KONAMI CUP アジアシリーズ 決勝戦@東京ドーム


行ってきました。1回裏の途中で入場したら三塁側内野席の一部を除いてほぼ全部埋まっていた。しかも,外野席はライトもレフトも白一色。全員ユニ着てたんじゃなかろうか。壮観。そしてドームだからか声が響く。拡声器なしの人間の肉声だけであんな大きな声になるのかとびっくり。応援がそろってるから,がやがやざわざわじゃなくて,選手の応援歌がはっきり聞き取れるんだよ。そりゃあすげぇよ。


バックスクリーンの全アルファベット表記や日本語→英語の場内アナウンスにいくらかの国際試合らしさを感じつつ,内野2階自由席(1500円)で観戦。そのあたり(最後の砦)はさすがにまったり観戦ゾーンでスタンディング応援もなかったんだけど,それでもレプリカユニ着用率は高いし,ほうぼうから(邪魔ではない程度に)声援が聞こえてくる。みんなほんとに楽しそう。試合観戦と応援を楽しんでいる様がうらやましかった。


そして内野の高い位置からの観戦だったので試合も見やすくて良かった。ピッチャーの投球がよく見えるし,内外野の守備もよく見える。普段(神宮の内野はべらぼうに高いので)外野しか行かないけど,野球見るなら内野かねぇ。


高校生の時に友人に誘われて行ったオープン戦(広島−巨人)を別にするとヤクルトじゃない試合は初めてでしかも一人だったんだけど,それでもじゅうぶん楽しめたのは,場所も良かったんじゃないかと。


ロッテは初回の攻撃に犠牲フライで1点取るも,サムスンの先発ペヨンスをなかなか打てない雰囲気。対するロッテ先発渡辺俊介は被安打に守備のエラーも絡んで毎回ランナー背負うので,1点リードしてても今ひとつ安心できない。3回までは試合展開が長かった。3回表にサムスンが連打で1点を取り,同点に追いつく。


安打数ではずっとサムスンがリードしていたのでどうかと思っていたんだけど,3回裏のベニーの2点タイムリーで勝ち越し,4回裏には渡辺正人の2ランホームラン(すごいものをみてしまったかもしれない)。じりじりした感じの割に点差はがっつり4点開いた状態で,渡辺は6回1失点,7回藤田8回藪田とがっちりつないで,5−1のまま9回へ。そして小林雅英登場。


周りのロッテファンの方々には申し訳ないながらも,この展開にはそうとうにやにや。渡辺俊介先発で4点差で9回小林雅英ワクテカワクテカ。9回小林雅英ワクテカワクテカ


そして今夜もコバマサクオリティ炸裂でした。さすがコバマサさすが劇場王さすが(以下略)。うひゃひゃ。追いつかれない程度の失点。最後はホームラン出たら逆転されるじゃん,てとこまでランナーためつつ,5ー3で締めた。


4回裏に4点差ついてからずるずる0行進だったし試合時間は長いし,だれ気味になりがちな展開に,きちんと最後手に汗を握らせて観衆の心臓を鷲づかみにし,ひやひやした分「勝利の喜び」とやらを大きくさせてくれる小林雅英って,もしかしてエンターティナーとしては最上の部類? そこで負けたら洒落にならないけど,最後はちゃんと抑えるところも小憎らしい(でも,だからって「どうせ最後は抑えるから大丈夫」って安心もできないPO第2ステージ第3戦で見せたような実績もさすが)。


てことで,ロッテ初代アジアチャンピオンオメ,でした。MVPは大会9打点のベニー。


プレーオフからこっちロッテの試合ばっかり見ているから多少は顔と名前も一致するようになり,不遜にも表彰式も見て,場内一周も見て。見ていて楽しかったしちょっとはうれしい気持ちもあったけど,基本的には「おめでとう」という気持ちで一歩引いていた。


ファンの中に入ってたらほんまにうれしいだろうね。でもまあ,いいときもあれば悪いときもあるから,うまい汁だけ吸おうったって,そうはいかんよね。それに,ずっと応援し続けているからこそ優勝したときにうれしさを味わえるんであって,強い状態のチームにひょこっと乗り込んでも喜びひとしおとはいかないのはある意味当然ではないかと思う。強いチームばかり渡り歩けるなら苦労はしないし,渡り歩いて得られる喜びと堪え忍んだ後で得られる喜びとは程度が違うんじゃないかと,ややBクラスのひがみのようになってきましたがそうではなくて,せめて1シーズンぐらいは通して応援しないと「自分が応援しているチーム」感は弱いかな,と思っただけ。


そんなわたしは実質今年が2シーズン目だったかと。92年ポストシーズン〜95年→長いブランク→2004年〜 ってあたりが実態だと思う。そして前者はヤクルトの試合中継もなければスポーツ新聞もなければ雑誌もなければネットもなければで,見ている試合は広島−巨人,ヤクルトの情報はプロ野球ニュースが頼り。名目だけファンって感じだよな。まあええんですが。


ともあれロッテの関係者の皆様ファンの皆様,今年はほんとにおめでとうでした。いいチームだ。みんな表情が生き生きしてるよね。