馬に蹴られて


友人と別口の友人が男女交際を始めてそろそろ5か月になるようだ。最初に話を聞いたときには大まじめに「わたしは今まさに騙されんとしている」と思ったぐらい思いがけない組み合わせだったのだが,どうやらここまでは順調な交際の様子で何より。


ちょうど第一報(騙されていると思ったそれ)が入ったときにたまたまうちにいたかなまるは「ふつうにアリだと思うけど」と若者のような口調で言ったものだ。そのときのわたしはその論説に全く耳を貸さなかったものだけど,その後何がどうということもなく今に至り,改めてかなまるに「向いていると思うよ」とその理由をとうとうと述べられ,以前は聞く耳を持たなかったのに今度はしみじみと「そうかもねー」と納得してしまった。負けてる。完全に負けている。(つまりこの項はのろけです)


さて先日,とある知人とつらつら世間話やらしていたところ,冗談ついでに「だれかいいひといたら紹介してください」と言われた。(口調は9割9分9厘9毛冗談でしたわな)


と言われても身の回りにすぐに思い当たる筋もなかったのだが,しばらくしてかなまるとなんかの話をしていたおりに,奴はぽんと膝を打って「そういえば○○さんがいたじゃない」と言い出した。


た・・・・・・・・・たしかに。気づかなかったよ盲点だったよ。


ひとごとだからとあーでもないこーでもないと気楽に言い合い,その場はたいそう盛り上がった(はてさて下世話なことよ)。なるほどこれがお見合いの釣書交換なら「あらよさそうな方じゃない,会うだけでも一度会ってみたらどぅお?」とでもなりそうな感じではある。


でも,お見合いじゃないからねぇ。それに,なんだか性質的に似ている部分がありそうな気がする。世の中には同族嫌悪ということばもあるし,或いは性格が似ていると弱い部分も共鳴・増幅してしまって却ってどうにもならんこともあるかもしれんし,似たもの同士がいいとも限らないわね。


たまたま一組が5か月続いているのを言い当てたからといって,かなまるにこの種の才能(?)があるかどうかはわからない。(だいいちあれはかなまるが引き合わせたわけじゃない)。それに,この文章を書きながら思い出したのだが,かなまるの周りにはほかにもいい男な独身男性はけっこういるじゃないか(気のせい?)。


こうなってくるとただのお見合いおばさんである。


いずれにしても(誰にせよ),わたしが本気で(それもめちゃくちゃ強引に)セッティングしない限り顔を合わせる機会はまずないだろうし,わざわざセッティングされたシチュエーションではうまくいくものもいかないんじゃないかと思うので,要らん心配は無用でしょう。双方が本気でそんなようなことを考えているのならそれもアリかとは思うが,まあそんなこともなかろうと思う今日この頃。