NINAGAWA十二夜
再演あるんよね,今年の7月歌舞伎座(と6月博多座)。初演からちょうど2年かな。
初演時は賛否両論だったけど(七月大歌舞伎じゃなく八月納涼でやれとか),わりと好き。再演を観に行きたいけれど,初演にも増して人が多そうと思うにつけ,切符が取れるか心配。それに7月は箱ツアーもあるし野球も観に行きたいし。
杞憂かしら。でも,娯楽の多様化によるテレビ離れに加えてテレビそのものも多チャンネル化が進む昨今とはいえ,休日ゴールデンタイムのNHK地上波放送の広報力って,まだまだ充分に強いものはあるんじゃないかと。その上で,今年はNHKのスタジオに缶詰が基本の亀治郎の日本の歌舞伎(?)公演,近々のもので一般人が普通に切符を買える舞台は今のところこのNINAGAWA十二夜ぐらいしかなさそうなので,大河ドラマで興味を持った向きが集中しそうな予測はある。わたし自身亀治郎の存在を認識したのがこれの「麻阿」の役だったので,晴信の中の人に興味を持った人にはお勧めしたい気持ちまんまんではあることではあり。悩ましい。
初演時のキャストを覚えていない(筋書きも買っていない)のでうろ覚えだけれど,ぱっと見,主要キャストの中では,安藤英竹の役が初演とは変わっている。松緑のおばかっぽさはそうとうラブリーだったので翫雀でどんな英竹になるのかも気にはなるところ。
蜷川で英竹といえば,いつぞやDVDで観た「あわれ彼女は娼婦」に英竹にちょっと雰囲気の似たキャラ(おばかなぼっちゃん)が出てきて,ああいうのは蜷川氏が好きなんだろうかそれとも舞台演劇作品ではよくあるタイプなんだろうかと思ったり思わなかったり。
しばらく歌舞伎観に行っていないし松竹のWEBもみてなかったんで,いつのまにか中村信二郎が二代目錦之助を襲名していたり。信二郎改め錦之助の大篠左大臣もノーブルな顔立ちと雰囲気が如何にもいいとこの上品おっとり貴族ぶりで素敵だったんよね。十二夜はともかく四月の襲名披露公演はまだ席があるな。ふむ。