帰途,半月を眺む
そういえば今年度使っている手帳のリフィルは,月間カレンダーの新月と半月と満月の日にイラストがついていてわかるようになっている。使うことはないけど,そこも気に入って選んだ。
たとえば体調がすぐれない朝に体温を測って37度以上の熱があると,納得すると同時に「自分は今体調が悪い」という自覚が芽生え一気に気力が(主に出社への意欲が)喪失する。さらに微熱や不調が続くと,なにやらえらい病気ではあるまいかと不安になるが,内科にかかって医者に「風邪」と診断されるとなぜか安心する。
病名をきくと,それだけで分かったような気になってしまう。
病気に限らず,ものの名前はそういう効果を持っていると思う。
名前は記号だ。一方で,古来東洋には名前がモノそのものであるとする考え方もある。さてはて。
そんなことを,ぼんやり月を見ながらふにゃふにゃ歩きながら。