オリンピック予選と国内リーグ


入れ替え戦出場如何については,なんかもう疲れたのでどーでもいい。ただ,どっかの掲示板あたりを見ていたら,入れ替え戦に日本代表に招集された選手が出るのかどうかという話題になっていて,おいこらちょっと待てと思った。きちんと確認していないのだけれど,合宿時期に重なっているらしい。4月も後半の開催なので確かに全日本日程的には厳しい。今季ただでさえ(秋のワールドカップのからみで)リーグの開始が遅くなって日程がずれ込んでいる上に,入れ替え戦がファイナルの真裏ではなく翌週の開催。去年の入れ替え戦のようにファイナル真裏にぶつけられるもの悲しさ・悔しさは回避されるかわりに,さらにキツイ日程になったということらしく。


リーグ日程といえば,昨年はGAORAで放送されたセミファイナルも,今年は春の選抜高校野球の中継の為にテレビ放送がない。GAORAは毎日系なので仕方ないんだけども寂しい話だ。


合宿参加メンバーも入れ替え戦出場チームも決定していない現時点でどうこう言っても仕方ない。仮に全日本合宿と入れ替え戦の2択を迫られる人が出てきたとして,個人的にはどちらを選択してもいいと思っている。ただ,日程きっついね,と思っただけで。


リーグ観戦する身にはリーグの試合数は多ければ多いほど嬉しいのだけれど,こういう年は3回戦総当たりに減らしてリーグ期間を短くしてもよかったのかもしれない。そうしたら,ちょうど先週でリーグが終わって,会場の都合さえつけば今週末セミで来週末がファイナルというふうに去年と大差ない時期にリーグ終わらせられた。リーグの対戦方式は頻繁に変わっているから4回戦総当たりに拘ることもないように思う。


前々回オリンピックイヤーの第6回Vリーグは前年ワールドカップなどの関連で年が明けてからリーグが始まったものの,10チーム2回戦総当たりを水曜夜開催を含む超強行日程でこなし,3月上旬にレギュラーラウンドを終了,3/17−19にファイナルを行った。その当時はファイナルラウンドもセミとファイナルにわかれてなかったので1週末で完結だった。もっとも,10チーム2回戦総当たりだと各チーム18試合しかないので,毎土日開催すれば9週でおわるはずで,なぜ水曜にまで開催していたのかはちょっとわからない(3回戦総当たりではなかったと思うんだけど自信がなくなってきた)。10チームだったので,土日の2会場8チームであぶれたカードを消化していたのかも。


前回オリンピックイヤー前の第10回Vリーグは11月にリーグ開幕と相当前倒しで,8チーム3回戦総当たり,3/6ー7にファイナル,だった,らしい。個人的には開幕が早すぎて(加えて,会場がかなり関西中心の設定で)気分がのっていかず,ほとんど見てない年で記憶がない(しかも5位だった。今思えば贅沢な話だが5位でそうとう衝撃を受けて驚いていた)。オリンピックイヤーの前年は通常ワールドカップがあるはずなんだが,11月にリーグ開幕したのならワールドカップはいつだったんだろう。10月とか? めっちゃタイトだな。そりゃスタートダッシュにはこけるし5位にもなる。


で,今年。うーむ。うーむ。よもや,5月の最終予選まで持ち越さずにオリンピックの切符が取れると見積もっていたとも思えないのだ。現在の自分の立ち位置は乱暴に言ってしまえば国際大会くそ食らえ日本代表何それおいしいのではあるが,だからって,あるとわかってる試合,多くの人が重要視している試合を,もうちょっと考慮は,できんかったんだろうかと残念に思う。


ていうか身の置き所がないじゃん。もし仮にほんとに入れ替え戦に行くことになって,そこで例えば松本あたりがありがたいことに代表合宿に招集されたとしよう。MBというポジションや今リーグの個人成績を考えると入れ替え戦における彼の不在が試合結果に直接重大な作用を及ぼすとは言いかねるが(松本本人が役に立っていないという意味ではない),しかし松本を完全に外してまともにセンター対角を組めるだろうか。あと1か月以上あるからスペ大角が復活してくれるかもしれないけれど,今季全試合全セット出場している選手を外してまともに試合ができるような選手層の厚いチームであれば,そもそも入れ替え戦に出場するような事態にはならんのだ。そして,入れ替え戦は「どうせプレミアのチームが勝つでしょ」といった舐めた気持ちで臨むべきものではない。入れ替え戦に出たくないと思っている気持ちが強い(そして入れ替え戦のことを思うと胃がきりきりしてくる)一番の理由は,今のあのチームを見ていると,洒落じゃなくうっかり入れ替わってしまいそうだから,である。ほぼ確定のチャレンジ1位×確定のプレミア8位の対戦よりも,2位×7位のほうが,ぎりぎりまで相手が見えない分余計に怖い。そこに,全日本のほうが大事だもんね,とひとり平然と抜けて,果たして,抜けられた方(残されたメンバーも,対戦相手のチャレンジの選手諸氏も)はどう思うだろう。


でも少し目を上に向けてみれば,結論は正反対になる。心理面を別にして得点上はさほど重大な作用を直接及ぼすとは言えないポジション(たとえばセッターとかチーム最多得点とかだったらどうしようもない)の選手であることも考え合わせれば,たかが国内リーグの入れ替え戦でしかも大勢は入れ替わらないだろうと予測するであろう試合よりも,オリンピック出場権を懸けた代表試合のほうがもっとずっと大切で本人自身と代表チームの為にはそちらを優先して然るべきという考え方も一理ある。そこで「まっつがいないと困るんで藤沢いかせてやってください」って言わなきゃならないとしたら,どうにも全日本人に対して顔向けができない気持ちになってきて,それで身の置き所がないわけ。なんとも情けない。かんべんしてほしい。