大河ドラマ「新選組!」第19回つけたし


「斎藤さんがお通夜のお線香番を抜け出し殴り込みに参加,でも刀を置いていったのはどうして?」事件,さすがあちこちのWeb感想で言及されていた。


わたしも,リアルタイムで見ていたときは「やる気がないことをアピールするためなのかな」と思っていたのですが(死にたがっているようには見えないので),見終わって酔っぱらいで書いているときにふと,お通夜だから人斬りを避けたのではないかと考えた次第。その後感想サイトをうろうろしていたら,「返り血を浴びたくなかった」意見も多数。<返り血いやん>と<お通夜だから殊勝>がほぼ五分五分といったところでしょうか。


<返り血いやん>については,思いもつかなかったので目から鱗。返り血をいやがる理由はおべべが汚れるとかおべべが汚れたらお線香番さぼって物騒なバイト(ちゃんとお金もらってるのかなぁ。どきどき)してたのがばれちゃうとか,その後お坊さん来てお経あげてもらうのに血まみれはまずかろうとか,そういうのんでしょうから,それにはわたくしも大いに納得。


しかし,今日見かけた(うろうろしたまま控えていないのでどこだったか)Webページで,雨でずぶぬれになってちゃ意味ないだろう,との意見。確かに。おべべ汚れなくてもさぼりはばればれ。一応拭き拭きしてから帰ったのでしょうか,ききーっ,しゅたっ,と部屋に戻ったときにはずぶぬれには見えませんでしたが。


ま,濡れたのは時間が経てば乾く。血は落ちない。


しかし,斎藤さん,今回は素手&峰打ち対応でしたが,先週は刀を持って切り込みに行った挙げ句腹部を一刀両断(断は嘘)なさっていた。それこそ返り血もぷしゅっと浴びたのではないかと想像されるものだが(それとも斬り方がうまいのだろうか第一回の沖田のごとく返り血を浴びない技を編み出しているとか),その血(というか血の付いた着物)はどうしたんだろう。彼らは目下貧乏居候で毎回同じような木綿の着物姿。着替えはあるんか? という疑問,そして,誰がいつどうやって洗濯したのだろうという。斎藤さんがあの顔でこっそり物陰に隠れて洗濯板でごしごしやっている姿を想像するとちょっとほほえましいです。


<お通夜だから殊勝>については,その後つらつらと考えるに,そんな感性があったのかしら,とふと寂しくも思った。だって,他の面々と較べて彼はえらく人斬りに慣れているようですし(慣れていることと痛みの有無とは別にしてもよ),現実問題として(またこの先の展開を考えるに),お通夜だから斬りません,なんて呑気なことは言ってられんわけですよ。


そういう風に考えてしまうと,亀山親分から呼び出しをくらったときに「今日はダメだ」と言っていたのは,世話になった人の通夜だからなどという神妙な理由というよりも,単に忙しいからとか抜けたらばれるとか,そっちだった気もするですよね。


ただ,返り血浴びたくないだけなら刀を抜かなければ済むことなので,敢えてお久ばぁちゃんの枕元(?)に預けていったところに,彼のささやかなるばぁちゃんへの弔意を,見たことにしておきたいな,とね。


同感といえば,これもどこかの感想Webページで(今日も<どこか>ばかりだ,こういうのほんとはかなりよくないんですが)斎藤さんの言動にアヤナミを見ていて,しゅるしゅるっと腑に落ちてしまった。なんだか切ないねぇ,わんこ。あれはあれで一種の自棄なのか?