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金曜日の帰りに本屋をうろうろして,松本清張の「砂の器」(上・下)をざくっと立ち読み。ドラマ化されるというのをTVガイドの本で知ったとき,中居氏が演じる主人公の名前すら全く見覚えがなかった(思い出そうとしても思い出せなかった)というぐらい忘れ去っていた。ざっと立ち読みしたところによると,主要登場人物と事件の内容とその解決の過程そしてトリックについて全て忘れていたことが確認できた。推理小説ということを考えると「何も覚えていない」の同義ですな。じゃぁ何を覚えてたのかって,ドラマでも使われるのかどうかわからん些末なことです。古っぽいとか(なんせ中居氏が演じる役の人物は昭和6年生まれ)ずーずー弁とか(わたしはドラマは見ていないのだけれど,どこかで読んだレビューによると赤い秀和むっちゃ関西弁だったそうですが)ハンセン病とか(これもその辺のドラマレビューで読んだ限りではドラマではこれは使わないんだそうですね)。子供心には強烈だったんだよねぇ。昨日ばさばさっと目を通した限りでは,本の紙が綺麗だからなのか(わたしが歳を取ったのか),そんなにかび臭くて陰鬱な話でもなかった。舞台も東京だし,別にそこまで前現代的(造語)でもなかった。