24-set 13:20(GMT-0400)@AC001機内


バッテリー残量があまり多くないことに今更気づく。昨晩あたり充電させてもらえばよかった。


というわけで帰路に着きました。今度の座席は中央付近、乗務員席の向かいというかブロックの最前列というかで、前が広いのはいいのですが、前の座席がないので荷物を上に上げろと言われ、何かと不便です。しかもまたトイレのすぐ近くだし。いいんですけどさ。


日本時間では深夜ですが、暇なので旅行の振り返りを、バッテリーの持つ限り。来るときには輸送を頼まれた文庫本をこっそり読んでいましたが、帰りは読む本もございません。カナダでも雑誌は2冊ばかり買いましたが、如何せん英語なので。


さて、何から書こうかしら。


今朝は6時40分ぐらいに起こしてもらって、顔を洗って歯を磨いてタクシーに乗ってモントリオール国際空港へ。朝のラッシュアワーにかかりかけだったけれど幸いスムーズに空港に着いた。英語が話せず入国時に一悶着したのがよほど衝撃だったようで、仕事もある平日の早朝というのに(そして前日も夜遅かったのに)空港まで見送っていただき、チェックインもしていただき(ぉぃ)。ACAの国内線のカウンターだけどトロント→東京のチェックインも済みバゲージもそのまま成田まで運ばれるとのこと。滞在中の数々の迷惑をわびてみたり親切に感謝してみたりしながら別れを惜しんた後は、国内線の搭乗ゲートに、国内線手荷物チェックのみで(ノーパスポートチェックで)向かう。若干いやな予感風味。


で、トロントではやっぱりターミナル内をダッシュしてしまいましたよ。乗り換え時間1時間45分あったので実際にはぎりぎりではなかったけれど、パスには搭乗時刻が出発時刻の1時間前で書かれていたので、焦った。


ダッシュの原因はTAXのrefund。ちょっと大きな買い物をしたので税金の一部を還付してもらえるのですが、モントリオールではうっかり手続きのことを忘れてスルーしてしまった。というか、モントリオールで出国の手続きをしなかったから、トロントでパスポートコントロールや手荷物のチェックがあり、そこで手続きをするのだろうと思っていたのね。ところが、国内線を降りて案内に従って(というかJ○Bのツアーの団体にくっついて)歩いていたら、サテライトターミナル行きのバスに10分ぐらい乗って、えぇ、ドンムアンと似たような現象が発生したわけですよ。サテライトターミナルなんて、搭乗ゲートと免税店しかないですわ。その光景を見て、さすがに「これはやう゛ぁいのでは」と思って、手近な搭乗ゲートに座っていたACAのおばちゃんに訪ねる。したら、どうやら出国時にはパスポートコントロールがないんだそうだ。おいおい。何なんでしょうね、カナダの出国管理の杜撰さは。ある意味わかりやすいんだけど(入国時のチェックはたいそう厳しかったよ)。


で、税金の還付についてはメインビルディングに戻らなくてはできないと言われて、その時点で11:45。出発は13:00搭乗時刻は12:00。さぁダッシュ。来た道を引き返し、止まっていたバスに「メインビルディングに行ける?」と訊きながら飛び乗り、再び揺られること10分弱。メインビルディングに着いてからは、ありとあらゆる人々都合10人ぐらいに「税金の還付したいんですけどーーー」と訪ねまくりながら、ひたすら逆流逆流。着いたのはゲートのとこなので、国内線搭乗用手荷物チェックも逆流(出していいのかっつぅ疑問は残るが。すげー杜撰)、チェックインカウンターを逆流し、あげくエスカレータを3つ分ぐらい降りて到着フロアまで行き、漸く見つけたcostom Canada(親切にしてくださったみなさんそれなりにありがとうっ)。がらがらだし。で、ハンコ押してもらってまた来た道をダッシュトロントピアソン空港、広いんで。広い上にがらがらなんで。かなりしんどい感じですが。


もう一度手荷物チェックを受け(国内用と国際線と分かれているフリをしていたけれど中でつながっていた)、サテライトターミナルに行くバスの乗り場に着いた時には、汗だーだー、息切れ切れでしたよ。それが12時15分ぐらいでしたか。


まさか出国手続きが無いなんて思わないし。国内線と国際線とターミナルが分かれていないし。謎。そして広大。明るくて新しくてきれいなんですけど、ちょっと苦手ですわピアソン空港。ターミナル3つあるんだけどターミナル間移動バスで5分ぐらいかかるしね。東京便が超マイナー路線(だって1日に1本だけ)だからというのはあるのだろうけれど、「ターミナル1のサテライトターミナル」という外れもいいとこまでいかなきゃいかんし。場所柄空港がでかいのは理解できるのですが、やれやれ。


まあそんなわけで。カナダに対する印象として以前書いていた物価が高いというのはM氏には否定された。わたしが行ったのが観光地や都会のど真ん中ばかりだったからかな。だいたい日本と同じぐらいなので時と場合と場所に拠るかと。ただ、公共交通機関は便利で安かった。地下鉄や市バスが2.25$なり2.50$なりの均一で、地下鉄→バス等の乗り換えも制限時間内ならそのまま可能。タクシーの初乗りも2.50$。日本が高すぎるだけという話もありますが。


紅葉の話。モントリオールケベックの往復はどちらもバスを利用し、おそらくは同じ道を通ったのですが、行きはほとんど紅葉していなかったけれど、2泊してモントリオールに戻るときには場所によってはかなり紅葉が進んでいた。針葉樹も混じる雑林なので、まだら模様なのですが。楓の仲間はやはりもう少し遅いらしく、時季であればメイプルリーフが真っ赤になっている様子などきれいなんだろうなあと想像しつつ。でも、帰り車窓からそれなりに堪能。高速道路沿いは田舎の風景が広がる。馬や牛が草をはんでいたり、屋敷林のある家が点在していたり。遠目には一面とうもろこし畑に見えたけれど、あまりに続くので、小麦だったのかもしれない。そして農機はkubotaなんだな、と(笑)


車といえば、ケベック州では車のナンバープレートが後ろだけでいいのだそうで、これはかなり珍しい光景。カナダ国内でもケベック州だけだそうです。中古車売場や廃車置き場のようにも見えますが、単なる路駐。


スーパーマーケットにも行きましたが。野菜や果物は基本箱に山積みで(中にはすでに傷んでいるものもあって)量り売り。日本ではあまりポピュラーでない野菜や果物がたくさん売られていて楽しい。つい桃とプルーン(生)を買ってしまったのだけれど、さていつ食べよう。日本には持ち込めないので成田に着く前に食べてしまわなくてはならない。りんごとか桃とか、小ぶりなのね。白雪姫に出てくる毒りんごみたい。そういえば、丸ごとの白菜はあったけれどでかい人参は見かけなかったな。


本屋さんにも行ったけれど、字があんまりない本となるとでかい本しかない。字ばかりの本(つまりペーパーバック)の中には版型の小さめな本もまれにあったけれど、せいぜい新書版ぐらいかなぁ。文章だけがずら〜っと書かれた本を開くと、高校時代の英語の、それもリーダーじゃなくて1年生で選択で取っていた長文読解を思い出して胸が悪くなるんですけど。高校に入るまでは一応得意科目だったんですけどね、英語。


結局本屋では何も買わず、コンビニエンスストアみたいなスタンドと空港の売店で雑誌を1冊ずつ。英語しか書いてないよぅ。


じゃぁ買うなよっつぅ話ですが。


英語について。ちょろっと旅行するだけなら中学レベルで十分とは言われましたが、わたしはこの滞在中、6日目まで、三人称現在形の疑問詞がdoesだということを思い出せなくて、「Do she like there?」とか「Do this bus go to Montreal?」とかやってました。でもそういうのは些細なことなんで。doでもdoesでも誤解は生まないので。意味は通じるので。逆に言うと、これほどまでに英語のできない(M氏に思いっきり呆れられた)わたしでも、たまに誤解による遠回り(?)をしながらでもどうにかこうにか旅を遂行できるぐらいには英語が身に付いている日本の英語教育は捨てたものではないな、とも思ったものですが。


と言っても所詮強がりなんですけどね。留学なのかワーホリなのか観光旅行なのか移民なのか、東洋系の若い女性でも英語を話せる人が多い、というか、話せて当然ぐらいの環境に身を置くと、全くといっていいほど話せないのは、いい歳して恥ずかしいというかかっこわるいのはかっこわるい。それに、つっこんだ話が全然できないのも寂しい。せっぱ詰まった状況での必要最低限のやりとりしかできないんでね。ケベックではB&Bに泊まったのですが、女将さんがフレンドリィな方で、朝御飯の時には宿泊客(年輩の夫婦連れが多かった)の間で会話など発生していたのですが、参加できないし、言っていることも3割も分からないし。チェックアウトするとき女将さんから「日本のお金を見たことがないから見せてもらえる?」と言われて1万円札をお目にかけたのはいいけれど、「これがだいたい100ドル紙幣相当です」と言ったみたけど全く通じなかったし。そもそも、とってもとっても大変な目にこそ遭わなかったけれど、やっぱり相手が言っていることがわからなくて困るとか、自分の伝えたいことを伝えられなくて困るといったことは、それはもう数え上げればきりがないほど(そっちが通常といって過言でないほど)あったわけですよ。心と時間とお金にゆとりを持って、思い通りにならなかったりスムーズに行かなくても、「まぁ、しゃぁないか、英語できひんのやし」と全て流してしまえばどってことはないというだけで。


などと偉そうなことを書いていますが、モントリオールでは一人ではなかったので。完全一人旅ではないので。帰りのチェックインを代わりにしてもらったぐらいですから。「おばちゃん心配」と言われましたから。おばちゃんてアナタ。


購入した雑誌について。ケベックに着いた頃から頭の中にアイスホッケーが浸食してくる。というのも、モントリオールからして土産物屋というとメープルシロップ製品か衣類かキーホルダーかネイティブカナディアングッズかって感じなのですが、衣類では「Canada」や「Quebec」に混じって地元ホッケーチームのロゴの入ったTシャツなどがあるわけでして、マグネットなどもありまして、だんだん洗脳されてしまい。で、とうとう読めもしないのに英語の雑誌を買ってしまいましたよそれも2冊も。1冊は今度のシーズンのイヤーブックで9ドル以上しましたが(莫迦)。


トロントに居るときにはスカイドームがすぐ近所だったのでブルージェイズの動向を気にかけていましたが、モントリオールエクスポズの球場(オリンピックの14年後に完成したオリンピックスタジアム)は少し外れだったし、なんせ土産物としてはベースボール・バスケットボール・フットボール<<ホッケーな感じだったんで、なんとも。トロントダウンタウンに「ホッケーの殿堂」という観光施設があり、行けたら良かったなあと思ったのは後々のこと。どのみち行程上無理だったのですが。


と言ってもNHLのシーズンは10月から。その上、8月終わりから9月の14日まで何年かに一度のワールドカップだったようで、それが終わったばかりだったわたしが行った時期は、谷間もいいとこだったみたい。なので、何を見たということもないのですが、何となく(だって洗脳だから)。


正直、今のところアイスホッケーは何がどう面白いのかよぅわかりません(なので成田に着いた瞬間に正気に戻るでしょう)。パックが小さいから、見ていてもどこにあるのかとかゴールに入ったのかどうかとかがわからないんじゃないかと思うんだけど。といっても、たぶんテレビで試合を見たことすら一度もないような気がするし、せっかくの機会ではあるので、見てみたい気持ちはあるんだけどね。うちのケーブルテレビに入っているどこかのチャンネル(具体的にはJSports)でNHLの試合やってくれないかなぁ。やらないだろうなあ。


ところで、夕食を食べていたお店でやっていたスポーツニュースは、ゴルフにベースボールにフットボール。バスケとホッケーはシーズン前だからでしょうか。こうやって見ていると、アメリカ(カナダだけど)はいろんなプロスポーツがあって、チームの数もたくさんあって、好きなスポーツの地元のチームを応援する楽しみがあっていいなぁ、とうらやましく思ったものです。フットボールはランプレイでディフェンス交わして何ヤードも独走してタッチダウン取るのは(限定の係助詞)気持ちいいんで好きです。


それに比べると日本のプロスポーツは選択肢が限られていますが、スポーツ観戦にお金を払う習慣のありやなしやとか、まぁいろいろあるだろうから、何も言いませんけど。別にスポーツなくても生きていけるしねぇ。