NHK「ニュース10」のスポーツコーナーを楽しみにしていたのに,

アテネオリンピック関連の特集と大相撲の結果しかやらなかった。今日からプロ野球後半戦と思っていたが,どうやら今日は試合がなく明日かららしい。考えてみれば今日はまだ木曜日だ。


野球がないからというのもあるのだろうけど(ないかもしれないけど),テレビ朝日報道ステーション」でもアテネオリンピック関連の特集をしている。オリンピックがいつから始まるのか知らないけど,女子ソフトボールの予選が1か月後なのだそうで,どうやらいよいよ近づいてきたらしい。


あー。まあ。ねぇ。


こないだの参院選の公式ポスターは,某プロスポーツ選手(と見知らぬ女性)による,日本に興味が持てるのはスポーツだけですか? とかなんとかいう(うろ覚えだぁ)コピーだった。


それを見て,「スポーツでも持たないけどなぁ」と思ったわたくし。


自分では自分のことを割に国粋主義者民族主義者だと思っている(そして差別意識も強いですね)のだけれど,その自負から来るものなのか何なのか,スポーツの国際大会の時だけ突然増殖するマスメディアが煽動する全日本的なナショナリズムの発動に,似非臭さというか胡散臭さと,それからほんの少し不快感を感じる。


「普段はやたらと自虐的な民族意識を煽動したり国を動かしている中心の人たちに無闇と難癖ばっかりつけているくせに,なんでこういう時だけ日本万歳なんだよ」と。尤も,行政なり立法機関なりへの批判といっしょくたに論じるべきことではないというのは,確かにそうなんだが。


自分にとって「近い」存在を応援したくなる気持ちはわたしも持っているので,見れば日本代表選手を応援しますよ。天の邪鬼になるつもりもないし。


また,4年に1度しかない大きなイベントだからこそ,そこに意義を見いだし楽しみにする考え方も分かるので,わざわざ見るのを否定もしない。


ただ,わたしは,今のところ,積極的に見る予定はない。それほど興味を持っていないので。


オリンピックが嫌いなわけではない。オリンピックというのはいろんな競技が一度に行われる大会で,だから規模が大きいのだし,普段マイナな競技・種目も,ついでとあらば採り上げやすい。しかしスポーツと一口に言ってもそれぞれの競技のおもしろさなりはさまざまで,だから,何でも楽しいかっつぅと,そうでもないと思うんだな。勿論,オリンピックの放映や報道がマイナな競技に光を当て,楽しさを知らしめる為の良い機会でもあるとも思っているが。いずれにしても,興味のある競技だけ見ればいいんじゃないのか。そう言う意味では多チャンネル化は望ましい。同時進行でさまざまな競技が行われているのに,マスメディア側が選別したものしか享受することができないというのは残念なことだから。


しかし,本質的なところで,アマチュアスポーツの祭典というのは,その競技を行う人たちの為にあるんじゃないだろうか。わたしはオリンピックを目指して努力し,オリンピックの場で競技する人を尊敬するが,それはそれとして,それを見て楽しもうという気はそんなにない。


また,個人競技でも団体競技でも,対戦型でもそうでなくても,必ず成績(結果・順位)が付けられるが,これも,競技者にとって,より強くなりたいとか他の人より強くなりたいという気持ちは無くてはならないものだと思うので,各競技者が目標を設定しそれに向かって最大限の努力を払うのは当然のことと思うし,世界一が最も望ましいのも言うまでもないことであるが,それもあくまで競技者間での問題だろうと思う。


「見る楽しみ」は「見る楽しみ」として大きい。それは分かるんで,楽しむ人は楽しめばいいが,それは本来は付随的なものであり,競技者よりも視聴者・観戦者の方が偉くなり見ること・見せることが第一義になってしまうと,アマチュアスポーツ大会の本来の姿ではなくなるような気がする。


とアマチュアスポーツの観戦によく出かけているわたくしが言うことだから,でたらめもいいとこだな。そもそもオリンピックってアマチュア大会なのか?