続:系図 或いは 名前の話
前回の戸籍と家系図の話を書いた翌日の夜,母親がえらく電波な電話をかけてきた。それから何日か経ち,つい先ほど落ち着いた電話がかかってきたので事態は既に解決を見たのだが,要は「婚姻届を出したらかなさんは家族じゃなくなるの?」とかいった内容だった。
なんと答えていいものか,調べてみたけれど,まあなんとも言い難い。
旧憲法旧民法に於ける「家制度」がなくなった今,そういう意味での「家族」もまた,もとから存在しない(規定されていない)。<家族でなくなる>ではなく。だからって,親子関係がなくなるわけではない。それは結婚したとしても。
法律には詳しくないけれど,なんだか「戸籍」の仕組みは,いろいろとよくわからない(ナンセンスというか中途半端というか無理があるというか)ことが多いなぁと,なんとなく思う今日この頃です。別にそれで日常困ることもそうそうないから,構わないんですがね。
ちなみに,上で「神社へは婿取って言った」と書きましたが,それは挙式申込書に「嫁取/婿取」の二択しかなく,また必ずどちらかを選択しなければならなかった為に説明を受けた上でそうしただけのことで,少なくともわたしは婿取とは思っていません。
とか書くと,また「じゃあなんなのよ!」と母親からふぁびょった電話がかかってくるのかなあ。面倒なことよ。
世の中の別姓愛好者や事実婚愛好者は,その辺の問題をどうやってクリアしているんだろう。内祝の名前だってさー(ぶつぶつ)。
以前,結婚したら自動的にかなまるかななDMが届くかしらとか,でも個人情報保護法が施行された後なんだからそれは無理なはず(届いたら送付元はちょっとヤバイ)とか,いろいろ考えていましたが,DMじゃなくてふつうに届きますね。先日ははたのとしゆきさま・かなさま連名の封書も届きました(確か請求書だった)。うちの住所にはわたししか住んでいませんけども。そしてそのことはご存じのはずですけども。
世の中いい加減ですよね。かりかりしていても始まらないので,以前のわたしならともかく,今は不快には思っていません。いい加減なお陰でそういう胡散臭い宛名の郵便物や宅配便がちゃんと届いてくれるわけだし。腹立たしいから晒しているのではなく,面白がっています。嫌味でもないよ。