K野寮に鍵を忘れてきました。


一人暮らし通算何年かわからんけど,出先で鍵を忘れたのは初めてじゃなかろうか。しかも何百キロ先?


気づいたのが会社を出ていざ電車に乗ろうと定期入れを探していたとき。ぼんやりそのまま電車に乗ってしまいましたが,よくよく考えてみれば最寄り不動産屋の営業時間は終わっている。留守番電話が10時17時と応対してくれる。少し(かなり)焦りました。やっべー。最悪近く(といっても文京区)に住む友人に拝み倒して泊めてもらえるかしらん,などと冷や汗をかきながらがたんごとん。


駅に着いて不動産屋の本社(たまたま電話番号を知っていた)にダメモトで電話をかけてみたら幸運にも人が残っていて,急いでいるだろうにいろいろ調べてくださった。時間外になるので専門業者に依頼することはできるが費用かかる。よければ電話番号を教えるが如何。その費用や如何ばかりなる。凡そ10〜15千円也。


「うっわ〜〜」と素で叫んだので哀れに思し召されたか,建物が施錠される前に取りに来れば貸せると言ってくださった。感謝。ひたすら感謝。きっと建物に一人取り残されている時間だろうに感謝。「ぎりぎりになると電話つながらないだろうから」と個人のものと思われる携帯電話の番号まで教えてくださった。タクシーとばせばたぶん大丈夫。ご厚意に感謝。


9時過ぎに人が残っていたのは幸運だし,わたしがもうちょっと長いこと会社にいたら多分かけても間に合わなかった。1万円は冷や汗出るわ。


ただ,今回はさらに幸いなことに,階下の大家さんがスペアをもっていらして貸していただけたので,狛江まで走らなくても良くなった。先に大家さんに訊かなかったのは極力迷惑をかけたくないからなんだけど。上と下に住んではいるけど管理は不動産屋に委託している関係なので。


店子不在時に自分の持ち物件(つか自宅建物)に何かあったときのことを考えると大家さんが鍵を持っていないはずはないとは思うんだけど,不動産屋はすべての大家さんに渡しているものではないそうで,また,大家さんの話によれば,店子の更新の度にマメにスペアをとっているものでもないみたいなので,これも幸運としか言いようがなく。


なにはなくとも鍵はなくすな。綱渡りでした。