もとむごいけんごかんそう
挙式衣裳の試着の時に,写真を撮ってもらったのでひっそりup。
→はてなふぉとらいふ(写真の並び順が逆になってしまった)
振袖にするつもりなので最後の白2枚は参考。で,どの振袖にするかで悩んでいる。これってのには出会えないんだけど,他を探すのもめ(ry。
1)貝桶。わたしはこの柄が古典的だしおめでたい感じがして好きなのだが,地場が多いので花嫁衣装にしては寂しい(地味/普段着っぽい)とか,柄がもうちょい若向きっぽいという意見があり。確かに引きで見ると寂しい。後ろ姿とか。
2)梅鉢に四季の花。周囲には最も好評。確かにそこそこ華やかでそこそこ古典的で雰囲気は悪くないのだが,12月に梅メインか……,というのと,四季の花ごった煮柄は個人的に節操ない(お手軽・安易)な印象があってややもにょっている。花菖蒲とか牡丹(芍薬?)とか撫子とか,んん〜〜〜。
3)藤と花菖蒲に松&鶴。たぶん生地はこれが一番良さそうなしぼの高い縮緬で,袖口にぐし縫いはありーの,絵に金彩(金糸ではなく)は使われーの,と高級感ありまくり。豪華なのと(写真ではわかりにくいけど)襟の辺りの柄行が気に入っているんだが,童顔に似合わないという声もあり,そもそも藤に花菖蒲がメインの柄は梅以上に時季外れだなぁ,と,これももにょもにょ。
時に,花嫁衣装といえば白の打掛だろうという気持ちは捨てきれない。黒の振袖を裾引きで着るのは一時の流行のような気がして,後々「らしくない」と悔やむことになるのではという危惧がある。
しかし,外野の意見でも黒の方が似合うんじゃないかという声が聞こえるし,わたし自身振袖お引きずりも着たい。それに打掛はそうとう掛け布団なので,体力面を考えても振袖の方が打掛1枚分少ないだけで少しは楽かな,と。白いもこもこを着たい気持ちがどうしても消えないようなら,別途写真だけ撮りにいこうかと。
とかいってると費用がどんどこ増えるわけですが。白の打掛と黒の本振袖,値段倍ぐらい違うって知らなかった(後者の方が高い)。モノによりピンキリだろうけどもおしなべるとそういうことらしいのだが,それとも足元を見られているのだろうか。
なんにしても,ほんというと,紋付きがいいんだけどね。黒の本振袖ってのは染め抜き五つ紋付きだろうと思うんだが。紋のない振袖なんてただの振袖だ。(ただし,それは輿入れした後に袖を切って留袖にするってな時代の話なので,何が本式とかはわからん)。が,貸衣装でそれは言うまい。そもそもわたしは自分の紋を知らない(定紋は知っているが女紋はわからん)。
女紋ってのは地方によって考え方がいろいろ違うらしく,うちのあたり(三多摩地区じゃないよ)がどういう風習なのかは知らない。関西あたりでは女性の紋は「家」ではなく「人」についていくそうで(つまり結婚した後も変わらないし娘に引き継ぐ)それを女紋というそうだが(関西つっても広いんで怪しいけど),その考えで行けば(といってもうちは関西ではない),母方の祖母の母→母方の祖母→母→わたし,となる。以前に実家の和箪笥を見ていたときに出てきた桔梗か何かの紋を祖母が「これはうちの女紋だ」と言ったけれど,嫁いできた祖母が言うところの「うちの」という表現は何を指し示しているのかよくわからん。その紋が入った着物が元々誰のだったかも忘れたし。仮にうちの曾祖母(=祖父の母)の紋であれば上記ルールに則ればわたしのとこには来ないので,わたしはわたしで祖母が持ってきた紋を教えてもらわないといけないのだが(ここで彼女がうちに嫁してきたのが戦後まもなくのことで着物もなにもはなっからもんぺ生活だったという大変困った事態が発生するわけですよ)。
一方で,軽〜くぐーぐる先生に聞いたところ,定紋がハード系モチーフ(剣とか弓矢とか)の場合に女紋として植物などをモチーフにしたソフトな紋が使われるケースがあるそうで,うちの定紋は丸に違い矢なので,このケースにも当てはまる。言われてみれば,丸に違い矢なんつー猛々しい紋のついた女物の着物って着物によってはちょっとそぐわないかも。悪くもないけど。
しかし,曾祖母が持ってきた紋かそうでなくて家付きのものなのかは,これだけではわからんよね。人に貼り付いているとしたら「家」単位でたどったり調べたりできないのだから,もはや本人に直接聞けない以上不可能に近い。尤も,わたしの場合はそこまでする必要はなく,祖母に地方の習慣及びわたしの紋が何になるかを確認すればいいだけのことなんだが。
しかし「家」なんてものが崩壊している昨今,まして由緒正しき家柄でもないのに家紋なんてどうでもいいよなー。紋付の着物が一枚は欲しいという気持ちがなんとなくあるんだが(母親が作っていない。わたしもこの調子で行くと作りそうにない),紋なんて気分の問題(つまり「紋が入っている」ことが重要)であって柄そのものは何でもいいので,祖母の妹の姑の遺品を譲り受けた(ことにしている)紋付で充分なのですが。実家に白生地が一枚あるんで,それで染抜日向紋一つ入れた色無地………あと50年ぐらい経ったら作ってもいいかな,と。50年は言い過ぎか。40年ぐらいで。孫のお宮参りとか七五三とか(あらゆる意味で気が早すぎる)。