聴音・採譜・「finale」・ベース(1)


例によって脈絡があまりないのでだらだら書く。


音楽をやめて十年以上,その辺で鳴っている楽器の音程もさっぱり取れなくなってきたとは,ここ数年折に触れ感じてきたことである。


さて,先回,楽譜なんざ読めなくたって音楽業界(特にポピュラーミュージック界)生きていけるのではと書いたが,その後目にした某バンドマネージャー氏のブログによると,彼は五線紙・鉛筆・消しゴムでもって日々せっせと採譜に邁進している由。


何故今時鉛筆消しゴムで採譜なのか,という疑問が頭の中を渦巻いた。


何の目的でそれを行っているかについては一応の仮説が立ったのでここでは置いておく(権利関係の書類作成の為ではないかと推測)。次にその古典的な手法についてあれこれ意見を交わしているうちに話題が楽譜の組版DTPで楽譜ってどうやってつくってんの?)にうつり,見出しの「finale」の話になった,と。


その筋の人には周知のアプリのようだが,恥ずかしながら当方初耳であった。しかしこれがかなりのツワモノで,単なる「楽譜作成」に留まらない多彩な機能を持つ,ちょっとした(かなりの)DTMソフト。シリーズの最上位アプリは6万円超と大変結構なお値段なれど,MIDIキーボードからのリアルタイム入力,管楽器や音声ならマイク入力から楽譜作成,つくった楽譜の再生,パート譜一発作成,当然EPS書きだしもできるし,云々,もうマニアでなくとも垂涎の一品。


さすがに6まんえんは手が出ない向きにも機能限定廉価版が何種類か用意され,入門版にあたる「finale NotePad」に至っては,かなりの機能制限はあるものの,製品版が無料という大盤振る舞い。無料でさくっとダウンロードできて,ほんの数分後にはめくるめく楽譜の世界へようこそ。た……たのしい……。ええまあ壮大な撒き餌なんでしょうけどね。


Finale Notepad − パソコンで楽しく手軽に楽譜作成


最新版の2008はOSX.4以上対応なのでうちでは使えないのだが,旧バージョンも全部きちんと残っているので,2007版を使えばX.3(.9?)でも問題なし。もちろんWindows版もあり。これだけでもけっこう楽しい。


しかし,さっそく,自分の音楽理論にかかわる知識のなさとどうしようもない耳の悪さ(音程取れない)の壁にぶつかって行き詰まり,1日かそこらで放り投げてしまったのであった。


続きはあした(?)