帰宅22時。
スーパーマーケットで晩ご飯(今日は鰹のたたき)の他に,四角くて小さなケーキ(コンビニデザートサイズ)を買って帰った。
ちなみに昨日のデザートはくずきり(黒蜜),おとといは豆乳でつくったプリンみたいの(もっとふるふる)の黒蜜ソース。
夜中に食べると,和菓子系と較べてチョコレートケーキは胃にもたれるな。
黒蜜って,18で上洛するまでほとんど口にする機会がなかった。今でもあんまりないけどね。誰かの旅行土産でもらう信玄餅ぐらいだったかな。
そろそろ夏らしい食べ物にほんのりと思いを馳せる時候になってまいりましたが,ところてんは辛子酢醤油です。断固。
京都に越してすぐに,スーパーマーケットで「ところてん+黒蜜」というものを発見しておもしろがって買ってみた。食べたことは食べたんだろうけど,やはり違和感はぬぐえなかったのかそれ以来一度も買っていない。その当時はまだくずきりなるものを食したことがなかったので余計に,あの形状とあの食感の食べ物が甘いというのはびっくりだったね。
辛子酢醤油のところてんも,ほとんど買っていないけれど。
もう食べられないだろうシリーズに含まれるのだけれど,幼い頃,ところてんというのは,買う50%作る50%ぐらいの感覚の食べ物だった。家で作るところてんは,作り方がおおざっぱなのか材料が贅沢なのか,市販品より遙かに,海臭い。黒蜜をかけようなんて思いつかないぐらいに。
市販のところてんはところてん自体の味はそんなに強くないのだから,先入観を持たずに食べれば黒蜜でも大丈夫じゃないかと思うのだけれど。
でも,どうせああいう形状と食感のものを黒蜜味で食べるなら,くずきりの方がいいなぁ。
ところてんを甘くして食べるというのは,今ほど甘いものやデザートが種類豊富になかったときの発想じゃないかしらなんて勝手に思ってしまうんだった。偏見です。
海臭くて甘いといえば,こないだのタイ旅行でベトナム料理を食べたとき,適当に写真を見て頼んだデザートが,甘くて温かい海藻のスープだった。けっこう塩味も効いていて,甘さと塩のバランスは,日本の昔ながらの食べ物の何か(それが何かは思い出せない)を彷彿とさせた。
しかし,それを「おいしい」と言いながら食べたのはわたしだけだった。あとの人たちは「まずくはないんだけど……」と言葉を濁していた。
ところてん黒蜜が食べられない人間のくせに,甘い海藻スープ(デザート)は平気なのだろうか。我ながら不思議な味覚であることよ。