明日8/26(月)からNHK-BS2で

5夜連続でNHKアーカイブス独眼竜政宗・総集編」。渡辺謙が若い〜。しかし放映時間が午後8時からなのでリアルタイム視聴は叶わないだろう。ビデオの空きテープがなさそうなので,録画は諦める。家に帰ってもやってたら観る,といったスタンスで。明日のみ8−9時の1時間,あとの4日間は9時半までの1時間30分のようだ。


初めて観た大河ドラマなので少しは思い入れがあるが,昔のことゆえ殆ど忘れてしまっている。見直してみたい気持ちはあるのだが。


さて今日の(今年の)大河ドラマ。珍しい人が見ていたようだ。わたしは夕食の仕度がずれ込んで(仕度と言ってもそうめんを茹でただけだが)前説とオープニングロールを見損ねた。ら,ポニーテールのしっぽを華麗に揺らすおにぃさん(さいとうわんこさんのことね)が最後まで登場しなかったので,ちょっぴり残念。10時からの再放送で,オープニングロールに名前がなかった(つまりちらとも登場していない)ことを確認。むぅ。


しかし,久坂とてらじま(漢字がわからん)の最期がかっこよく,そこでしっかりフジョシ萌えは抑えた。


疑問なのは,久坂達長州藩士の武装姿が戦国時代式の甲冑姿に見えるのに(久坂なんてレトロな兜を被っているシーンまで出てきた)頭は髷を結ったままであることなのだが。据わりが悪くないのだろうか。また,仮に兜の時はおろしていたのなら,わざわざ兜を脱いだ後結い直したのだろうか。


対する新選組の面々の武装姿もそれはそれで随分見慣れない感じなのだが,鎖帷子や鉄鉢が後世に残っているからにはそういう格好をしていたのだろう。対テロ特殊部隊だから装備も特殊なのかしらという疑問も抱きつつ,一方で,歩兵レベルというかいきなり白兵戦な人たちの格好として現実的な感じもする。昔の武士っちゅぅのは床の間に飾ってありそうな甲冑(具足?)で果たして身動き取れていたのだろうか,と,それこそ戦国時代物のときから思っているので。


その辺は「よぅわからんなぁ」と思いながら毎回観ているのですが。しかし道幅が狭く木造の長屋の多い市中でいきなり白兵戦勃発したときはこわかった(ドラマの中の話です,もちろん)。


ところで,id:alchemiさんが書いている「今はしんせんぐみにはまっている(と思われる)某知人」って誰のことでしょう(笑) 今日の「蛤御門の変」そのものはかなり大きな事件であろうし,年初に少し予習もしたものだが,半年以上経ったので忘れてしまっていた。


この蛤御門の変に際して長州側が天王山に陣を敷き新選組が伏見に陣を敷いていたのはいいとして,確かにalchemi氏の指摘通り,現代人の距離感覚で考えると,どうも,彼らがあの遠距離をまるですぐそこに行くかのようにあっさり移動しすぎているように見えて不思議な感じだ。移動時間を描いても仕方ないから省略しているだけなんだろうけど,そういう風に見えないよね。


久坂達長州側の本陣が天王山にあったのに,「考えがある」と言って動き出したらカットが変わって京都御所の近所だったり,新選組も,伏見から御所までを「ちょいと小走り」のまま移動しているように見えるし。


昔の人はよく歩き,よく走ったんだねぇ(感心)


特に,alchemi氏も書いている「そこの一人だけ戦列離れて女の子探しにいった人!(←名前がわからないらしい) 伏見から仏光寺まで走ったのか? そうなのか? ちょっと遠くない?」の場面では,新選組の面々が陣を出てすぐにサノスケが隊を離れて横道に逸れたのが不自然だった。伏見から京都御所に行こうとしている面々と別れて仏光寺(のどこかわかんないけど)に行くのなら,ぎりぎりまでは一緒に行動するのではないか。移動手段については,どんなに遠かろうが歩くか走るしかないけどな。


話が逸れるけど,ここ数回,新選組の面々はどっかの会所で落ち合った後で行動開始するとき必ず走り出しそのまま走って移動するのだが,その後待ち受ける死闘を考えると移動で体力を消耗するのはよくないのではないか。よっぽど急がなければならない場合は別として,歩いた方がよいと思われることもしばしば。


話をサノスケ仏光寺まで6km強マラソンに戻して,もっと言えば,そもそも仏光寺通りが火事になっているという情報を新選組の伏見の陣にもたらしたのがサノスケ自身だったので,その情報を得た時点で,陣への伝令は新八さんに託して自分は仏光寺に走ってしまいそうな気もするのだが。そこは一応(その時点では)個人行動を自粛したということなのかしら。


まあ,そういう細かいところを突っ込んでいるとフィクションとして成り立たないしきりもないのですが,京都に住んでいたことがある人間だとすぐそういうことを計算してしまう。わたしは伏見の方は行ったことがないので土地勘がないが,alchemiさんは伏見が行動圏内なのでよりリアルに感じられるのだろう。


所詮わたしは「鳥羽・伏見の戦い」は三重県鳥羽市京都市伏見区で行われていたと素直に信じていたような人間ですから。ほら,昔の人はよく走っているからさぁ。


鳥羽・伏見の戦い」かぁ……遠いようだけど,今年中にそんなことも起こるのだよねぇ……。


時に,桂小五郎と幾松のシーンは寺田屋ではないのでは?


なんだかばらばらとしてきたけれど,冒頭に書いたフジョシ萌えは,久坂とてらじま(漢字不明)が髷を切り落としたとき。その場に立ち会わされた“多摩の豪農のぼんぼん”ですら,驚いた表情を見せた。武士が髷を落とすというのはつまりはそういうことだったのだろう。髪は男の命ですな。


髷を落とした後は,総髪だったのでただのロン毛野郎に化けてしまった。少し考えてみれば頭頂部だけいがぐりで他がロン毛というみっともない状態になりそうなものだが,テレビ映像上はかなりかっこよかった。


判官贔屓というかなんなのか,若い青年が志半ばにして自らの生き方の(結果的な)不毛さに虚しさを感じつつ,しかしながら最早のっぴきならぬ状況になってしまって残されたのは死のみ,という,そういう状況にまず萌えなのだが,単に武装+ロン毛がかっこよかったというそれだけの話でもあり。実存の肖像写真はともかくドラマではかなりバタ臭い系美青年だった久坂玄瑞(というか池内博之氏)と今度是非戦国時代モノに出て髪を下ろして烏帽子被ってる武装姿を見せていただきたい日本武士系美青年てらじま(漢字不明)氏(役者さんも不明)。それぞれがそれぞれに垂涎でございました。ごちそうさま。


そんなこんなで,次週は新八さんの反抗事件。これは今年の初めごろまだ「彼」がレギュラー出演していなかったころにかなり気に入っていたエピソードなので,次週どのように描かれるのか大変楽しみである。が,わたしがおもしろがるような展開にはならないような気もする。ならなくていいような気がする。


大河ドラマの話はこれまで。