“売れる”役者……たぶん
「ダ・ヴィンチ」買った。そう,買ってしまったのですよ450円。我が家の空き容量がまた……。
ダ・ヴィンチ誌にオダギリジョーのインタビューが載っているという情報が数日前に舞い込んでいたので機会があれば立ち読みをせねばと思っていたのだが今日までその機会に恵まれなかった。今日本屋に寄って探したところ,想定していたのと版型から表紙の用紙から綴じ方から全部違っていてちょっとびっくり。つまり書誌名は知っていたけれど見たことがなかったのね,何の雑誌かも知らなかったし。インタビューページは見開き(内インタビューは1P)のみだったんだけどわりと字がぎっしりだったのと第1特集が江國香織だったのとで,疲れる立ち読みではなく購入に切り替え。
ダ・ヴィンチって本の紹介雑誌だったのね。すみずみまで見ていると紹介されている(主に新刊の)本を読みたく(つまり買いたく)なりそうで弱った。HDDレコーダを買ってからというものテレビ番組の視聴も増えつつあるし,あまりあれこれ手を出すと自らを忙しくしてしまうからねぇ。
インタビューは映画「血と骨」についてで,役に臨んでのあれこれを。プロフィール欄の続きで2005年公開予定の出演映画のタイトルがずらずらっと出ていたけど,(薄々知ってはいたものの)なんなんだあの数の多さは。邦画見ない主義なのにどかどか見に行ってしまいそうな自分が恐ろしい。
さすがに全部ではないが。「ダ・ヴィンチ」に於ける本の紹介でも同じことだけど,別に彼が出ているから(彼だけを目当てに)見てみたいというのとは違って,「今度出る映画こんなのだよ」と紹介される映画の概要を読んでみると,全部ではないけれど,その内の幾つかに「おもしろそう」「観てみたい」と思うものが出てくるというしくみ。事実「血と骨」も,原作の小説は映画とは関係なく読んでいたのだけれど映画化のニュースを知ったのはオダギリジョー関連情報の一環としてだったし。
「彼が出る映画」というくくりで紹介されなければそもそもそのような映画があることすら知らないままに終わる(観なくて済むし後悔もしない)のだからして,そうやって自らを忙しくしてしまうというか散財してしまうというか。うぅむ。
別に悪いことではないしそれが厭なのではないよ。娯楽とはいえ自分の知らない世界に触れることはよい経験と思うし,難しい問題を抜きにして楽しいのはいいことだと思うし。
てな感じで「血と骨」見に行った予告編で「オペレッタ狸御殿」の予告やってた。なんちゅぅか,ポニーテール姿であどけない系笑顔でかわいかった。
で,何の話かというと,「血と骨」では出番はそう多くないのだけれど露出は多い。出番少ないながらもそれなりに重要な位置を占める役所という解釈は,けして間違っちゃいないが,同じぐらいの位置付けの役者さんはほかにもたくさんいる中で彼はキャンペーン的露出度がとりわけ高いんじゃないかと思うのだけれど,それはわたしがそういった種類の情報に全くと言っていいほど接していないからなのかしら。
しかし世の中には確実にわたしのようなのがいるわけだから,集客力という観点で考えると半分ウソついてでも彼を出す意味合いは大きいのだろうな,というのも贔屓目か。しかし,或るコミュニティに於いては確実にその傾向は窺える。感想を書いた一昨日の日記「はてな」のキーワード経由のアクセス数は小田切氏がぶっちぎりでトップ。2日経って84ってのは内容のしょぼさを考えると恐縮至極。ちなみに次点が北村氏(14),3位飛ばして4位が映画のタイトル。
わたしが接するようなメディアには彼を露出させているとして,別の層には別の売り方をしているようだ,というのは,「はてなダイアリー」の感想を読んで回っているときに「ネタばれになるかもしれないが,ヌケない」という記述を見つけたからなんだけど(どこかわからなくなってしまったので記憶に頼って要約)。
そういう見方(期待のしかた)もアリの映画だなんて,思ってもみなかった。確かに別にオダジョファンだけをターゲットにしてるわけでもなし,大勢の人に劇場に足を運んで貰う為には層ごとに売り方を変えるのは当然だわなぁ,と。