買い物付け足し


紅い薔薇一束。一束というか一抱えというか。パーク・クローン市場(付近)で29日に購入。50B。


パーククローン市場というのは24時間開いている花と野菜専門の市場だそうで,しかしガイドブックを頼りにたどり着いた場所は,どう見ても「市場」とは言い難い。「場」と言い難い。つまり,バンコク市内でよく見かける,歩道(車道と建物の間の庇の下のスペース)で適当に花が売られている,それがその付近の路上にずらずらと続いている,それだけなのだ。建物はそれぞれ野菜・花卉とは関係なく展開しており,昼食を取ったクィッティオ屋もあれば,日本漫画のタイ語版(海賊版ではなさそう)を専門に扱った書店もあった。我々が「市場」にたどり着けず周辺の路上販売しか見つけられなかったのか,それともその状態の集合を称して「市場」としているのか,謎はいまもって解けない。


花卉の種類は,日本の小売り花店ほど多くはない。卸売りメインだからだろう,お店ごとに同じ種類の物を,一抱えごとに新聞紙でぎっちり括って売っている。薔薇が一抱え35〜50B,菊やコスモスは少し高くて70B〜100B。圧倒的に多いのは薔薇と蘭とコスモス。ほかにはアネモネとか,名前の分からない花や葉も。わたしが歩いた範囲では鉢物はなく,切り花ばかりだった。


これらの花は検疫を通さないと日本には持ち込めない(一般人には現実的に不可能か)。それ以前に,新聞紙で覆われていない茎の部分には泥(土)も残っていて,搬送は面倒だ。買った後,宿までタクシーで帰ったのだが(107Bかかった),タクシーを降りた後運転手さんはぞうきんを取り出して後部座席を拭いていた。申し訳ない。


50Bというと日本円で150円程度。これぐらいの大きさの薔薇がAFM(勝手に略してみた)でちょうど1本150円で売られている。もちろん市場の価格と小売り価格とを比べるのはナンセンスだが,日本市場での卸売り価格や安売りの場所を知らないので。


宿に戻って,早速荷解き。キッチンにあったキッチンばさみを拝借して,ばっさばっさと茎を切り葉をむしって,同じくキッチンにあった磁器製の白いポット(紅茶ポットか水差しか)2つにぎゅぅぎゅぅてんこもり。入りきらない数本はタンブラーグラス。ポット1つは男子部屋へ寄贈。