らるくのニューアルバムが発売されましたが,

購入していません。初回プレスにDVDが付くなどという謳い文句に踊らされそうにはなるものの,果たして必要なのか,聴くのか。“聴いてみたい”とは思うが,購入して手元に置いておきたいかというと,どうかな。聴いてみないことには何とも言えないけれど。じゃぁ試聴しろよ(笑)


同じ日に宇多田ヒカルのベストアルバムが発売になったので,会社最寄りのCDショップでは,そちらの宣伝の方が大々的。昨日の午後入荷だったので,昨日の帰りには店員さんがわざわざ外の通路まで出て「宇多田ヒカルのベストアルバム発売になりました〜」とかなんとか,紙メガホンで叫んでいはった。およだち様で(用法違う)。


しかし,その叫び声を聞いて思ったのだけれど,彼女のベスト盤って,どれ程の需要があるのかしら。そんなに仰々しく騒ぎ立てるほどのこととは思えないのだけれど。だいたいに於いてベスト盤というのは,前後暫くの期間にオリジナルの楽曲が出ない(少なくともアルバムは出ない)期間に打たれることが多いような気がするのだけれど(もちろん,そうでないケースもたくさんあると思うけれど),それって,売る側の理屈としては当然とは言え,買う側の理屈としては,あまり適した時期ではないような。


しかも宇多田ヒカルだし。彼女がデビューして早5年にもなる(びっくりだね)ので,短いとは言えない(もっと短いのにベストが出ているのは幾らでもいる)けれど,彼女の場合デビューシングルからしてあの売り上げだったわけだし,休業期間が長かったので5年という期間にしては数は多くない。好きな人は最初から好きで全部リアルタイムで買ってきただろうし,あとから好きになった人(ってのが,彼女の場合あまりいないんじゃないかと思うのだが)にしても,リリースされているものを全て購入したところで,大した枚数・金額にはならないのではないかと思うのだが。


「全部買うほどでもないし,今までもわざわざ買おうとは思わなかったけど,ベスト盤が出るんなら買ってもいいかなー」と思う層も,けして少なくはないだろう。例えばわたしなどはその層に入りやすいと思う。しかし,それにしたって,そこまで「いよいよ,ついに,ベストアルバムが,出るんですってよ,奥さん!」な勢いで来られると,売らんかな精神丸見えで,却っていや〜な気分になってしまうんだった。