で,三丁目の紀伊國屋書店に寄ってDTP本買っててくてくと駅方向へ歩いていたら,

ABCマートの前ぐらいで,若い男性に声を掛けられた。瞬時に警戒モードに入るハタノ。お兄さん(年下だったかもしれん)は「そんなに警戒しなくても」と寂しそうにおっしゃるが,だって,アヤシイオーラ満載なんですもの。いきなり「アルタってご存じですか?」って,よく聞き取れないこともあって「はぁ?」とか答えてしまったわよ。


そのお兄さん,自称アルタの横のなんとか(忘れた)というところで働いていて,目下女性を対象にアンケートして統計とっているんだそうだ。統計とかいいつつ手ぶら。あやしい。そして,よく読んでいる雑誌と年齢と使っている基礎化粧品のメーカーについて聞かれた。怪しさ満載。「お化粧しているように見えますか?」と答えると,でも,基礎化粧品ですよ」と返された。ごめん,基礎化粧品も使っていないの。肌に良くないことは分かっているのですが……ふふふ。


こういうのって,もう一人仲間がいて,一人が気を反らせている間に鞄から財布を抜くのがねらいじゃないか,なんて,「地球の歩き方」みたいなことを考えてしまうわけですが。とりあえずお兄さんとは和やかにお話をして適当なところで和やかにお別れし,駅構内に入ったところでアナウンス。「近頃,アンケートと称して………(この辺雑音にかき消されて聞き取れず)……法外な料金を後から請求するケースが増えています……」。


もしや,あのお兄さんはその一派か? 尤も,仮に一派だったとしても,どうやっても今からわたしに請求する方法はなさそうなので,とりあえずは逃げおおせた(と思う)が。


ふだんなら,声を掛けられても超絶不愉快不機嫌無愛想を丸出しにして「人と約束して遅刻しそうなんで」とかいって振り切って逃げる(かなり感じ悪いわたし)のですが,今日はついつい,無愛想不機嫌風味ながらも,応対をしてしまった。理由は簡単だ。「はぁ?」と振り返ってみたお兄さんの見てくれが思い切り好みのタイプだったのさ。それに話し方も丁寧だったのさ。感じよかったのさ。(言っている内容は典型的アヤシイお兄さんだったけどね)。


残念ながら,幾ら好みのタイプだからってわたしも愛想良くまではできかね,今ひとつ感じ悪さのぬぐいきれない応対だったのですが,いきなり声を掛けてきたアヤシイ初対面の男性と愛想良く応対する方が難しいでしょうということで(するつもりもないし)。