第1(?)回天皇杯決勝だけテレビ観戦した人の振り返り


JT男子、粘って頂点 全日本バレー中國新聞


宮ぽんがピックアップされている(!)。昨年の開幕2ゲームはほとんど町野−尾上のセンター対角だった。町野の行く末に期待する一方,宮下が活躍するとささやかに嬉しい。この第5セットのサーブだけでなく,随所に好プレーが出ていたような(贔屓目)。


テレビのこちらで手に汗握った。録画しておけばよかった。勝敗無関係に「白熱の好ゲーム」を存分楽しんだが,両チームのファンにはそうとう胃が痛くなったことと思う。古参かつしばしば強豪でありながら不思議と「優勝」という二文字だけには袖にされて続けていた専売広島にとって,今大会初代王者のタイトルの意義は大きいことだろう。今週末から再開するぷリーグの様相にも影響を及ぼしそうである。


とくに序盤2セットのJTの守備体系は堅く,確実にワンタッチを取るブロック組とそれを確実に拾うレシーブ組の位置取りなり連携なりが非常にうまく行っていた。また,ラリーが続いても落ち着いてボールを処理していたのが序盤の堺との差であった。前田はよくボールを散らしていた(のでMB2人のクイックも目立ったということだろう)。


しかし,けして一方的な展開ではなく,堺もよく拾って繋いでいたので見応えがあった。ブロックを修正したのか,途中澤畠のブロック祭りも見られた。何より途中出場の木内が出色。「跳ぶ」じゃなく「飛ぶ」人だった。浮かんでるものな。あの軽やかさと滞空時間の長さは異常。


第5セットは最後まで行方がわからない展開だったが,それ故に後半での連続のタッチネットが勝敗を決したと見られ,勿体ないことであった。


終わってみればほぼ互角,唯一点差がついたのがミスの数であったが,フルセットにしては質量共にミスの少ない試合だった印象。堺のミスで目立ったのは(最後のネッチを除けば)主にサーブミスだが,サーブミスについては,強打のジャンプサーブは堺の持ち味であり,狙って入らない惜しいミスが多かったので,それも運か。逆に,伝統的にサーブは弱いJTが,この試合ではサーブで堺を崩していたのも印象的だった。


見た目にはやはりジャンプサーブは圧倒的である。受ける側もさぞ怖かろう。速くて重いジャンプサーブが強力な武器であることは疑うべくもないが,しかし,コントロールと回転の良いフローターサーブもまた脅威である。


天皇杯移管に伴う黒鷲旗まわりのはてなのキーワード整備がいまいち進んでいない様子。黒鷲は黒鷲。昨年(第56回)の優勝チームが記載されていないのは悔しい。編集していいのかな。