そして本日東京体育館出没


金曜も関西方面に泊まったのでさすがに朝イチの試合は放棄して,着いたらちょうど第2試合(女子NECレッドロケッツJTマーヴェラス)の第2セットが終わったところだった。3試合なのに自由席が2000円となぜか通常よりも安い設定。昨季は一度も東京体育館に足を運ばなかったのでかなり久しぶり感が。駅から近くて便利。でもスタンドからコートが遠い(とくに自由席は見づらい)のとトイレが遠いのはやや難。


再入場不可が通例の東京体育館で今回再入場可になっていたのも有り難く,明日は試合展開によっては中抜けも視野にいれつつ。まず朝10時半試合開始に間に合うかどうかが勝負。今日夕方6時半まで試合をしていたパナさんは明日10時半から試合開始って調整や練習が大変そうだなあ。うーん。


第1試合の様子はわからんが,第3試合(男子NECブルーロケッツパナソニックパンサーズ)はどうにもぐだぐだで,今季見たNEC(男子)の試合の中ではいちばん酷い試合だった,ような,気がする。Nが酷いだけでなくパナも若干見せ場を欠いていたので,締まらないことこの上ない。新幹線の中で見ていたNスレやら女子実況スレやらの書き込みや自分自身の反応・行動などから男子競技の観戦者と女子競技の観戦者との間にある越えづらい垣根について考えたり,試合を見ながら男子競技と女子競技の相違について考えたりしていると,だんだん暗い気持ちになっていく。


第2試合が終わったところでごそっと人が減るのを想定していたが,そこは意外にも覚悟していた程には減らなかった。それよりも,第3試合が1セット終わるごとに,或いはテクニカルタイムアウトの度にごそっごそっと人が抜けていくのが,どうにもこうにも現実ってシビアだ。客が動くのって理屈じゃないね。時間的な諸事情もあったにせよ,よほどのM気質のヲタじゃないとあの試合を最後まで観はすまいとか。


でも,楽しい楽しくないは極めて個人的な感覚でしかなく,何を優先させるかも個人の好みでしかないからねえ。たまたま続けて開催された1試合ずつを見ただけで男子と女子の競技特性の違いを云々するのも早計だろうし,云々したところで,優劣をつけるような種類のものでもないし。女子はラリーが続くのとビジュアルが魅力ではある罠。ビジュアルを言ってしまうと身も蓋もないんだけど,CS中継があった関係で会場のオーロラビジョンがフル稼動していて選手のアップをしょっちゅう抜いていたので,そんな感想も抱きますわ。かわいい(人によってはかっこいい)もん女子選手。


竹下の人間離れしたジャンプトス(トスそのものが見せ物になるってちょっとすごい)とか相変わらずの杉山のブロードとか,無条件で高木とか,めっちゃちっちゃいなりと年齢のわりに案外ごつかった内田とか,?橋和人のねーちゃんはどうやらレセプション(女子はキャッチと呼ぶようですが)苦手っぽくてめちゃ狙われてたりとか,マーヴェの1番の人のリアクションが面白すぎたり(スポ根部活漫画描くなら是非チームに1人は欲しいキャラだ)とか,トドメはNのリベロが有田姉妹の片割れじゃないししかもなんかどっかで見た顔っぽいと不審に思っていたら大懸もとい成田がいつのまにかNに戻ってリベロやってたりとか,個人個人も立っててなかなか見所満載。フルセットの末に最後は赤ロケが勝った試合展開も盛り上がっておいしかった。しかしテロップと音声のついていない動画だけでは知らない選手は分からないままなわけで,テレビ含めて今季初観戦だったために,さっぱり人の異動についていけず,明日はチー顔持参必須。


男子は1回の攻撃でどちらかに得点が入ってプレーが中断することが多く,プレーがぶちぶち切れるのは見ている方の気持ちも切れて盛り上がりに欠けるかもしれない。だいたい客席が沸く場面って,ナイスレシーブやナイスつなぎが多いし。特にサーブミスが多すぎる(特に今日は両チームサーブミスが多すぎた。ついでにスパイクミスも多すぎた)のは萎える。ラインオーバーはまだしも,ネットにかけるのはいい加減にしてほしい。


ただし,現状ではサーブで攻めるのは定番の戦術なので,リスクが伴うのは仕方ないと割り切るしかなく,客が萎えるのも仕方ないと放置するしかないのかも(とはいえサーブ打つ以外の選手もネットにぶちあがった瞬間はそれなりに萎えるんじゃないかと推察される)。逆に,成功したときのサーブの速さや強力さが男子の持ち味であり魅力の一つだと思うし。同様に,スパイクの威力やクイック・ブロックの高さ・勢いなどの身体能力方面は平均的に女子よりも強いので,攻撃が決まったときの爽快感も強い。あと,男子の方がバックアタックを絡ませられるぶん攻撃が多彩な気がするが,女子は女子で移動攻撃がらみがあるからそこを比較検証するのはナンセンスか。個人的には好きな攻撃の型の筆頭がパイプなので(理由はわからん),多彩云々はさておいてもバックアタックは男子競技の大きな特長だと思う。もちろん,それらを比べた結果でどっちがどうという話ではない。男子でラリーが続かないのが云々と上に書いたが,ラリーになれば盛り上がるのは盛り上がるが,楽しいかと言われればそうでもない。守備側を贔屓していればボールが上がる都度GJなのだが,攻撃側の立場で見ると1回で決れなかったらめちゃくちゃストレッサーなので全然楽しくない。敢えてステレオタイプに言えば,多少は拾われても当たり前でコンビを工夫して切り抜ける女子と,パワーで押し切って拾われないのが当たり前の男子と,その1プレーに臨む際の見る側の意識が異なっているからだろうと思われる。攻撃が決まるなら1回で切れてもいい(これも,そういうものだと思っているから)。でもミスはもうちょっと減らせると思うんだよ。ミスはほんとに萎え萎えになる。仕方ないミスもあるにしても(それでも萎えるが),防げるミスは防がないといつまで経っても入れ替(ry。女子のタッチネットやアタックライン踏み越しやドリブルやホールディングやリベロの前衛トスアップや(つまりライスコで「その他のミス」と表記される一連のミス)の回数と男子のそれとを比べてみたいものである。公式サイトで公表されている公式帳票を集計すれば誰でも比べられる。めんどいから比べない。明日(もう「今日」だけど)はもう少しマシな試合を見せていただきたい。そして三上と前田は1000回ずつぐらいサーブ練習してから来るといいと思うよ。せっかく効果のあるサーブが打てるのに本当に勿体ない。