仕事帰りに,駅近くのCD屋の軒先で

女子十二楽坊のDVDかCDのビデオクリップが流れていた。ちらとTV画面を見た限りでは曲名は(その時は)出ていなかった。演奏していたのは,聞けば誰もが「ああ,聞いたことある」というに違いない有名なクラシックの曲。たぶん交響曲


それから今に至るまで,その曲の前後がどんなだったかとか誰の作曲で曲名はなんなのかが,気になって仕方ない。同じフレーズが頭の中でぐるぐる回り,これがまた(有名な曲にはありがちだが)エンドレスで回転できてしまう。回転から抜け出せない。困った。自分で持っているCDの中に入っているのではないかと思ってオルフェウス室内管弦楽団の30thあにばーさりー(以下略)をかけてみたけれど,少なくとも1枚目には入っていなかった。雰囲気と記憶からして,2枚目にもなさそうな。


ゆいいつ思い出したのは,その曲は中学校のころ最終下校時刻になると流れていたということ。小学校にしろ中学校にしろ,お掃除の時間とか最終下校時刻が近づいたころとかにはその手のBGMが流れていたものです。が,毎日聞いてはいてもそれが誰のなんなのかは知らないし,ごく一部分が繰り返し流れるだけなので,何の役にも立たない。今日聞いた感じだと,中学校の時の記憶だけで「この曲知ってる!」と思ったわけではなさそうなので,それ以降も耳にしたことはあるんだろうけど,……だったらうちにあるCDのどれかにはいっていても良さそうなものだけど……かといって心当たりはない。


音楽について話題にするときにとても残念なのは,この文章を書いている今でも「♪みれれっみれれっみれれっしー」とうたうことはできるのに,文章でどんな曲かを説明することもできないことであるよ。うがー。うがー。手がかりは最近出た女子十二楽坊のCDかDVDに収録されているクラシックの楽曲,というだけ。これ,知ってる人にとっては充分な手がかりか。お店の中に突入して手にとって見てみればいいんだもんね。ただし,わたしはこの曲の曲名をそもそも知らないと思うので,自分ではこの方法では確認できない。


貶すつもりはないのだけれど,敢えて二胡で演奏する必要もないのでは,と,感じたのも,印象に残ってしまった理由のひとつではある。二胡はヴァイオリンに比べてより哀愁漂う音色というイメージはあるし,短調のフレーズなのでその点合ってはいたんだが,そのせっかくの二胡らしさが全然活かせてないちゅぅかね。ヴァイオリンでも一緒じゃん,という。(区別がつかないわたしの耳が悪いのだと思いますが,ひょっとしてもしかすると演奏家の腕前の問題かもしれません)。で,主旋律を別にして考えれば,曲としてはあの編成だとちと弱い。どれみふぁそらしどのあたり(←わからんって)オーケストラの厚み(或いは奥行きとか広がりとか)が欲しいなぁと思ったのでした。


……最終下校じゃなくてやっぱりお掃除だったかも。いずれにしても,わたしと同じ中学校の出身者がここを読んでいる期待値(?)は限りなく小さいので。


音楽繋がりで。みやからエルカミの,じゃなかったアルヴァマー序曲MIDIファイルをいただく。聴いてみれば「そんな曲を演奏したこともあったかもしれない」と思うのだが,細部については聴いてみても記憶と結びつかない。彼女と何年か前に会ったとき,彼女が高校時代に演奏した曲の名前や内容(旋律)やそれを演奏したシーンなどをよくよく覚えていることにわたしはしみじみと尊敬の念を抱いたものだ。しかし,冒頭の交際記念日も一日勘違いしていたことからますます明らかになってきたように,わたしの記憶力というのはどうも著しく低いらしい。(大学に入るころまでは或る方面については記憶力の冴えを見せていたはずなんだがなぁ。日常生活でのできごとや本の内容や音楽の内容などは昔から覚えられないのです)。


高校時代は,いわゆる「高校の吹奏楽部然」としたブラス系の曲だけでなく,オーケストラ楽曲のブラス向け編曲ものをよく演奏していて,個人的にはブラス用の曲よりもそういうのの方が曲としては好きだった。高原先生が退職なさるときにシンフォニーで演奏した曲がエルカミ(正式名称知らず)だっけ? あれはたいへん好きなのですが,当時「創竜伝」→「銀英伝」キャンペーン中だったので,曲を思い出すとセットでついてくる(笑) 練習の時は席の後ろがホルンだったので耳の勉強になりました。が,それも今は昔の話。


今週に入って久しぶりに(ほぼ1か月ぶりに)真面目にタイ語の単語を覚えるということを始めてみたが。全然頭に入らない上にすぐ忘れる。小中学校時代あんなにがすがす新出漢字を覚えていたのは,なんだったんだろう。練習帳にいっぱい書いていたからかしらん。やはり手を動かさねばね。(00:52)