ちょっといい話


「ちょっといい話」と聞くと脊髄反射大阪ガス(だっけ?)の「楽太郎の,ちょっといいお話♪」が出てくるわたしは間違いなくAM1008kHzで育った人間ですけれどもそれはさておき。


http://d.hatena.ne.jp/usagitokeme/20050827#p1


http://d.hatena.ne.jp/usagitokeme/20050828#p1


通信教育かー。


わたしも一人娘なので,やりたいことを何でもやらせてもらった。ピアノ,習字,お花,お茶。通信教材も,きっかけは「あたし宛の郵便物が欲しい!」だけだったのに長いことやらせてもらったし,中3の秋に一瞬私立高校を受験しようと思い立ったときは半年ちょっと塾にも通わせてくれた。


お花やお茶は田舎のことで先生を探すのも大変だったろうし,お茶は着物が要るから,誂えてもらったり縫い直してもらったり,見えないところでそうとう手間もお金もかかっていたと思う。オベンキョウ関係に至っては,結局私立受験しなかったし,某通信教材だって,中3や高3のときは封もあけなかったり(おとーさんごめんなさい。でも小学校から中2の間隅々までがっつりやっていたのは我ながら優秀な部類の会員だったと思う)。


子どもの頃はお金のことや親の手間暇といった裏事情はわからなかったから,家族に対する感謝の念をほとんど意識していなかった。今,親のほうが近い年齢になってみて初めて,よくそんなめんどくさいこと(わたしの場合はどうしてもお金よりもめんどくさいが先に立つので)してくれていたよな,と,しみじみ有り難く思う。


小次郎さんの娘さんは,彼女の日記を読む限りわたしのような親の心子知らず傍若無人我が儘放題ではなさそうだけど,なんにしても,若い内は何事もやってみるものだとは思う。それが結果に結びついても結びつかなくても,やってみない限り,ダメだったってこともわからないままだもの。「あの時○○したかったのに親がさせてくれなかった」なんて,後々までぐずぐず思うのはつまらないことだし。


と,酒の勢いでこどもの立場からえらそうなことを書いているけど,自分が親になったらそんな余裕なさそうだ。自分のことしか考えてないから。こどものために金の工面なんて……しそうにない。