阪神−中日戦。長かった……


帰りの電車でうとうとしていたら急行で一駅乗り過ごしてしまい,家に着いて一息ついて,NHKニュース10のスポーツコーナーは夜10時35分ごろから。阪神−中日戦がまだ試合中との報に,プロ野球コーナー終了後ケーブルテレビのsky・Aにチャンネルを変えたら,ちょうど9回裏,阪神が2点差を追いついて同点になってなおも攻撃中,という場面だった。


試合は延長に入り,11回表に中日が1点リードし,10−9で中日が勝った。5時間38分は今シーズンここまでで2番目に長い試合だったそうだ。負けたけれど9回裏に追いついた阪神はえらい。が,見ている方も疲れたが,こんな時間まで仕事している選手はもっと疲れているだろう。これから家に帰ってごはん食べて明日もまた試合なのか? やれやれ。


こういう総力戦になると,普段はダグアウトから出てこないような選手まで試合にかり出されるわけで,阪神の背番号27が,10回裏2アウト,同点のランナーを置いた場面で代打で登場。わたしの密かな期待も虚しくあっさり三振で攻守交代したあと,なんとファーストの守備に入るという,たいへん珍しい光景を見ることとなった。うーむ。ファーストミット(きっと借り物)を持って立っている背番号27。挙げ句11回表の途中で,投手交代の巻き添えを食って交代になった。もうすこし1塁手:野口を見ていたかったが仕方あるまい。


「あ,まだやめてなかったんだ」が最初の率直な感想だなんて,言いませんから。本職はその背番号が示すとおり捕手。ヤクルト→日ハム→阪神。千葉県は習志野高校出身,古田と同期入団。1994年に古田がシーズン中(しかも試合中)に故障したとき,降って湧いた災難をひっかぶってその後キャッチャーマスクを被り続けた。古田が怪我した直後の数試合,ことあるごとに泣きそうな顔でベンチの方を伺っていた様子が,たいへん印象的だった。そうでなければ印象の薄いままだったろう(同じような立場でも小野公誠の方は,わたしが野球そのものを見ていなかったので未だに認識できていない)。ヤクルト時代の背番号は忘れてしまった。当時阪神の27は山田でしたね。


なんせ監督が岡田と落合,sky・Aの解説は湯舟さん。わたしもだんだんこうして懐古趣味な言動が増えるようになるわけで。湯舟は現役時代わりと好きなピッチャーの1人だったが,解説で声だけを聞いていると,ただの関西弁のおっちゃんみたいだ。