一夜にして散財
販売促進用に公共の電波(有料放送)で流されたPVを録画して個人で楽しむのは構わないにしても,さすがにほぼ毎日お世話になるなら印税その他を払わねばなるまいと思い,シングル(しかも初回限定版1890円)を購入。好評らしいアートブックが目当てという説もある。
シングルCD買ったのって何年ぶりだろう。少なくとも,直径がアルバム盤と同じになってから1度も買ったことがないのは確か。2曲(うち1曲はアルバムの先行シングル,うち1曲はオリジナルは既に持っている曲の新アレンジセルフカバー)+ミニ写真集で約2千円。かたや今度出るアルバムは初回盤には先行シングル2曲のPVがDVDで付いて全部新曲12曲で3300円。
深く考えないことにしよう。これでアルバムを買う気もライブに行く気もあるらしいので(今もってチケットを全く手配していないにしても)いったいいくらつぎ込むことになるのやら。こわいこわい。
今回はあまぞんぽちっとなではなくリアルCDショップに出向いた。何気なく新譜が並んでいる棚を見ていたら(購入目的の物は当然そんな目立つところにはないわけんだが),でりこの新譜が出ていた。試聴できぬものかと辺りを見回しても見あたらず,しばし試案の末,さくっと買ってしまった。それこそ初回盤でDVD付き。ケースの厚みが倍ぐらいある。どこに置こう……。
こちらはほっとくとうっかり未開封のまま封印されそうなので,今度の旅行に持参予定。
そういえば最近CMか何かででりこっぽい曲を耳にした気がするが関係あるのかないのか,オリジナルアルバムは3年半?ぶりの4枚目らしい。前のアルバム(3枚目)のころはまだCDを買う習慣が完全にはたたれていなかったので,わりと意識的に購入した記憶。きんきらきんの紙ケースに入っているからあれも初回盤だと思う。すっかり忘れていて久しぶりな気がするのにブランクがないことになるらしい。
さらに本屋で「CDデータ」購入。対談の西川貴教氏の写真がとてもとてもかわいらしかった(ゆうたと並んでもさらにちっちゃい)ことに加えて,一まわり版型の小さい中綴じ(?)で取り外しが楽そうだったんで,こちらもついうっかり。音楽雑誌を買うのなんて(以下同文)。該当頁以外は目もくれずに今日の朝にも古紙回収に出るかもしれない。勿体ない。資源の無駄遣いだ。でもわたしが買わなくてもどうせどこかでゴミになることには変わりあるまい。
電車の中でざっとナナメ読みしたけど,「今時の歌謡曲業界なんてどうせ名前の知らない人しかいないんでしょ」というひねた根性で覗いたわりには,知っている名前もちらほらあった(もちろん大半はさっぱりわかんない名前だった)。自分が中学生だか高校生だか大学生だかの多分世間がバンドブームだったり音楽業界がバブルだったりしたころににょきにょき出てきてがばがばCDが売れていたような人たち,当時は人気もセールスも絶頂だったけれど,「この人達,あと何年か経っておじさんになったらみんなどうするんだろう」とぼんやり思っていた。そのころは先例がないに等しかったものでまるで想像がつかなかった。サザンやらのバンド形態にしろユーミンみたいなソロシンガーにしろ,実は先例はあったけれど,彼らは特別だと思っていたし,なんせ母体数が違った(違うと思っていた)。ちょうど歌謡曲界の主流がそれまでの所謂歌謡曲やアイドル歌謡曲から後にJPOPと総称される(認識が違っているかも)シンガーソングライターに変わる過渡期を過ごしたので,そんなふうに,時代が変われば全体が根底からころっと変わるものと思っていたんだ。
でも,それからかれこれ15年ばかり経つけれど,無意識に有線を聞いたりたまにCDTVを見たりしている限りでは(CDTVは番組自体が15年前の構造のままだから,演歌チャートだけ見て時代はずっと演歌だよねと言っているようなものかもしれんのだが),人の入れ替わりはあっても,基本構造は全く変わってない気がする。ついでに言えば曲の感じも。さすがに中学生時分のあのごちゃごちゃした(バンドくさい)時期の人たちにはあまりお目にかからないけれど,高校時代以降,後の安定したJPOP界を築き上げた人たち(つまり高校時代やら大学時代やらに自分たちの世代間で人気だった人たち)はわりとしっかり健在のようす。
もちろん若い人もどんどん出ているし(知っている名前だけ目に付くというパターンだと思うのね),現時点での人気のヒエラルキー(?)もわからないし,そもそも音楽業界そのものの活気(市場規模)が全く違うのでどう評価してよいのかわからん部分はあるものの,当時トップセールスを誇っていた人たちは今もってトップクラスの扱いを受けているように見える。それこそ中の人たちは概ね30代後半overで愛だの恋だのでもなかろうし(いいんだけど),今時の中学生高校生からみれば歳もそうとう離れているだろうに(年齢ではないのかもしれない)。
そんなことを,B-T×T.M.Rの中の人対談のまわりのページで思いましたとさ。西川君(くん,言うな)っていくつなんだろ。顔まっしろ唇ぴんくなお化粧ですっげかわいいんだけど,それなりの年齢だよね,きっと。とまあ,そんな感じで。
ほんで,購入目的であるところのセールス上のトップシーズンはさらにもう一時代前のそれこそアイドル歌謡時代だった人たちは,世間がダブルミリオンとか言ってる頃には既にその手の世界から足を洗って(?)ファン歴十何年みたいなコアな人たちを主に相手にしていたようで,そういった業界の動向とも関係なさそうに見えるわけですが,でもCDTVの新曲エクスプレスではスルーされてもアルバムが出るとなれば音楽雑誌の幾つかにはプロモーションをかけるようで,今回の「CDデータ」にしろ「音楽と人」にしろ,何ページも誌面がさかれているのを見るのは不思議な気持ち。自分が出戻ったのがたまたま何もしなかった年だったんで余計にメディア露出がないのが当たり前という認識を勝手に持っていたかと。
とはいえ,髭に白髪交じりだから。髭でも白髪っていうんだろうか。横着をして調べずに書いていますが。
そういえば,今日のいいともが西川君(だから「くん」いうな)らしい。