えいが


「BIG RIVER」の封切り日だったのでテアトル新宿へ。


封切り日に映画を見たことってあるかなあ,一度ぐらいはあるかもしれない(ないかもしれない)。もちろんわたしには公開初日の混雑に突っ込んでいく根性はない(それ以前に封切り日を知らない)のだが,今回は,神友人がわざわざ数日前にお知らせ&お誘いの連絡をくれて,なおかつ朝5時45分に起きて雨の中2時間半並んで整理券を取ってくれた。わたしはのんびりと昼過ぎに合流。言葉にしつくせない感謝の気持ち。監督&主演俳優舞台挨拶でした。


動いて喋る生オダギリジョー……。


頭小さい肩幅広い腰細い脚長い,つまり等身がおかしい。


動いて喋ってた……。


今日ばかりは,本気で,東京に住んでいて良かったと思いました。現れた瞬間は興奮してはしゃいでしまった。あんなにはしゃいだのは某テーマパークでキャラの着ぐるみとの撮影大会に遭遇したとき以来だろう。恥ずかしい。


舞台挨拶って初めてだったので標準がどんなものかわからないのですが,想像していたよりも長い時間で,インタビュー形式の質問項目も多くて堪能。


田切氏が「綺麗な映像を,映画館の大きな画面といい音で楽しんでください。」みたいなことを言っていて,それでなんとなく「映画好きなんだなぁ」という感想を持ちました。


というわけで,絵が綺麗でした。とくに風景の,めりはりがあるんだかないんだかわかんないようなべたーっとした突き放した質感の映像。1枚1枚の画面の色の数が少ない。


つまりはアメリカの中西部のなんもなーいだだっぴろーい乾燥地帯で,モニュメントバレーにメサだかビュートだかがたくさん,みたいな場所なんですが,放り出されると人間のちっぽけさが怖くなる,遠景のカットが良かった。


お話の方も,淡々と,少し引いたところから眺めているように進み。


見ているときもですが,なんだか後に引く,余韻が印象的な映画でした。