マメ系


図書館で借りている(延滞中)吉田よし子「マメな豆の話 −世界の豆食文化をたずねて−」(平凡社新書)斜め読み対応で読了。この本の中で筆者は,豆を甘く煮て食べるのは東アジア文化圏だけで,インドから西にはないと書いている(「大体インドから西には豆餡というものもなければ,豆を甘くして食べる食習慣もない。(中略)東アジアとその中の大国,中国の影響を受けた東南アジアだけに,豆を餡にしたり,甘く煮た食品がある」上掲書p.16)が,わたしがケベックの某レストランで自称「ケベック料理」を注文したときには,付け合わせにこれでもかという量の豆のメイプルシロップ煮が出てきたものだ(豆の量に圧倒されてメインが何だったか忘れてしまったぐらいだ)。煮くずれた金時のようなだだ甘ではなく,家でつくる黒豆的もしくは塩の効いた薄目のぜんざい的ではあったけど,豆の甘煮には違いあるめぇ。


もっともあれは「名物に旨い物無し」の類の観光客仕様の料理だったのかもしれない。それは言い過ぎでも「食習慣」とは言えないとか。


おいしくないわけではないのだが,もともとわたしは甘い煮豆(ひいてはおかずの甘いの全般)があまり得意じゃないのだ。お皿にてんこ盛りして出すものではあるまい。ただし黒豆は別格。「おかず」でも「箸休め」でもなく単独で大量に食べるからいいの。


豆はわりと好き(だからそんな本を借りてみた)。豆と一口に言っても種類も調理法もさまざまなので全部が全部とは言えないけど。で,売られているお弁当に入っている金時は嫌いなどと言っていては,日常の食生活で好きな類の豆を口にする機会はほとんどないのだけど。各種大豆加工品も好きだけど,味も舌触りも別物なのであれらを摂取して豆を食べた気にはならないし。


でも家で食べるのは調理がめんどうだからねぇ。大豆の水煮のレトルトやレッドキドニーひよこ豆の水煮缶はスーパーマーケットで簡単に手に入るけれど,簡単に食べるとなるとサラダに入れるぐらいしか思い浮かばない(煮含めるのは手間がかかるしなんせ量が多い)。そんなわけで,数年前,まだ自炊メインだったころは夏の休日の昼ご飯にはたまに怪しい豆サラダを食べていたものだけど,生野菜(生タマネギ生ピーマンあたりは是非入れたい)買う生活でないとなかなか。


なのでうぇんで○ーずのチリは貴重。


ついでに,また性懲りもなく豆腐を買って帰ったんだけど,いつ食べるんだろう。


チョコラBB飲んで水飲んでホットミルク飲んで(寒い)寝ます。