まずは第10回Vリーグの総括。

↑って書いたら,読まない人多いだろうな(笑)。でもほかのことも書くつもりなのです。だからこそこの話題を最初に持ってくるのです。


かなり久しぶりに時間に余裕を持ってJR千駄ヶ谷駅に到着し,当日券を購入。当日券売り場でスタンド指定席の空き席を訊くと,かなり見やすい席があったので,スタンド指定席を購入。4500円。高! しかし,決勝戦となると,2階席はすべてチーム応援席と指定席で,自由席は3階だけになってしまうので。オペラグラスも無くしコンタクトレンズの度も合っていないので3階は辛い。今日は,初めて北側の3階も開放されていた。客の入りは,それほどでもなかったけれど。ちなみに,放送席の斜め下のゾーンでした。


試合は優勝戦(2回戦)の1試合のみ。結果は3−0のストレートでサントリーの5連覇。……はぁ。なんだろうなあ。やっぱり強いよね。(前日はフルセットでサントリーが勝っていたらしい)。今シーズンは終盤まではずっと「全くだめ」な感じだったので,今日の試合にまでもってこさせてしまった他のチームがふがいない。サントリーは4強に残ったら優勝するんだから4強に残すなっつぅの。嫌いじゃないけどねぇ。今回で10回目の大会で,5連覇はちょっと,他が情けなすぎるのではないかと。


今日の試合を見る限りでは,「全くだめ」だったことは少しも感じさせなかった。大事な試合への集中のさせ方が憎たらしい。JTも,何度目の挑戦か忘れたが(ここ5年で3度目です。あとの2回が東レ),どうして,一番最後の試合でそうなんだ。


5連覇のサントリーは,今年は今までとメンバーが半分ぐらい違っていて,セッターを(故障などでなく)替えて優勝できたのは大きい。それだけあのチームはアタッカー頼みという現れでもあるのですが。佐々木・荻野・ジルソンの3人の力はちょっと半端じゃないね。本人の平均的技術・能力ではなく。むかつくなー(笑)。佐々木さんと荻野さんは,もはや数少ない,わたしが辛うじて知っている一昔前の(極端に強くはないが今よりは強かった)時代に鍛えられた選手で,たぶん,何かが決定的に違うんだと思う。サントリーが強いのは,それが監督ではなく現役の選手で試合に出ている人たちの中にいることなんじゃないかと,思うのです。いつまで続くかなあ。そして,今の全日本ってやっぱり(今のままでは)だめかもなー,と,思うのです(期待は全くしていない)。


サントリーの越川と山村,それからJTの内富の,新人3人がそろって優勝戦スタメンで戦っていたのは,ちょっと明るい気分。まっすぐ育ってほしいものです。


たまたま見ていた席の周りはオトナばかりで,且つどうやらどちらかというとJTびいきの雰囲気で,不快な気分にならず観戦できた。偶然かもしれないが男性が多かった。健全な姿だ。試合の後表彰式があって,個人表彰で松下の山本がベスト6に選ばれたのだが,スタンドの3階席からえっらい黄色い声がわしわし聞こえてきて,なぜかフラッシュも多くて,ちょっとお嬢さん方……。山本なぁ……あれでへっぽこだったらむかつくだけなんだけど。


優勝が決まった瞬間,ベンチにいる控えの選手たちがコートに駆け寄っていくものですが,そのとき,とてもドラマティックな光景を見た。テレビにうつっていたかもしれないが。ドラマや映画では陳腐すぎて逆に使われない演出ではないかと思われるぐらいの。現実は時としてドラマや小説よりもよほどベタベタな<できすぎ>たことが起こる。しかしそれは予測不能な現実世界で起きたことであるがゆえに,奇跡に出会ったかの如き感動を覚える。