個人的覚え。
NEC・HEの廃部間際については,個人のサイトのそれもなんだか想い出話風味だけどこのへんが詳しい(1999年頃に書かれたものらしい)。どうやら一度だけ一部リーグに上がっていた模様(そしてその年1勝しかできず二部落ちした瞬間廃部が決定した,と。哀れ)。
ネットの荒海を彷徨わなくても選手名鑑に今までの公式データは載っているので,きちんとそれらを調べれば或る程度(記録レベルのこと)はわかるんだけど,なんせ本棚がベッドを挟んでパソコンの反対側にあるもんだからさ(言い訳)。ただ,どのチームがいつ廃部になったかという記録まではさすがに掲載されていないので,それは推測するしかない。つまりある年を境にぱたっとチーム名が無くなっていると「あぁ,ここね……(遠い目)」となるわけ。
「TOSS OFF」も健在(辛うじて)。ここの鼎談によると,NEC・HEからの移籍組“最後のひとり”青木氏は「正確には入社後一週間」で廃部が決まったそうで,結局一度も試合には出ていないそうな。本人にとっては無いも同然の経歴じゃないのかそれは。いやまぁなんでもいいんですけどさ。人生って,いろんなことがあるんだねぇ。入った会社が即廃部になった青木氏はけしてサラブレッドコースではなかったようですが,今やNHK-BSのバレーボール中継のアナウンサ氏に選手紹介の時に「安定したプレーの」云々とか「堅実なプレーヤー」云々とか言われるようになったわけで。どの辺が「安定」で「堅実」なのか,わたしにはいまだによくわからんのだが,取り敢えず試合に出ているのでたいへん嬉しい(要するに好きなのね)。
旧き良き時代を語る人に対して,同時代に生きていたのに(チャンスはあったのに)その頃を直接知らない者は乗り遅れた悔しさから嫉妬めいた感情を持つこともあるものですが,わたしは,わたしがまともに見始めた時点で既に引退していた(或いは引退間際の)往年の選手の往時を知らないからといって取り立てて悔しいとは思わない。チームについても同じく。しかし,自分が見始めたのがバレーボールのルールが大きく変わったタイミングと同じだったことについては,たまに自分が「新しい方」なんだよな,とちょっと寂しく思う。思い起こせば中3のときに通っていた塾の友達がバレーボールが好きだったり,その影響で少しテレビで試合を見ていたりしていたので,ゼロからいきなり5年前が始まっているわけでもないのだが,しかしやはりわたくしはラリーポイント制とリベロが導入された以降の人間だなぁと強く感じることがたまにある。それが何かに影響するかというと,何にも影響しないのだが。
と言いつつ,わずか4シーズンながらも,わたしも似たような「昔語り」をしょっちゅうしているような気がする今日この頃。いかんなぁ。
「いかんなぁ」と書いた舌の根も乾かぬ内に(妙な表現だな),なんでそんなことを思ったかっつぅ要するに「昔語り」ですが(えと,そろそろ酔っぱらいの独り言に突入しているのでもう読まなくていいです。最後までこんな調子です,請け合います),NECの今年の新人でポジションがリベロであるところの濱島氏のキャラが,えらい西村さん(2年ほど前までNECにいたリベロの選手です,というナゲヤリな説明。)と被って見えて仕方ない。ポジション以外で同じなのは身長と髪型ぐらいだが(全体の雰囲気が似ていると思うのはきっとわたしだけだろう,顔は違うな),最初に写真で見たときには「うわ,西村さんの再来かぃ」とかなりびっくりした。こないだ会場で生(ナマ)でみたら,身長が同じだからだろうか遠目から見た感じがそっくり。なんだかなー。
笑ってしまうのは,彼は新人なのだが,今のレギュラのリベロの選手が故障していた所為で,去年12月の開幕からしばらくの間フルで試合に出ていた(わたしは一度も見ていない)。そのころのNECの成績たるや(たしか1勝5敗)。で,年が明けてレギュラの選手(めんどくさいので以下大森氏)が戻ってきたら(すぐに,ではなかったけど)一転連勝街道。そこまで負けが込んだ原因もその後勝ち始めた原因も様々あるので,けして彼ひとりに責任が帰されるものではないんだけど,責任の一端は確かにある以上,上手い方に出て欲しいというのが当たり前の考え方だ(だって勝たなきゃ!)。
が,個人ファンサイトの掲示板を見ているとそうじゃない人もいて,濱島氏に試合に出てほしいという意見をちょくちょく(けっこうたくさん)見かける。その意見を書いているのがどんな人(たち)なのかはわからない。高校・大学時代からずっと応援してて一日も早い成長を期待しているのかもしれないし,或いは去年のワールドカップあたりを契機にNECに寄ってきた若い子かもしれない(濱島氏の出場を望む書き込みは大概ノリが若い)。いずれにせよ,どうやら人間の不思議な「先に見た方がレギュラだと思う」心理に左右されている感がなきにしもあらず(単に面構えに影響されている感もちょっぴりだけどなきにしもあらず)。逆に,彼が試合に出ているところを一度も見たことがないわたしは,見もせんのに「試合に出てほしいなんぁ,3年早いぜ,お嬢ちゃん」と決めつけてしまっちゃうのですが。
で,何がおかしいかって,その辺も若干西村さんとキャラ被ってるなーと。西村さんの場合は大森さんと半々ぐらいで出ていたのですが,リベロに転向したのは西村の方が早かったことや全日本でも出ていたことが影響して,わたしもしばらくは西村メインのイメージに引きずられていた。況や熱心なファンに於いてをや。(しかしそれならなぜ大森さんがリベロになったんでしょーの謎)。「ワールドカップ上がりの俄ファンが先に見た方をレギュラと思い,また,そのちょこまかした見た目に騙されてしまう」構図が。被ってるって。
こんな風に書くとなんだか大森氏ってどんな人やねんって感じですがわたしはかなり大森氏贔屓です,彼がピンチサーバ(のみ)で出ていたころから(←この辺が昔語り?)。
さて,新人濱島氏はふれこみでは「リベロスペシャリスト」だそうで,その辺に年齢の若さを感じる。「スペシャリスト」がどんなもんなのか(どんなんを要求されるのか)わからんが,せっかくここまでキャラ被ってるんだからプレーも西村タイプだったらおもしろいんだけどな,と勝手に期待。そうなってくると,別の意味で(いっぺん見てみたいから)試合に出てほしい(が,当然リーグは外して今度の黒鷲旗の1回戦とかね。しかしそのころわたしは日本にいない予定)。いやはや。先が楽しみです,いろいろとこう…(以下自主規制)。(03:14)