夕食は消費期限を一日過ぎた絹豆腐で豆腐どんぶり。


昨日の大河ドラマの感想を読んで回ってみると,意外と斎藤さんが評判で驚きました。なんだろう,幕末を扱った三谷氏の他の作品を知っている人にとって受けるポイントだったようですが。


以前「るろうに剣心」(おそらくマンガです)について,内容を知らぬまま江戸時代が舞台と思い込んで「時代物」と書いたら,かの作品をご存じの方が「舞台は一応明治」と教えてくだすったものだが,振り返って思うに,わたしは近世(明治初期含む)を扱った創作に,小説にしろ漫画にしろ映画・ドラマにしろ,ほとんど触れずに来ているなぁ,と,改めて。それ以外の時代を扱ったものも同じぐらい見ていないけれどね。


そんなわけで,山田風太郎の「甲賀忍法帖」(角川文庫)を図書館で借りているので読み始めたのですが。引き込まれるおもしさを感じはするものの,なにぶん語法なり記法なり時代なりに慣れていないので,ぼちぼち。いったい何を血迷ったか,と自分に向かって言ってみる。


この話はまだ家康公が生きているので,幕末〜維新よりは時代が随分遡る。でも,「江戸時代になったらもうつまんない」が中学高校時代の口癖(?)だったので,彼が大御所と呼ばれている時点で守備範囲外であることに変わりない。だったらどの時代が好きかって,そもそも「歴史」があんまり好きじゃないし(←はぁ?)


家康と言えば,今民放でやっている江戸幕府初期を描いたドラマを先日たまたま少しだけ見たのだけれど,家康が三河弁(でいいのかしら?)を使っているのが新鮮で良かった。信長も秀吉も家康も,産まれたときから死ぬまで歴史ドラマ的標準語で話していたわきゃないんだよ。幼年期をあちこちで人質として過ごした後の家康が果たして将軍職を辞して後三河弁を使っていたのかどうかはわたしの知るところではないが。


なんにしても「家康は三河弁だろうよ」とこっちが突っ込むことはあっても,頭では分かっていても,いざ見ると思い描く「ドラマ的家康像」から少し外れていて,でも妙に説得力があって,いいなぁ,と。


ものすごく話を飛ばすけど,大河ドラマを見るのは平成13年(2001年)の「北条時宗」以来。あれは,主人公の北条時宗の少年時代がなかなかかわいかったので,本役になった瞬間「つまんねー」と書いた記憶も微かに(あるのでファイル検索をかけたみたがサイト内はおろかプライヴェイトな書き物にも見つからなかったので,そう思っただけだで書かなかったらしい)。で,その時の子役が,現在「新選組!」で谷周平を演じている浅利陽介氏。だから,かなり長いこと,周平が出てくるたびに「どっかで見た顔なんだよなぁ……ああ,時宗にそっくりだ。ちょっとおっきくなってるけど面影があるぞ」と,まことにつまらん感想を繰り返し持ち続けていた。いい加減分かっているのに毎回毎回同じ回路を辿ってしまうんだ。ようやく一発で「おぉ,周平」と認識できるようになってきたのに,もう冬がすぐそこまで来ているよ。