りべろさん
ふむふむうんうんと拝読。こちらから提供できる情報が何一つ無い。
去年の松下ってコートの中はある意味今年よりもすごいことになっていて,谷村の長身リベロユニにはそこはかとない切なさとおかしみが漂っていてなかなかに味わい深いものであった。隣に久保が並ぶと一層高さが際だったものだ。リベロはちっちゃくてもできるけれど,ちっちゃくなくてもリベロはできることを実地で証明。その結果今年の公式プログラムには「守備から攻撃へ!」と書かれた次第。
リベロ制定着当初はもとからリベロ専業の選手がいないこともあって,「とりあえずリベロなんとなくリベロ」なチーム・選手もなくもなかった。それでもどのチームもリベロを置いていたし交替選手はするのは誰が決めたかお決まりのようにMBだった理由は知りたい。女子はまれにWSがリベロと交替する起用法もみられるように思う(初見のチームの各選手のポジションとローテを見るときについうっかりリベロと交替している選手=MBと判断してしまう。そして何周してもわかんないときはたいていWSのとこにリベロが入っている)が,男子のいわゆるプレミアのチームでは少なくとも自分の目で見たリーグやら黒鷲やらの範囲では目撃した記憶はない。
ただ,男子でも,去年の谷村リベロに至るまでの道のりの途中だったかそうでなかったか,全く別のチームかもしれんが,ともかく,ピンサで入った選手がそのまま後衛に入ってリベロはしばしお休みというシーンは過去に見たことがあるようなないような。ないかな。ないか。今までに一度ぐらいは見たことがある気がする。リベロがほぼ対等に2人いるチームで,リベロじゃないときにWSでベンチ入りしてピンサで出るような選手に限るんだけど。つまり久保とか久保とか久保とか。
守備力のある選手をピンサで出して後衛に残した後で別のWSの1人までもリベロにかえてしまうのは攻撃の幅が狭くなるから避けるのかもしれない。男子はWSならたいていみんなそれなりにバックアタック打てるし,バックアタックを使う場面も多いから,実際の打数はそんなに多くないにしても,女子よりはバックアタックのプライオリティが高いのではないかしら。リベロが導入されるとMBの選手のバックアタックが見られなくなって寂しいという見解もあったもので,やはり男子の試合に於いては華の一つでもあると思う。
一方,リベロ制が導入されて10年近く経った今となっては,すっかり専業化が進んで男子のMBは攻撃専門のポジション(選手)という感覚も強いので,今更レセプションをしないといけない場面にMBは置いておけないんじゃないだろうか。とすると,MBのサーブのときに守備のうまい選手をピンサで出す→そのまま後ろ3枚/リベロは別のWSと交替,というややこしい交替の仕方をしなくても,相手のサーブが強い(自分方のレセプションに不安のある)ローテーションのときにWS同士を直接1対1で交替させればよくて,そういう選手交替は実際に比較的よく見かける方式。
それにしてもMBっていまだによくわかんないポジションで,クイックとブロックという全然毛色が違う攻撃のそれぞれ中心だし,攻撃専門職の色が強いわりに意外とサーブは弱い選手が多い(だからピンサが出てくる)のも謎めいている。求められる技能がてんでばらばらなので,個性もでるけど評価や起用法や戦略やらの別れるところ。また,陰の大役として欠かせないのはセッターが最初にボールを触ったときのトスアップ。二段トスをあげるのは競ったラリーを取れるかどうかの境目となるわりと重要な仕事だと思うんだけど,そこばっかり強化している暇はなさそうなので,なんというかええ。日曜日に山村が二度ばかりセッターばりの素晴らしい(ように見えた)トスを上げていたのはなかなか見物だった。もっとも,2500円の斜め上段席だったからそういう繊細な位置関係は著しく見づらかったので自信はない。神宮球場でたとえるならライトスタンドのポールちょい内野側の上段。一人観戦者向けまったりゾーン。見づらいのはすこぶる見づらい。
尻切れトンボ。しかも書いている間に追記されていました。ごにょごにょ。