,OPの占有率や打率がわかると楽しいかな,と考えてましたが,それをさせてくれない筑波。試合の途中で変わられると帳票から読めない。


いや,いいんですけども。

東海大3-2東京学芸(18-25 25-22 25-19 28-30 15-9)


フルセット。だったっけ。ほんとに?


もう何一つ覚えていない。そういえば,第4セットの終わりでタイムアップになって急ぎ会場を後にしたんでしたわ。第4セットで終われば最後まで観られるかしらぎりぎりかしら,という展開で,でもデュースになったので,第4セット終わりも危うい感じで。つまりただ時間だけ気にしてろくに観ていなかった模様。


学芸がうぇーいってなったときはほんとにうぇーいだからな。


東海大は,駄目パターンになると新井頼みになって新井のクロスのコースに人が入って上げられて,パターンな感じはする。もちろんそれでも打てて決まるときも少なくないけど。

中央大0-3順天堂(23-25 21-25 21-25)


第3試合観てない。春リーグは故障で出場が(ほぼ)なかった都築が出ていた模様。セッターも東日本インカレで挙げていた伊藤。牧山も高いけど伊藤だとさらに高い。

早稲田3-0青山学院(25-17 25-11 25-18)


○冠を阻止された早稲田としては,二度目は許さじ,ということなのでしょう。


村本が(怪我かなー)出てなくて,そこに吉田悠真。

第74回国民体育大会関東ブロック大会(本文ほぼなし)

船橋アリーナ


千葉県で関東ブロック大会開催となると,これまでは国体にしても天皇杯皇后杯にしても,千葉国体の会場だった東金とか大網白里とかとにかく房総半島遠いぜ,な立地が多かったのですが,ありがたいことに船橋アリーナでした。船橋と浦安なら行ける。千葉より近い。ありがたい。流山も千葉と考えるとほんとに千葉県広い。


今年は本国体が茨城開催なので,茨城県を除いた7都県での関東ブロック大会。成年男子は,いつもより1枠少ない2代表。2010年ぐらいから国体意識してますが(9人制がなくなって6人制のみになった2011年から本戦16チームになったんだっけ),東京国体のときも東京を除いて3枠だったので,2代表は淋しい。減った1枠は北信越に行ったもよう。たしかに北信越5県で1代表も酷といえば酷(中国だって5県で1代表だし,ゆえにずっと広島だけども)。そういう「ちょっと不公平な感じ」の境目は枠を持ち回るのかもしれません。それならそれで。


7チームから2代表なので,組合せは変則。A代表は東京・栃木・埼玉・山梨の勝ち抜きトーナメント,B代表は神奈川,群馬,千葉の1回戦総当たり。いずれも3セットマッチ。


関東は国体も天皇杯もさくさく。九州ぐらい凝ってくれてもいいんだけどなー。


船橋アリーナ比較的行きやすいとはいえ絶対的に所要時間はかかるわけで,10時試合開始に間に合わせるのは難しい。第2試合が始まるころに到着。


今年はプログラム(名簿)の販売があった。1000円と少々お高め。だけど,去年は販売開始前から長打の列で早々に売り切れて入手できなかったし,そもそも一般販売が一切ない年も多いので,1時間遅刻でも残部があっただけでありがたい。それだけ刷ったから高くなったんだろうから,ぜんぜんいいの。

A1:東京都2-1栃木県


第2セットを栃木が取って「フルった」というのが移動中の情報。少しぐらい観られるかと期待したものの,第3セットはあっさり東京が取ったようで,着いたらちょうど第2試合のアップが始まるところだった。栃木は栃木クラブ+宇都宮大。東京はFC東京若手。


リベロが,小森。

B1:神奈川県2-0群馬県


こちらはリーグ戦なので。神奈川は富士通。昨季末でかなり選手が減ったのでそれほどベンチアウトの余裕はないがその数少ない登録外者が小林で,リベロは尾木。小林がどっか傷めてるっぽくて,ぎりぎり感。いつぞやの年(神奈川開催だった)のまーくんリベロユニ事件を思い出す。あれは芳賀が条件でひっかかってアウトだった。今年は志波が神奈川で出られるけど,1年違ってたら尾木がリベロやってる場合じゃなくて,とややこしいことになっていただろうねえ。


群馬は名簿の所属が樋口のぞいて全員「群馬県選抜」で所属不明なれど,中心は群馬バレーボールクラブの面々かな。そこに,樋口(堺ブレイザーズ)とか熊切(国士舘大)とか成田(中院大のほう)とか。


志波に関しては「第2セットのさいごちょっと出たよ。ドリブルは取られなかった」というありがたい報告を聞く。ううう。

A2:埼玉県2-0山梨県


埼玉:1林 2佐藤 5石井 10川畑(4米山) 7小島(8阪本) 6浜田(12前田) L11川崎


山梨:5小林 1有野 7鬢櫛 4塩澤 10猪股 11野村 L6田村


埼玉県は埼玉アザレア+隠し球米山達也サントリーサンバーズ)。ふだんのアザレアと同デザインのユニフォームだけど背番号はシャッフル。よねたつは第2セットに川畑にかわって出てきた。


山梨県は山梨教員+山梨大+THK甲府+山梨学院。


第1セット終盤でピンサで前田が入って,はましょーとごにょごにょ相談してて,トランジションのセットを前田がはましょーに上げる,みたいな,期待通りのことをしてくれた。ありがとうありがとう。

B2:千葉県2-0群馬県


自分が着いたときに行われていた「Bコートの2試合目」は少年男子のB1で,それも千葉-群馬だったので,「え?ユニフォーム? 少年?成年? ???」ってなった。関東はいつもややこしい。当日はパンフにコートごとの試合割り当て表があったがそれでも戸惑う。ややこしいといえば,少年の代表決定はめちゃめちゃややこしい変則になっていた(7分の4)。東京が観たかったのだけど,東京だけ土曜に試合がなくて日曜のみ。ほかの6県は土曜に1試合ずつ。


群馬:8武田 9成田 1金澤 2樋口 13小林 5熊切 L7小沼


千葉:7小野 8金澤 5タナカ 2福池 12松下 4中村 L6高橋


群馬,樋口はサイドで武田と対角。OPが熊切。相変わらず細い。細いのに打球がエグい。神奈川は樋口のサーブでかなりやられていたと聞くが,そこは千葉。


千葉は順大。例によって背番号シャッフル。そのシャッフル具合が実に分かりづらい。名簿は番号昇順でもなく厳密な学年降順でもない(きほん的にはいつもの番号順だったが,なぜか最後が福池)。


金澤(順大のほう)は初めて見たかな。1年生っぽかった。


そして,同じ名字で名前もよく似ている金澤2人,てことは,双子(か同学年兄弟)対決でしたかね。席が遠くて顔がわからないし,きょうだいと気づいてなかったから絡んでたかもみてなくて,惜しいことをした。そこは名簿で気づこうよって話だけど。


帰路に,きょうだいで高校が違うケースは多いが県まで違うときょうだいと気づきにくいという話が出た。これぐらい名前にツインズ感があれば,そうかもな,とは思うけど,それでも。*1喜入さんちみたいにいとこってケースもある。


群馬って,成田くんもいるし,以前は鎌田くんもいたし,なんだろう,双子に縁があるのだろうか。


そんなかんじで群馬も内容悪くなかったけど,そこは,まあ,千葉で。

Aコートの3試合目:少年の山梨県1-2栃木県


フルで栃木が勝ったんだけど,たいへん面白かった。第1セットを山梨がまあまあの差をつけて取って,第2セットは栃木。第3セットも栃木。


山梨は選抜だけどほぼ日本航空。スタメンはぜんぶ日本航空だったかな。


栃木も選抜で,こちらも足工大改め足利大附属が中心だけど,MBの渡邊が作新,リベロの飯野が県立宇都宮。


山梨の上村が全体的に身長低めな航空の中ではまあまあ高くて,拾って打ってセンターブロックに跳んでの,エースでマルチでジェネラリストないかにもキャプテンなキャラクター。MBのケナン・石原対角と上村の3人でやたら複雑なコンビバレーを展開。上村がセンターブロックに跳んだり,MBの2人がサイドから打ったり。攻撃は上村+前衛MBメインで,佐藤(左打ちOP)と前島(上村の対角)はリベロと3人でレシーブ重視。という編成。


偏見だけど高校カテゴリらしいし,あまりちゃんと観たことはないのにどことなくとっても航空っぽかった。


面白いし幻惑的なんだけど,幻惑は1試合ずっとは続かなくて,第3セットぐらいになると時間差を完全に見切られてて,マイナスのほうも使わないとテンポ的には囮にならなくなってて,それでも左右幅使ってはいるんだけど,囮捨てればブロック2枚つけるわけで,という感じで。栃木のほうが体格良かったし(5番益島6番柳澤。がっしり系)ボールに力もあった。


栃木の序盤は,学校違うからか渡邊へのトスがさっぱりあってなくてMB使えなくて,ほかのアタッカーもスパイクミスが多い感じで全体的にちぐはぐで調子が悪かったけれど,試合が進むにつれて試合にコンディションがあってくるというか。ブロックにかけて拾ってふたりのどっちかのスパイクで点が取れる,良い感じに。リベロもよく拾っていた。


漫画みたいだな,って思いながら楽しく見ていた。Bコート4試合目の神奈川-埼玉も面白かったっぽかったんだけど,Bコート遠かったので,そちらはほとんどみてない。

A3:東京都2-0埼玉県


成年関東A代表決定戦。


埼玉:1林 2佐藤 5石井 10川畑(4米山) 7小島 6浜田 L11川崎


東京:16手原 22宮原 18栗山 13柳町 19佐藤 29井上 L23小森


埼玉は石井がすごく良かったし,林のサーブも走っていた。宮原・佐藤・小森で受けてるので,間隙を突きやすいわけで,ノータッチエースも何本か。


東京は,佐藤がサイド。第2セット米山が出てきて,サーブでだれを狙うかしらとわくわくしていたら,ちょうど前衛レフトにいる佐藤が滅多打ちにされた……


米山は黒鷲旗で引退してから3か月少々経つがブランクを感じさせず,ましてV2(下位?)のアザレアに入るとまったく異次元だった。手原がスパイクを顔で受けるなどもあり。


第2セットは埼玉行けるかなーって思ったんだけどね。最後は25-23だったかな。惜しかった。とはいえ,とはいえ。


柳町見たさにがんばって船橋まで行った部分はあったので,柳町を観られてたいへん嬉しかった。むずかしいポジションだけど期待していますのよ。

B3:神奈川県2-1千葉県


成年関東B代表決定戦。


神奈川:16米澤 7加藤 4柳田 11浅野(3田中) 10岡村 18長谷山 L19尾木


千葉:7小野 8金澤(3亀山) 5タナカ 2福池(11岡本) 12松下 4中村 L6高橋


試合間があきすぎる神奈川に不利なのでは,という話もあったが,第1セットはあっさり神奈川。V2のチームが関東1部に勝てるのか,という話もあったが,第1セットはそんなふうには見えなかった。


神奈川(富士通)は柳田がキャプテンで,岡ちゃんのぞいてスタメンはふたりよりも年下ばかり。一気に若返ったし,ほんとにいよいよ柳田と浅野がチームの中心で顔という感じが強い。


なので,先輩後輩対決の構図にしか見えず。先輩の意地じゃん後輩に負けてらんないじゃん先輩がんばれにしか見えず。つまり楽しそうだった。なんとなくね。


が,第2セットOPに岡本が入ったあたりから,遠目なので何がどうなったのか良く分からないのだけれども,千葉がえらく良くなって,これは長い試合になりそうだ,と感じた。


神奈川も粘って,28−30,で千葉が取ってフルセット。


第3セットは長いラリーとサイドアウトの応酬。すごくボールが繋がってすごく盛り上がって,めちゃめちゃ面白かった。


19-19ぐらいで神奈川がとととっとブレイクを重ねて抜けて。


でも,紙一重の差,だったと思う。面白い試合だった。やっぱり3枠欲しい。

*1:高校は,群馬(国士舘)のほうが前橋商業で,千葉(順大)のほうが足工大附属。中学は同じ。

令和元年度(2019年度)天皇杯・皇后杯東京都ラウンド

東京電機大学中学高等学校


久しぶりの都予選観戦。47の都道府県ラウンドのラスト。


場所はいつもの電大ふぞく。体育館は空調は入っている。フロアはそこそこ効いていたようだが(それでも13点での給水タイムはあった),あたたかい空気は上にのぼるので,観覧エリアは32℃をこえていた。


男子7チーム。女子に至っては大学のみで4チーム。エントリ数少ないなあ。なんか,ねえ……参加チーム数の多い県もあるのだけれど。


男子は法政が毎年出ている印象だったけど,今年は出なかった。


例によって遅刻して行ったので観た試合のみ。手ぶら(カメラもメモ帳もなし)。出場選手もわからない。

桜美林大学2-0三菱UFJ銀行


ぎんこう観たかったけど第1試合10時開始だったので諦めた。第2セット龍くんがトス上げてたと聞いて,いやでも,10時開始はつらい。

専修大学2-0東陵東京クラブ

日本体育大学2-1桜美林大学


この試合の第3セット途中ぐらいで到着。桜美林は東日本インカレのときからまた背番号が変わっていたかもしれないし変わっていなかったかもしれない。


1部(7位ではあったが)と2部下位の対戦だったが,一見してそこまでの大差ではない。


日体大は3年生がいない様子。逆に東日本インカレでベンチアウトだった4年生がコートに立っている。道井,仲本,西の3人が並んでいた。


ちょうどこのとき隣のコートで女子の日体大桜美林B(2チーム出していた)が行われていた。


男子もエントリ数が少ないが女子はもっと少ない。青学対日体大の代表決定戦となり,青学が都代表となった。


東日本を制した青学が都予選に回っていたのが意外だった。いや,女子のブロックラウンド推薦枠の数を把握していないのだが。


桜美林日体大が男女揃ってエントリしていたので,「青学男子もエントリすればよかったのにー」と言っていたのだが,もしエントリしてたら関東1部のデータ班が来てただろうね,などという話を。関東1部をなぎ倒して準優勝したが,もちろん対戦してない,会場も違うとかのチームも少なくないわけで。

専修大学2-0東京海上


シード位置にいたまりんちゃんはこれが初戦。おおむね,先月の全日本実業団と同じ顔ぶれだったかな。高橋,廣瀨,立木,太田,岩本,上田,でリベロが濱中・阿部のスイッチ。だとおもう。慶應率高め。


岩本は自分のなかで「アタッカーだけどリベロやってる選手」イメージが強く,ゆえに岩本がアタッカーだけどアタッカーやってて濱中がリベロやってるのが見慣れない。


動きを見てもスイッチリベロするなら岩本のほうがフィットしそうだけど,はまーは肩の具合がなんだかどうだかと風の噂をきいたので(三郷でちょっとアタッカーしてたけども),そういういたしかたない事情があるのだろう。


専修は4年生がベンチアウト(登録外)。むしろ,日体大4年生出てるんだ,と思ったぐらいで。MBは1年生の25下鶴28増田の対角。サイドは東はいたけどベンチで,中村啓人と中村太陽or藤中,みたいな感じだった。あとは,久保下,久保,大林。第2セットは颯志がOPだったかな。


専修の1年生は春のパンフに載っていないので困るざんす。登録が間に合わなかったのではなく,たんにパンフのページ割を間違えた(専修の2p目が幻と消えた)んじゃないかと疑っている。

専修大学2-0日本体育大学


うろおぼえスタメン


日体大: 6道井 1仲本 5西 31水野*2(2s-33武藤) 17小田 28川口 L16市川*3


専修大:14久保下 16中村啓 8谷 10久保 19藤中?*4 25下鶴*5 L20大林


奇しくも春リーグ6位対7位の対戦。4年生のいない専修大対3年生のいない日体大。主力のスタメンを2人欠く点はおあいこ。


日体大は,3年生がいない,だけでなく,1年生を試合に出そうという意図が窺える。


勝敗は別として,第2セットの起用及び配球には腹に据えかねる部分があるのだが。


第1セットが水野,第2セットが武藤。第1セットの水野が1年生らしくコートで声出したり先輩にからみにいったりしててかわいいなって思って,プレーはあんまり記憶にない(目立って悪かったということはけしてない)けど,第2セットはスタートから武藤になった。


武藤は桜美林戦の最後(たぶん)ちょろっと小田に交代してアウトサイドのポジションに入って,この試合ではOP。それならそれでもいい。武藤もまた1年生のおしごとな感じで微笑ましかったのだが,


全くと言っていいぐらいトスが上がらなかった。ボールに触るのはサーブとブロックだけ,と言って過言でないぐらいに。


合わないのか,いや,そもそもアタック打数がないものに合うも合わないもない。専修は久保や中村(啓)のミスも多いけど入ると効果の高いサーブでごりごり日体大のレセプションを削る。仲本はバックアタックも入るが小田が後衛のときは,スパイカーは仲本1人。それだけ絞れれば,ディフェンスできる。


そういう試合展開で専修が20-17ぐらいまでリードしていたけれど,そこから日体大が追いついた。フルセットに持ち込めれば日体大に目もあろうと読んでいた。


そんな最後の最後,デュースからのアドバンテージ取りかえされてからのレセプションアタックで初めて(さすがに初めてではないと思うが印象として初めてぐらい),苦しい場面で苦しいトスを,武藤に上げるかね。セオリーはOPのエースに託す場面だったけど,このセットそんなんちゃうかったやん。しかも,たしか小田前衛やったやん。それまでOPに上げそうな場面でも小田の前衛レフトだったやん。


うーん。


試合全体で観れば,専修の調子が悪くなくて,第1セットのさいごらへんでサーブで殴って決めた久保が今日のエースじゃな,とは思うし,第2セットのその最後の場面もサーバーは久保だった。強いサーブが入って崩した。中村啓も,東が入るのと比べるとかなり攻撃ピーキー感はありつつも,それはそれで悪くなかった。柏田・谷に比べるとMBの打数少なめな印象は受けたがそれも追々解消されたし,日体大の攻撃が単調だった部分はあれど大林中心にディフェンスが硬かった。


天皇杯って目的が難しい部分はあって,とくに今年度はファイナルラウンドが3月だから,ファイナルに残ったとしてファイナルに4年生は出(られ)ない。なのに3年不在(理由は不明)4年エントリな日体大は,3月のファイナルのために戦うという位置づけではなかった(もしくは,そう位置づけられなかった)と思うので,


でもまあ,うーん……いささか釈然としない感じは……否めず。これがいつか,今年の冬でも3年後の冬でも,に,繋がると良いなあと。

「超」観戦術


余談だが,数日前から,山本隆弘氏の「バレーボール超観戦術」を読み進めている。興味深いが難しいので遅々として進まない。第2章ではローテーションごとのサーブの狙いどころが図入りで解説されている。頭の中で人を動かすのに時間がかかる。


専修のS1(レセプション)ローテーションが面白かった。一般に,S1はライトの選手(セッターをポジション1としたときの4の選手)がレフトから,レフト(セッター起点にポジション2)の選手がライトから打たねばならない,ゆえに苦手とするチームが多い,とされるのだが,専修はS1のレセプションアタックでも久保がライト,中村がレフトに移動して打つ。そのために,レセプションのフォーメーションは極端にゾーン1付近に人が集まっていた。


第1セット試合開始,日体大専修大ともにS1スタート,日体大道井のサーブ,が,わちゃわちゃかたまっているゾーン1を狙う。誰が受けていたかは覚えていないが,ややレセプションが苦手そうな中村(啓)の前狙いだったか,久保下が前に出るのを塞ぐような久保がライトに行くコースを邪魔するような,そういうコースに実によくコントロールされた(道井うまいなーって思った)速めのまっすぐなのが飛んで来て,それでたしか0-3ぐらいまで日体大がリードしたと思う。その後もS1は専修にとって難所になっていた。


なぜスタートローテーションをS1レセプションの頻度が最大になるように組んだのかわからんのだが,ほかに理由もあるのだろう。第2セットはS6サーブスタートにかえて,だからということもないけれど,セットの入りはずいぶん楽になっていた。


また,ブロックとディグの関係についてもさらっと触れられている。具体例というよりも基本的な考え方なのだが,そのつもりで観るとたしかに,レシーバーはそんなに無闇に動いてなくて,いる位置にボールが飛んでくる。のがわかった。たしかに,打たれた瞬間にコース考えて移動して上がるような打球のスピードではない。


本は本として読んでいるときは人の動きを想像しづらくて難しいし,実際に観戦するときに本に書いてあったことを思い出して意識して観るのも難しいのだけれど,少しずつ見方が広がっていくと楽しいだろうと思う。


本の中で「ローテーションごとの攻撃の選択」という話が振られているので,それはぜひ秋のどこかでやってみたい。メモを片手にそれだけに集中して観ないと無理そう。


www.kanzen.jp

*1:公式サイト表記。日本ウェルネススポーツ専門学校,と思うのだが。

*2:とわっ子

*3:全体的に前後逆かも。

*4:中村太陽だったかも

*5:宮崎っこ