戸籍謄本
婚姻届を出すので,戸籍謄本を取りました。某区では一定の場合を除き抄本でもいいように書いていたけれど某市のwebでは謄本となっていたので,謄本取った。パスポートや免許証は抄本でいいので(その方が安いし),謄本を見たのは(初めてではないと思うけど)かなり久しぶり。婚姻届を出すと戸籍が変わるから,今の戸籍の謄本を見るのはこれが最後かと思うと感慨深い。とうちゃん長い間ありがとう。
普段は450円も払って見ることもないし,取り寄せたら手元に置いておかずにどこぞに提出してしまうから,なんだか物珍しくてまじまじと観察してしまうのが人情。謄本も自治体によって微妙に違っていて,もちろんお役所文書なので書式は同じなんだけどS県のK町では昔懐かし活版風の活字だったのに対しO県のT村では同時代でも手書きだったり。
一般には妻となる人の氏を名乗る=婿養子扱いされちゃうけれど,多分そこまで考えての発言ではないのだろう。婿養子ではない,と言ってもなかなか伝わらない。婿養子の「養子」は語調を整えるためだけにつけられているわけではないんだがねぇ。わたしの父は婿養子だ。なので戸籍には父母の名前と続柄の隣に養父母の名前と続柄「養子」が書かれている。養父母ってのが所謂わたしの母方の祖父母だ(所謂母方の祖父母は父方の養父母でもあるってことだ)。本文も「某年某月某日某郡某町で出生同月某日父届入籍」に続いて「某年某月某日<養父>同人妻<養母>の養子となる縁組届出某郡某町某XXX番地<父>戸籍から入籍」が入り,その次に「某年某月某日<妻>と婚姻届出某市某XXX番地<養父>戸籍から入籍」と続く。ちなみに<>内には固有人名が入ってます。
そんなわけで養子縁組の届を出して養子になっているから「婿養子」なのであって,出さなければ本来は婿養子ではないよね。現実には一緒くたにされているだろうし,その違いは普段の実生活にほとんど違いをもたらさないのだから,どうだっていいんだけど。普段の実生活で違いを見つけるとすれば……ひがみっぽくなるからやめておこう。
ちなみにわたしの母の婚姻の時の記載は「某年某月某日同籍<夫>と婚姻届出入籍」となっている。
そしてここがちょっとよくわからなくて,かなまるの謄本を見ると,同じ妻の立場であるかな母は「某年某月某日<夫>と婚姻届出某月某日某市長から送付某県某郡某町某XXX番地<父>戸籍から入籍」と,もとの籍と筆頭者の名前が記載されている。かな父やわたしの父も,上に書いているように,所番地は同じだけれどももとの籍<筆頭者>戸籍から入籍と書いてある。なのに,うちの母は親の籍から抜けた記載がない。
だからいまだに脳内が旧民法なんだろうか……という冗談はさておき,養子縁組→婚姻届の順序と考えると確かに「同籍<夫>」ではあるけれど(戸籍上義理の兄妹なので同じ籍),<夫>たる人はその時点では筆頭者ではないから,婚姻に際して新しい籍が作られそこに親の籍からは抜けて入ることには変わりないはず。なので,たとえもとの籍も新しい籍も同じであっても書式はかな母と同じでもいいはずなのに,どうして違うんだろう。そしてもとの籍が記載されていないんだろう。
養子縁組の届と婚姻届が同時に処理されると,こういうことになるんだろうか。或いは義理のきょうだい結婚用書式ってのがあるってことか? まさにどうだっていいことだが,お役所の公文書にしては省略した感が漂っているところがちょっと不思議なので。おしえてえらいひと。
それにしても,戸籍謄本見てると緊張してくるな。婚姻届も書きあげて証人のサインもいただき,戸籍謄本も二人分そろったので,あとは出すだけ。
つまり法的にはまだ結婚していないのですが,年末年始に夫婦扱いされたので一気に慣れました。かなまるはわたしが夫抜きで婚家に泊まるなどのなじんだ様子を見せていることに対してなにやらうれしがっているようです。マザコン(というかおかん好き)だよなー(笑)。