いろいろぐだぐだ

ほかの男女とも持っている会社はどうか知らないけれど，NECは応援の仕方（曲とか）が全く同じ。わたしにとっては「女子も同じ」という認識だけど，ふつうは逆なんだろうな。何がすごいって，ベンチの端にロケッツ君（キャラ）がロケットに乗ったぬいぐるみが置いてあるあたり。当然セットごとにロケッツぬいぐるみも移動する。そして，控えの選手が，あの♪ちゃっちゃちゃ（NEC！）ちゃっちゃちゃ（NEC！）〜　に合わせて小躍りしながら手を叩いている。

同じ曲でありキャラであるのに，男子は外野が勝手にやっているイメージだが（というか応援って基本的にそういうものだ），女子に於いてはそれがチームの中に入り込んでいるあたりが，なんというか。男女の性差というかチームに対する愛（？；帰属意識なり連帯感）の表現ツールの差ともとれるが，会社（及び世間）にとってのヒエラルキーを勘ぐってみたりして。

男子はオマケ感強いなあ，と。今日だって，男子の試合じゃ考えられないぐらいお客さんがたくさん入っていて，どうせ女子目当てだろうけどついでに男子の試合も見て面白いと思ってもらえたらいいな，なんて，ビジター頼みの某在京セ球団の営業みたいな卑屈な考えが頭をよぎるし。

まあ仕方ないっちゃね。昨シーズンだって，赤と緑（ラグビーね）が優勝して男子が準優勝。３チーム合同の納会（感謝会）とか，晒し上げじゃん。準優勝で肩身が狭いってのもどんな世界やねんって感じですけれども。わたしがその場にいたわけじゃないけど，どうにも悔しいから今年は優勝したい。別にわたしが悔しがることもないしわたしが優勝するわけでもないんですが。

男子にチーム愛（？）がないわけじゃなかろうけどさ。Nはほかのチームに比べると随分いちゃいちゃしてるように見えるし。仮に男子がロケッツくんぬいぐるみをつくってもらえたとして，セットごとに若い子あたりがロケッツくんぬいぐるみを後生大事に抱えて運んでベンチの端にきちんと前向きに座らせていたりしたら，それはそれでどんな絵だろうとは思うので……濱島や中西は似合いそうだが。

今シーズン女子の試合を何試合か見て思ったんだが，数年前と比べて，男子もスパイクをレシーブしてラリーが続く場面が多くなった気がする。全体的に。５〜６年前だったと思うけど，黒鷲か何かで女子の試合を見て，そのラリーの長さに「これは全く別のスポーツだ」と感じたものだ（ほかにもポジションの役割や攻撃の型やいろいろ違う）。そして，これはテニスの男子女子の違いにも似ていると思うのだけれど，見ていてどっちが面白いかというと，女子の方が面白いし盛り上がるのかもしれないな。と。かわいい男の子を愛でる人間とかわいい女の子を愛でるまたはかっこいいおねえさんを慕う人間の数とどっちが多いかを考えても，女子の人気の方が高いのは当然かと。レベルも違うし（運動能力の高い男子と女子で選択しうる競技の数に差があるというのは言い訳だが，それが拡大再生産もとい負のスパイラルになっていると思う）。

そんなわけで，スパイクのレシーブが上がるのは見ている分には盛り上がるんだけど（会場も沸く），気がかりなのは，守備がうまくなった（レベルが上がった）からじゃなく，スパイクの（アタッカーの）レベルが下がっているんじゃないか。

かつてサントリーにいたジルソンのようなスーパーエースは見ていてつまらないので腹立たしいのだが（今日のNECのマックスもそんな感じだった），男子ってそれぐらいじゃなきゃ。近頃日本の打ち屋さんたちは，フェイントとかほにほにゃアタックが多すぎる気がするよ。フェイントって，素人目には相手のコートが見えている感があるんで上手いと思っちゃうけど（実際上手いんだろうけど。闇雲にぶつかってシャットされるよりは拾われてもフェイントやほにゃアタックの方がマシ），相手のブロックやコート見つつ強打を打ち分けられたり，トスが悪くても強打が打てて決められるような人間が一人いることはとても大事だとしみじみ思ったよ。

サーブに関してはコースを狙ったフローター（回転如何では非常にレシーブしづらい）の効果も分かるので，リスクが高いスパイクサーブが必ずしも適しているとは思えないけど（崩せればＯＫなわけで），もうちょっとがつんとしたスパイクの応酬を見たいやね。だからってオポジット助っ人っていうのは安直だしやっぱり詐欺臭い。個人的にはレフトに外国人が入ってオポジットは日本人のパターンが好きだ（どうせ上手い人間を入れるなら攻撃専任ではなく守備もやらせた方がいい。当たり前だが守備も上手いから）。

だけど，久しぶりに好調らしいマックス見て，一人異次元な人がいるなあ，と。しかしそれが異次元なレベルじゃ駄目なんじゃないかと。難しいけどね。別にオポジットの選手に限った話ではなく，アタッカー個々の人々の決定力の向上は求めたい。そんな中，サントリーの越川はアタック決定率も高いしサーブ効果率も高い。一人化け物への道は着々と歩んでいるはずだが，でもやっぱりジルソンに比べると何かがちょっと違う。顔？

サントリー＆ジルソンと言えば，この二日間，体育館入り口ロビー付近で過去のVリーグ男子の決勝ラウンドのハイライトビデオが流れていた。大きめのテレビが置かれていて，何の説明もなく繰り返しで流れていただけなので何物かわからんのだが（画面を見る限りはNHKっぽかった。実況ありだった），懐かしい顔についついチラ見＆独り言（怪しい人だ）。売ってるんなら買ってもいいかも。思い出のよすがとして。でも，見かけた中で（ずっと張り付いていたわけではないので）は第６回がいちばん古かった（〜前回の11回Vまで）。過去を懐かしむにはちょうどいいのだが，サントリーと東レしか優勝していないじゃん。決勝ラウンドだけだとしたら負け試合ばかり見ることになるんかと思うと複雑。

夕方から咽ががらがらしていて，叫んでからしたんだろうと油断していたが（ほとんど叫んでないのに），夜になって咳き始めた。どうやら風邪を引いたらしい。東京体育館ってそんな寒い印象なかったんだが，中途半端に寒かったのが悪かったんじゃないかと。咳だけなのでそれほど辛くはないが，悪化させないようにしないと。