俗説「遠距離恋愛はうまくいかないことが多い」の検証


職場で向かいの席のくまさん(既婚男性)が時折言うことには,彼は遠距離恋愛(遠距離交際)で成功した事例を見たことがないらしい。彼の知っている身近な遠恋カップルは皆途中で破綻を来したという。


しかし,裏を返せば,「遠距離恋愛で失敗しなかった」とはどのような状態を指すのだろうか。というわけで,かなまるとそういうしょうもない境界条件の定義についての議論をしてしまった。「あぁ探」そっちのけで。


まず「遠距離恋愛」の定義が必要である。「恋愛」は独断と偏見で「交際」に読み替えるので,ここでは「遠距離」を定義する。AさんとBさんの住居の直線距離で測定しても実態に即さないので「生活圏から生活圏まで片道2時間以上」「交通費片道5千円以上」を「遠距離」と定義。数値の根拠はどこにもないが,頻繁に会うことがそれなりにしんどい感じ。


そして「遠距離恋愛成功」は,数十分に及ぶ侃々諤々の結果,「遠距離になってから3年以上交際継続」と仮決定された。どこかで実際にあった事例「距離に負けてとっとと結婚」を「成功」と見なすかどうかで意見が割れたが,一応法規的成功手段ということで成功に含むと見なす(わたしは未だに承服しかねるが)。よって,「3年以内に結婚,または,3年以上交際が継続」を「遠距離恋愛でダメにならなかったカップル」認定する。


そうすると,わたしの知り合いでもかなまるの知り合いでも,圧倒的多数が「成功」事例になるんだが。もともと,「うまくいかないというのは勘違いかもしれない」から話が始まり,近距離交際と遠距離交際を比較してみないとわからないというので条件設定を試みたわけだが,どうも卑近な例のみを見ると,ともすれば遠距離交際の方が成功率が高いという結論すら導きかねない。


わたしなんぞは,遠距離交際は近距離交際よりも相手と接した累積時間の増え方が鈍い分逆にカレンダ上は長続きする場合もあるのではないかと考えているのだが(これがアインシュタイン相対性理論による浦島効果←大嘘)。


で,突然こんな話題が出たのは,今日,おそらくは遠距離交際中の交際相手に会うべく上京してくる旧友と昼食を共にする約束をしたからであります。10時50分に東京着って,いったい家を出るのは何時なんだ(3時間15分+30分+乗り換え時間+家から駅までの5〜10分)。……と考えていると最初のローカル線があるのかどうか怪しい時間帯に突入したので,金曜の内に関東入りしていて,今日は相手の家から朝一緒に出てくるんじゃないかという気がしてきたが。仕事終わって直接「のぞみ」に乗る方がなんぼか楽だろう。


会ったら訊いてみよう。どっちにしてもすげぇや。


で,わたしは遅刻せぬようそろそろ寝なくては。