昨日以前の話題から幾つか。


仮名遣い関連で道楽娘さん&あいのさとさんからそれぞれレスポンスをいただいた。この話題ってもとはケイ先輩の雑文に端を発しているの? そのケイ先輩から「べしの活用はあれであってるっけ?」という旨のメールをいただいたけど,すんません,わたし全然覚えてません。形容詞って「ク活用」と「シク活用」と2種類あったことまでは覚えているのだけれど活用そのものはどちらも忘却の彼方。そもそも,今の日本語の形容詞の活用すらうろ覚えなので,現代の活用と古語の活用がごっちゃになっている。


道楽娘さんが少し触れているのは「国語学」の講義(2回生配当)のことかしらん? そうであればわたしも3回生のときだかに専修外の単位の為に最初の2回ぐらい覗いてみたが(新館の第3講義室だった),あまりに睡魔と仲良くなりそうな感じだったために結局取らなかったような気がする(それでも3回生の1年間は週に7コマほど出ていた。4回生の時の“学校に行ったのが年に10日未満”と比べると驚異の出席率の高さではなかろうか)。わたしが覗いた時は上代の活用か発音かをやっていたような。ところで,かなまるが何を専門としているのかわたしにはよくわからないが(ちかごろは鯖缶を作ったりプログラマになったりしているようだ),彼の弁によると言語学国語学は違うらしいので,「じとぢとずとづ」などは周辺知識として抑えてはいるかもしれないがけして専門ではないのではないかと。ふぃろろじーじゃなかったそしゅーるじゃなかった……えーとえーと……文献学とりんぐぇすてぃっくの違いだと彼は言うが,それはトートロジーでしかなく何の説明にもなっていない。


誰も誤解していないと思うけれど補足しておくと,わたしはけして「旧かな万歳」人間ではない。その昔(たわごとにもそのときに書いた)「私の國語教室」(福田有恒,新字で勘弁して)という本を買ってみたものの,旧漢字+旧かなで書かれていたためにたいそう読みづらく,自分でお金を出して買ったにも関わらず最後まで読まなかった。どちらが良いとか易しいとかではなく,単に慣れの問題だと思うんだけど。そしてその慣れも,旧漢字の方がまだ慣れやすい。かな遣いが違うのはかなり辛い。読めないって。あいのさとさんが紹介してくれたサイトも見てみたが字を追う気にはなりませんでしたわごめんなさい。


かな遣いに比べて漢字の方は「旧字の方がいいって〜」と考えていた節があったことは認めるに吝かでないが。ただ,語形成がわからんくなるから新字はキライだ,と論法なら仮名遣いにも当てはまるんだよね。「あわ」と「あは」は別物だと言われたら返す言葉はございません。結局,その頃はまだ(学生時代の名残で)よく使う旧字を幾つかは覚えていてあまりストレスなく読めていたってことなんでしょう。それこそ比較的まじめに学校に行っていた3回生のころは,日常でも字によっては旧字を書いていた。さすがに今はそんな七面倒なことはしないしできないけど,唯一当時の名残で「所」の一画目を右上から左下に払って書く癖だけは治らない。