それとは関係なく,妙なタイミングというのはあるもので


「間が悪い」とも言うけれど,そこまで悪い(気まずい)出来事ではなかったので構わないのですが。


先の日曜日に図書館から借りてきて今読んでいる本の題名が文春新書の「日本の童貞」というのだが,今日の昼休み,1人で外(お店)でこの本を読んでいて,休み時間も終わりかけたのでその本を片手に店を出ようとしたところで,半年以上前にちょっとだけ一緒に仕事をした取引先の人に遭遇してしまった。その仕事が終わってからは(「見かける」レベルも含めて)一度も会ってなかったから半年ぶりぐらい。


ただ,どうしたことか,本当にたまたま,今朝その人から(半年ぶりで)問い合わせのメールが届いていて,ちょうどその件で午前中(11時半ごろ)一度電話をしていたところだった。


それだけなら「いや〜奇遇ですね」で済む話だが,よりによってわたしの手には「日本の童貞」。


見られていないだろうとは思うけど。


外で本を読むのはいつものことだけれど普段は鞄に入れてから席を立つのに,今日に限って本と鞄を別々に持って立ち上がり,歩きながら仕舞おうとしていた矢先だった。


「日本の童貞」を小脇に抱えたまま15秒ほど立ち話……むーん。


そんなことがあった帰り道。電車の時刻まで10分ぐらい暇になったので,本屋に寄って(久しぶりに)若者向け文庫の置いてある棚のあたりに行ったら,1年に1冊しか出ない小説シリーズの最新刊が出ていた。そういえばそろそろ各社12月の新刊発売の時期。12月の新刊で出ることを知っていたわけではないので,おぉラッキーじゃん,と思って,その本を手に取りこれまた小脇に抱えて隣のマンガ棚に移ろうとしたところで,


これまたあろうことか同じ会社の男性社員(30代独身)と鉢合わせ。


今回小脇に抱えていたのは角川ルビー文庫。これまたよりによって,だ。今までその界隈で職場の人に会ったことなんて一度もなかったのに(警戒しているから)。しかも角川ルビー文庫なんて今はそのシリーズしか買っていない。つまり,1年に1度,1冊しか買わないのに,その瞬間(ちなみに清算前)にピンポイントで初めて職場の人に会ったのだ。


尤も,わたしが去った後で彼はその棚(ルビー文庫の棚ではなくコバルト文庫の棚の前っぽかった:コバルトに並んで角川スニーカー文庫とか富士見ファンタジア文庫とかがある)の列に入っていったので,どっちがよりバツが悪いのかはわかったもんじゃない。コバルトの前なら(性別が主たる読者対象と思われる)わたしの方が勝ちだろう。


どっちにしてもこれはどうやら同じ穴の狢というやつなんだろうけど。だから気にしなくてもいいといえばいいのだが。なんでまたそんな時に限って……。