大河ドラマ。

史実がどうとか気にする御仁には厳しいか。初っ端から出鱈目もいいとこだからなぁ。でもまぁ,ある種のパスティーシュと受け止めれば良いのでは。事実は時として小説よりも奇怪なことが起こるけれど,たいていはそれほど劇的ではないものであるからして。「こんなことあったら,もっとおもしろいだろうなぁ」ができるのがお芝居の良いところではないですか。(こうして「時代小説」だとか「歴史小説」だとかの嘘八百ジャンルがまかり通るわけですが。「燃えよ剣」は当分読まないぞっと)。それから,重々しいのが好きな御仁にも厳しいかもしれん。初っ端のシーン(@京都)なんて,お笑い文化祭かコントみたいですもん。大相撲中継を何の気なしに見ていたら,途中で大河ドラマの番宣があって,アナウンサさんも香取さんもみんなして「新しい大河ドラマ」を連発しているのが,たいそう含みを感じられておかしかった。


局長は(予想通り)若干科白回しが棒読み臭いので,長科白になると辛いものはある。そのへん取り敢えず長科白は全部副長に言わせて局長は「云」と言うだけ作戦で,是非。副長は若いのにやるねぇ。そしてもっと科白が無いっぽいのがはじめちゃん(小田切さん)。うひひ。


などなど一部を除くと,“若いのにやるねぇ”な脇の人達も多いので,コントチックになってしまうという点に目をつぶれば,まぁそんなぎゃーぎゃー言わなくてもいいんじゃないのか。第一回分の後「これからのみどころ」としてこの先数回分をまとめた予告があったんだけど,佐藤浩市がたいへん素敵。でもすぐにいなくなっちゃうんだろうなぁ。寂しい。


大河ドラマといえば,おととい見ていた掲示板ではやれ「独眼竜政宗」のころが大河らしくて良かっただの,中井貴一が主演を張ったときには26歳だったけど今回の主役と(年齢はあまり変わらないのに)重みが違う感じがするのは何故だろうだの,やたら懐古的な意見が多くて,わたくし笑ってしまった。「独眼竜政宗」は最初に観た大河ドラマだし昔のことだからあまり覚えていないけど,あれは片倉小十郎伊達成実(字が違う)が(掛け合いが)おもしろかったのであって,そんなに重々しいとかでもなかったような。母親は渡辺謙萌だったけど,わたしは当時はそうでもなかったし。竹下景子あたりはともかく,ヒロイン南野陽子だしねぇ(悪いというのではない)。中井貴一武田信玄)に至っては,当時うちのおじいちゃんおばあちゃんあたりは「父親に比べて息子は全然なっとらん」という意見でしたが? (それにしても,当時中井貴一そんなに若かったのか,びっくりだ)。それで言えば,佐藤浩市も若いころは「父親に比べて……」っていう評価が多かったさ。そういうもんだよね。


さて。単語全然覚えてない。これから頑張ろう。(今からかい)。(23:53)