捜索隊2日目


今日は新しい方から攻める。ちなみにHDに録画している映像を音声つきで見ようとすると,リモコン3つを使って3台の機械(記憶媒体であるHD・DVDレコーダ,画像出力用のテレビ,音声出力用のコンポ)の電源を入れるところから始まる。テレビの電源を入れるのはCATVのホームターミナルに付属している(つまりアパートの備品の)リモコンを使っている。CATVを見ないときには音声以外はHDレコーダのリモコンのみでも操作できるが,テレビ/ビデオをスイッチする動作がCATVターミナルのリモコンとHDレコーダのそれとで異なっていて併用するとかえって紛らわしいので(そして,当然ながらパナソニック製のCATVホームターミナルリモコンの方が某T社のリモコンよりも何百倍も使いやすいので),HDレコーダのリモコンでは基本的にテレビは操作しないことにしている。そして,テレビについていたリモコンはCATVがディジタル化したときから使っていなくてどこに行ったか分からなくなりつつある。探せばその辺で埃をかぶっているのが出てくると思うが。ちなみに,BSやらCSやらをケーブルテレビ経由でみるときにはホームターミナルの電源を入れぇの,HDレコーダを外部入力に切り替えぇのとさらに手間がかかる。いまでもときおり混乱するのでたまに困ったことにはなるが,テレビ(というかディスプレイ)が今時アナログモノラルなために,こんな複雑怪奇な仕様にならざるをえないと。


新しい方といって,今年の2月第1週の北九州で行われた対サントリー戦では,さすがに昨日一昨日と変わらなかった。開幕戦@有明コロシアムの対堺戦の最初のサーブも,昨年5月の黒鷲旗決勝も,先シーズンの開幕戦@大阪の対パナ戦の最初のサーブも……ってどこまで遡るか。どうやら本人のタイミングの取り方はここ4シーズン特に変化はなく,ただ近年は審判の笛のタイミングが早く(そして適当に)なっているだけのように見える。


そんなこんなで捜索している中で,11回Vリーグのファイナルラウンド2日目@大阪市中央体育館東レ−松下戦が出てきた。1ー1で迎えた第3セット,松下山本と東レアブラモフがノーミスで打ち合う壮絶なデュースの繰り返し,途中3〜4度セットポイントが移動しながら,最後は39ー37という信じがたいスコアで東レが取った。東レは,MB小林・斎藤,オポジット柴田,レフトパーシャ・越谷,セッター阿部。なんか,すごいチームだった。その壮絶なデュースの間に3回もタッチネットをやらかす松下。そのうち2回は確実に今井。今井……。


松下はセッター岩田,MB今井・北川,オポジット山本,レフトがカントル・川村。両チームの選手がみんなすごくいい顔をしている。で,北川サーブの謎はどうでもいいや気分になり,試合に見入っている間にとんでもない時間になっている。


この年の大阪のセミファイナルは,金曜の午後に会社を抜け出して3日間朝潮橋に詰めた記憶。大阪で3日試合をやったのは覚えている。金曜夕方の大阪市中央体育館は薄暗くて静かで冷たくて寂しくて,ちょっとうつろな雰囲気だった。最終日だったか翌週の3位決定戦だったかに当時まだ松下のキャプテンだった北川が一歩もコートに立たずに観客の心胆を寒からしめ,後日,本人のブログで,自分が出てチームを3位にしたかったけれどチーム事情で出られなかったと書いて物議を醸した。北川本人はこのリーグでブロック賞とスパイク賞を取っている(相変わらず個人賞総ナメ野郎)。


見ているとなんかちょっと泣けてくる。NECのベンチも懐かしい。東レ小林の長袖ユニも懐かしい。懐古厨。決勝戦が翌週末のさいたまスーパーアリーナで,東レNECの3戦2勝方式。2日で決着ついた。この年は完全に東レの年だった。ほかのチームの記憶がないぐらい(サントリーが4強入りを逃した珍しい年でもあるのだが)。とにかくパーシャがすごかったし,誰一人ボールを落とさなかった。松下のカントルは今思い返してもいい選手だった。NECにいたマックスも当時は不満もあったはずだが,今となってはなんと贅沢だったことかと思う。ビデオを見ているとすっかり忘れている助っ人外国人選手がいて,ここ数年は長い間いてくれる選手が少なくなった気がするとも思ったり。外国人列伝もできるかもしれん。


第11回Vリーグファイナルラウンド
1st:3/4〜3/6@大阪市中央体育館
3/4(金)東レ○−●NECJT○−●松下
3/5(土)東レ○−●松下,NEC○−●JT
3/6(日)東レ○ー●JTNEC○−●松下
2nd:3/11〜12@さいたまスーパーアリーナ
3/11(金) 東レ○−●NEC
3/12(土) JT○−●松下,東レ○−●NEC
最終順位:東レNECJT・松下


それ以来決勝に出てないのはおろか,むしろ入れ替え戦の方が身近な現実。そういう意味でも泣けてくる。