へたギター/うまギター


半年ぐらい前にそのへんのWEBページをうろうろしていたら,非公式WEBページのメンバー紹介で,今井:下手ギター/星野:上手ギターっていうのがあって,これをわたしは「へたギター・うまギター」と読んだ。今井さんのギターが下手,というか,リードギターなんだけどギター弾いているだけで「ちゃんと弾いてる」と冗談交じりに揶揄されるぐらいあまりきちんと弾かないし,昔のライブ映像のギターソロもまあアレなので,言い得て妙だとあっさり納得していたものだ。星野は音が聞こえんぐらい目立たないし上手いという話も聞かないが,今井との対比かと思っていた。


ところがつい先日某掲示板を見ていたところ,ほかのギターが2人いるバンドの話題になっていて,そこで下手ギターが誰それで上手ギターが誰それで,という記述がなされていた。その2人は知らない人だったが,文脈から考えてうまいへたではない。そこで初めて立ち位置の下手/上手のことだと気づいた。そして一般に使われる用語(用法)であることも。右側・左側では舞台に向かってとか客から見てとか付け加える必要があるので,上手・下手は手っ取り早く正確だ。が,ステージを基本に考えていなかったので気づかなかった。今井のギターが下手(?)なのが悪い。


というわけで本日は上手ギター星野の誕生日+Zepp仙台。いいなあ。なんでチケット取ろうともしなかったんだろう。しばらく下火になっていたけれど新曲発表以来盛り上がってきて,ここ1週間ぐらいニコ動にはまっている。現実の実物は41歳びっちりぺったり斜め前髪の髭なんだけど。


でも年齢に対する感じ方って,あくまでも自分と対象との相対的な関係でしかないと,自分が歳をとるごとに思う。仕事関係でも周りに40代初めごろの人はたくさんいるけど,自分が10代やら20代初めやらに思っていた40歳代のイメージとは随分違う。それもあって,星野(他)を見ていて年齢の割に若い,とは思わない。むかしに思っていた40歳とは違うかもしれんが,でもほかの知り合いの40代の人とか町中で見かける40代っぽい人とかと比べてさほど違わないし,本人の昔の映像と見比べると確実に老けているし。


同じ40歳でも,自分より20歳以上離れている親世代の人と10歳ちょっと上の人では年齢差が違うから受ける印象は違うし,年齢差が縮まるにつれて時代も変わっていくから雰囲気も違って当たり前だ。自分自身も小学生のときに漫画で読んで思っていたような中高生に実際はならなかったし音無響子さんのような20代にももちろんならなかった。それは漫画がそもそも妄想の産物でしかないからか。80年代でも一刻館や響子さんは珍しい存在だからああなんだろう。響子さんの実家のアパートの様子などは子供心に記憶している昭和の暮らしを彷彿とさせるものはありますが。