10年分の宮出コール


かどうかは知らないし,そう決めつけるのは失礼千万だが,宮出のプロ入り初サヨナラホームランで勝利し,連敗も4でストップ(借金3で依然最下位ですが)。


ニュースは見ないしテレビの試合も結局これまでちゃんと見ていなかったので,今日の試合が今季初まともに見た試合でもあったのだけれど,ヤクルト好きの人のブログなどで読んでいたとおり,投手はなんだかんだいいつつがんばっているのに一向に得点できない(から勝てない)現象が今日もまた。


クリーンナップに打順が回ってきてもあんまりわくわくできない打線ってどうなんよ。巨人の先発投手の名前を見て「後藤(光)ってどっかで聞いたことあるような気がするけど誰だっけローテの谷間ぐらい打ち崩してくれ」とぷりぷり怒ったものだが,家に帰ってテレビを見たら,河原と交換トレードで西武からやってきたんだってさ。そういえば西武にいたな,そんな名前の選手(すまん)。


4月のナイター@野外球場はえっらい寒くて,防寒が万全でなかった(どころか普段と比べても薄着だった)わたしは,寒さに半分以上意識を持って行かれていた。試合についてはことこまかーに書きたい気持ちもあるが眠くなってきたし実際に書くと読む人が眠くなるので(少なくとも)今は書かない。


とにかく,1点リードして迎えた9回の表2死2塁で2番二岡を2ストライクまで追い込んだところから同点に追いつかれたことには,相当がっかりしたと同時にかなりうんざりした気持ちになった。いい加減寒いのにもう9時半回っているのに延長になるんか,と。その裏の攻撃は守備固めで入っていた7番宮出から始まる下位打順。宮出への期待がないわけではないが,同点に追いつかれたぐったり感(及び,同点で食い止められたことへの安堵)が勝っていた。半ば意識を朦朧とさせながらなんとなーく見ていた3球目,ライナー性の打球がレフト方向へなんだかぐんぐん伸びていき,「行ったかー?」という疑問符付の叫び声の数々はコンマ数秒で歓喜の爆発に変わる。前にいた少年とか後ろの方にいた気合い入ったにーちゃんとかと一緒になって大はしゃぎしたライトスタンドでありました。今シーズン初サヨナラ勝ちだったんですって。


とにもかくにもハイテンションな人々,ヒーローインタビューのあとのライトスタンドへの挨拶&サインボール投げ込みの際には,ひたすら宮出コールであります。わたしもこれだけ何回も立て続けに彼の名前を呼ぶ日が来ようとは正直申し上げてあまり想像しておりませなんだ。球場から外に出るときも,出口の上にあるモニタ(ちっちゃいブラウン管)で何度もリプレイが角度を変えて映し出されていて,ぞろぞろ帰途に着いている客達は,バットにあたる瞬間,スタンドに入る瞬間,いちいち画面に向かって「おおーー」とどよめくのでした。ばかばっかり(わたしもその一人)。


10年目でプロ入り初サヨナラホームラン,ねぇ。誰だって楽な道や平坦な道ではないにしても,彼に限ってはことによくしがみついてきてるよなー,とつい思ってしまう(ピッチャーでプロに入った人なので)。シーズンは始まったけれどまだこれから先が長いからチャンスもくるだろうし,スタメンじゃなくても,どっちかっつーとそっちの方が見ている側としては気合いの入る(プレッシャーのかかる)場面になるわけだから,この先何度もこんな風に喝采を浴びていただきたいものです。期待してるよ。


全くの余談になるけど,彼もまたわたくし同い年。どう見てもそのつもりで見てもそうとは思えないのだが。高卒で就職すると長いのね。