蔵王から郡山まで


3日目は,朝からレンタカーを借りて高速道路(東北道→山形道)に乗って蔵王方面へ。山の天気は変わりやすくすぐに雲がかかる。蔵王エコーラインで霧の中を手探り状態でどこだかの山へ行き「お釜」(噴火口の水たまり)を見る。そこのレストハウスで昼食。お釜だけに釜飯。これが期待以上に美味しかった。しばらくその辺をぷらぷら散歩して,ふたたび車で蔵王温泉へ。


大露天風呂(温泉が流れている川をそのまま露天風呂にしている)で自然を満喫。硫黄泉なので辺りじゅう硫黄臭い。宿では川魚(イワナだかヤマメだか)の塩焼きやら山形の芋煮やら牛の鉄板焼きやら。じゅうじゅう。宿の貸し切り風呂の檜風呂も良かった。(でも部屋からは接続できなかったので。ロビー遠かったし)。


4日目。いったん山形市横を通り抜けて北上し,山寺へ。晴天。山寺ってなんやねんと思いつつ,かの松尾芭蕉が岩にしみいる蝉の声を詠んだ寺らしい。それだけであれだけ客があつまるか。何段もの石段を登った奥の院から見た山間の街村風景が夏らしくて良かった。蝉も絶賛大合唱。


山形市内の蕎麦屋で蕎麦を食べ(更級の白さがすばらしかった)たあとは国道をひたすら南下。米沢(広々した平らな盆地に田んぼが青々のびのびしていて気持ちよかった)を通過してまた山道をぐにぐに上って裏磐梯へ。五色沼入り口すぐ近くのペンション泊(温泉付き)。ごはんがべらぼうにおいしかった。西洋料理っぽいコース料理なんだが,そりゃあもう。メインはわらじのような米沢牛のステーキ,わらじステーキのほかはこまごました前菜とか家庭菜園サラダとかリゾットとかぴかぴかのコシヒカリとか。素材もいいんだろうが,料理がうまい。食後はお風呂にBOSEスピーカがあったので,持参したCDを聞いてまったり。


5日目。朝食は玄米パンとスープとサラダとココット。そして五色沼自然探勝路4kmコース。歩きましたとも。五色沼入り口に車を止めて徒歩で檜原湖方面に抜けて,そこからバスで戻るルート。磐梯山噴火記念館をちょろっと見て裏磐梯を後にし,喜多方でラーメンを食べ(うんまかった)つつ会津若松方面へ。鶴ヶ城天守の中の展示は凝っていてたいへん面白かった。会津藩の来歴から幕末の会津から昔の人々の暮らしの様子まで,ひとつひとつの見せ方が工夫されていて時間が足りなかった。いちばん上からは市内を一望。なんとなく容保公に思いを馳せて東に山が迫っているのを確認したところで,その東山温泉に宿泊。ここの宿はいつかまた泊まりに行きたい。鯉の洗いやら鯉の甘煮やら福島の郷土料理のなにやら(忘れた)かにやら,ごはんも美味しかったし傾斜を利用した中庭も良かったし,建物は趣深いし,弱アルカリ性の温泉もやわやわで気持ちよかった。部屋付きの若い仲居さんがどじっこめがねだった。


6日目。朝ご飯食べて宿を出て,郡山方面へ。途中曲り屋を移築したとやらの民俗館をちょっと見て,郡山についてレンタカー返して昼ご飯食べて新幹線乗って帰った。帰りのMAXやまびこの乗車率高かったなあ。1週間前に予約したのに3列のBCだったんでちょっとあれだった。東京駅も人が多かった。かなまるとは東京駅で別れて家に帰って,まあなんだか後半はバファリンやらユンケルやら気合いやらで無理矢理どうにかしていた感じだったので,咳が出始めたのは最終日だったんだけど翌日仕事に復帰してからはえらい咳になやまされて,そりゃもう夏風邪は長引いて大変です。医者にかかって咳止めもらってるのに,夜ごと3時半ぐらいに目が覚めてはやれぜぇぜぇ。咳き込みすぎて横隔膜と一緒に胃までひっくり返りそうになる気持ち悪さ。木曜の昼に4日分もらった薬が切れてもまだ時折激しく咳き込む。さすがに今日あたりからは随分楽になりましたが。ええ。最初は冬にひく風邪と同じで発熱だけで治まると思ったんだけどなあ。あれも38度はたぶん超えていて,久しぶりでほんとに一晩中しんどかったです。なんだかな。夜中にふとんをはいでしまうのは自分の家でも同じで,どうやら悪い癖になっている様子。