春は○○の季節


世の中には「春」や「桜」という言葉にさまざまなことがらが喚起されてしみじみする人が少なからずあるようですが,そしてわたしもまた毎春の出会いや別れを経験してここまで大きくなってきたはずなのですが,どうもわたくし根本的に情緒に欠けるようで(デリカシーが無いともいう)過去の出会いや別れはすっかり忘却の彼方,ここ数年は年度替わりのこの季節は「人の体調を崩そうとしてるとしか思えぬわ」と気温変動の激しさにうんざりするだけが恒なのであります。一年で一番布団と仲良しになりたい季節,今朝も起きるの辛かった。


などと言うとぼけた前振りはおいといて。春は引退の季節です。毎年この時期が近づくとどきどきします。


NECは,一昨年ぱたぱたっと選手が辞めた代わりに去年は確か選手はひとりも異動なくて(新人すらいなかったような。新人がいなかったから誰も引退しなかったのか?),ほっとしたものだけどその分今年は戦々恐々としていた。「この選手そろそろ引退するかもなー」とか,うすうす予測がつかんもんでもないのだが,予測が当たるのが恐いような,できれば誰もやめてほしくないような。しかし新人が入れば引退する選手も出るのはこの御時世(でなくても)避けられぬ。


プロ野球の場合,わたしのようなライトなファンであれば,自分が知っている選手や贔屓する選手はその時点でかなりの淘汰の末に生き残った人達なので,だいたいにおいて活躍する期間が長いのが普通だ。もちろんしょっちゅう自由獲得枠系新人だのFA移籍選手だので即レギュラー争いに絡んでくるような新しい人は入るし,下から上がってくる選手もいるし,それなりに動きはあるのだが,レギュラーじゃない感じになってからもベンチにはいたりとかですぐに引退ってことはない。


その要因の最たるものはプロかアマチュアかの差なんだろうし,バレーボールは「よく試合に出る人」の人数がまず野球の半分ぐらいでいいという競技に必要な人数の差もある(1シーズンの試合数も違うんで予備要員も少なめ)。


だから,ぐだぐだ言っても詮無きこととわかってはいる。わかってはおるのだが。


ずっと当たり前にいた人(それもまだ「ベテラン」には至らない人)がいなくなるのは寂しい。一方で妙に短い人とかなんだかんだで結局あんまり活躍できないままだった人(つまりわたしは見てないような人)もいるわけで,それはそれでこの世界の常とわかってはいても期待しつづけていただけに残念だ。


そんなわけで今年は3人。それも,なんだかびっくりな感じでね……(遠い目)。


でも,もりーが8年で正堂さんが7年で,二人とも短くはない。びっくりしてみたものの,よくよく考えてみればいつの間にやらもう上はほとんどいないんだ。まだ3年だった小泉君はほんまにびっくりしたけどな。


小泉君といえば,こないだのVリーグの決勝@さいたまで,2試合目(東レの優勝が決まった日)の最後にわたしが青木さんに声を掛けたときにちょっと前を歩いていたのが小泉君で,わたしより遥かに若い女の子が「がんばってください」と声を掛けた後「受け取ってください」と何やら上からプレゼントを落としていたっけ。だけどあの時もう決まってたかもだよな。


NECの容赦のないことには,かのチームは会社の年度替わり(4月1日付け)で異動する。しかし発表はなぜか異動した後で,3月中(シーズン中や終了直後)にはない。


4月に入ってから突然発表して「もう辞めたから。黒鷲は出ないから」と来る。心の準備ができてないし何よりそこで心残りがあってもどうしようもないんだよ。チームによっては,今の時期に発表だけして実際の引退はG.Wの黒鷲旗(正式には天皇杯皇后杯全日本バレーボール選手権大会とかいう名前)後というケースもあって,その場合黒鷲が引退試合っぽくなるというのに,なんだかなー。


もりーーー。つか,リベロ一人でいいのか? 本気か? もりぞーときっころだったのにもりぞーがいなくなったらあかんやろ。きっころに万一のことがおきたらどうするんだよ。ただでさえレシーブだめなチームなのに,強化する気はないのかどうなんだ。